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2006年3月11日 (土)

おかまパトカー

それはいつもの慌ただしい朝の出来事だった。

寝ぼけた息子を着替えさせカバンに荷物を詰め込み
いってきまーす!と愛車はなみ号で保育園へ。

自宅車庫を出て最初の赤信号、小雨の今朝は混んでいるな、
と止まりつつバックミラーをなにげなく見た、その時

あ、   これ止まらんわ、わわわ、

どんガシャ!

・・・やった〜〜〜〜・・・・

見事におかまを掘られたのであります。

ハザードを点灯させて、右車線から歩道へ。
左側の車のサラリーマン風の方、「御愁傷様」というように
頭を下げてどうぞ、と道をあけてくれた。

ぶつけたのは営業車の軽ミニバンで、前はぐしゃっとつぶれていた。
運転手さんは申し訳なさそうに頭をさげ、警察に連絡。
こちらは保育園に「遅れます」と連絡。
連絡先を交換し、しばし呆然と待つ。
幸い息子は平気のようで、運転席でハンドルをにぎりご機嫌である。

と、ウウ〜〜、パトカー到着。
はっ!!と振り向いた息子、表情がぱああっと輝く。
「ぱ、ぱとかーだっ!!」
その手にはトミカのパトカーが握られていたのであった。
「ぱとかー、いしょ、いっしょ!ぱとかぱとかぱとか」
大興奮の息子をだっこしてパトカーの側へ。
おまわりさんに一通り状況を話し、事故処理車が到着するまで
車内で待っててくださいといわれる。
しかし、息子はパトカーの側から離れようとしない。
憧れの、あのパトカーが今目の前にこうして止まっているのだ、
自分だけのために!!
めらめらした目で見つめる息子に気がついたおまわりさん、
手に握りしめたパトカーを見て、
「お、パトカー、好きなの?じゃあ、乗ってみる?」
と後部座席を開けてくれた。
「あらーよかったねーうれしいねー」といいつつ息子をだっこして
わたしまでもが乗り込む。
親子して「わーパトカーの中だねぇすごいねえ」と興奮。
車内では警察無線が流れている。「えーマルツウは・・・」
おおう、業界用語だわー。
息子も緊張の面持ちで座席をなでたりきょろきょろしたり。

そうこうしているうちに事故処理車が到着。
ニュータイプのパトカーの登場にまたもや興奮の息子。
至近距離からなめ回すように見つめる息子をよそに
淡々と調書をとられるかーちゃんであった。

ひとまず調べも済んでとりあえず解散。
ああああっ!パトカーが行ってしまったあああっ!!
「ばどが〜〜〜ばどがあ〜〜〜〜〜」
号泣する息子をチャイルドシートに無理矢理押し込んで
保育園へと向かったのだった。

すっかり遅くなってしまって、ちゅうりっぷ組さんはすでにみんなお散歩にでてしまっていた。
ピンクの帽子をかぶせて後をおいかける。
日向であそぶ友達の群れに合流。先生にことの顛末を報告。

その日の帰りには「ちょびちゃんパトカーに乗ったんだって?」
保育園中の有名人になっていた。

ニガテな野菜のおひたしも、「パトカー乗ったんだって?すごいね!」
とおだてると、勇んで完食したのだそうだ。ありがとうパトカー。


はなみ号は修理に出され、代車としてプリウスが来た。
わーいハイブリッドだー乗ってみたかったんだーとのんきに喜んだが、
まずエンジンのかけかたがわからない
ブレーキがどこにあるのかわからない
取説読んでなんとか車庫入れ。

それにしても電気とガソリンを使い分けている様子がモニターに出るのだが、おもしろいですね。
信号待ちで止まると音もしなくなる。
ほんとに電気自動車、という感じでエコです。

整形外科には行くにはいったけど、たいしたムチウチにもならず、大丈夫でした。

しかしみなさん、セイフティードライブ、
車間距離は十分に、です。はい。

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コメント

めらめらした目!!ここにもいます!!
うう、憧れのぱどかぁーに親子して乗ったのね~!!
ちょびくんのパトカーが去った後の寂寥感、分かります!
ぱどかぁーーー!

投稿: シリウス | 2006年3月15日 (水) 午後 09時43分

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