たね
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お茶のお師匠ご贔屓の呉服屋さんにお供させていただいた。
やはり上得意様の同伴者、心なしか扱いが丁寧である。
人のふんどしで相撲状態である。
そこにはいろんなきものや帯が百花繚乱、
どっから見たらよいやら、ひゅーひゅー言いながら見る。
以前一度お供したのであつかましくなっており、
「どっから広げてみたっていいそうだよ」
などと同伴の彼女にささやきつつ反物を手に。
これだけの種類のきもの、実際に手にとって触れる
そんな機会もあまりないことなので、
ここぞとばかりに広げまくる。
とはいえ、ちら見する値札はすべてン十万なので
肩に力の入った素人ふたり、並んでちんまり見ている。
お師匠はいつのまにか風のようにいなくなり、
番頭さんとともに店内を駆け巡っておられた。
一体なんの獲物をゲットされたのであろうか。
ふたりが長時間座り込んだのが博多織の帯の前。
博多織というと、あの独鈷模様の献上柄しか
浮かばなかったが、他にもいろんな技法の織があり、
しかしやはり博多らしく絹鳴りする締め心地は
さすが、なんだそうだ。
帯もいろいろあるが、締めやすさ、これ大事である。
素人はついその色柄にばっかり目がいくのだけど
実際締めてみるとずるずると決まらないものもあって、
着るだけでいらん汗をかき、着崩れにひやひやする。
触ってみると、きゅきゅっと締まった独特の感触で
これはかっちり締めやすいだろうなあ。
いつのまにか戻ってきたお師匠が
「ねえ、気に入ったのがあったら着てみない?」
ひーめっそうもないという彼女もお師匠に押されて
どれを着るか選択。
ふと横を見ると、泥大島を選り分けているお店の方々。
「お嬢ちゃん、泥もっていかん?一生もんよー」
年配の作務衣姿の男性にそう声をかけられる。
なんでも超感謝価格として10万円也、にするんだとか。
そのマルキという絣の小ささ模様の難しさなど
値段に反映する要素は様々だけど、
たいがい泥大島、38万、48万、という値段。
それは超特価ですねー、
と、一つの反物に目が止まる。
「これもですか?」
「あっ、それは地味な。似合わん。やめとき〜」
そばの女性がニコニコしつつ
「着てみられます?」
どうやらそれは特価予定ではないものだったらしい。
「似合わないなんて、とっさに言ったのよ。
お似合いですよ」
ということで調子に乗って着つけてもらいました。
縫ってない反物をうまーく畳んで巻いて、
まるで本当に着ているかのよう。
しかしこれが案外重要で、
一枚の布で見るのと体に添ったのを見るのでは
ぜんぜん印象が違うのでありました。
左がわたし、その泥大島に博多の帯。
右の彼女は万筋の小紋に博多帯。
たのしー。
わたしはともかく、べっぴんの彼女のはんなりした
雰囲気によく合っていて、ほんとうに似合った。
こうなると誰か買わないかなーと思うのである。
確かに出会いだし、超特価だし、似合ってるし、
買うしかないでしょう!とお互いに言い合う。
きものに詳しいお師匠も、悪い買い物じゃないから
お店の回し者のように「あらいいわね〜〜〜〜」
と薦める。
さらには上得意特権でもって
「ねえ、もっとお勉強していただける?」
「はあ、さいでしたら・・・パチパチ・・・
これでご勘弁を」
さらに数万下がったりして。
ほんとにね、帯その場でローン組もうかと思いました。
しかし待たれよ、ものには順序がある。
この帯に合わせたいきものをお持ちか?
NO!
この大島も一緒に買えるか?
NO!
ほんなら買うべきは「本当に気に入って仕立てたきもの」
であろう。
ま、たまごも鶏もおらんのでなにが先、ということも
ないのだが、ここは我慢である。
さんざん「似合うよ買いなよ〜」「はなみさんこそ〜」
などと言うだけいって遊ばせていただいたのであった。
帰宅してケータイで撮影したきもの写真を見つつ、
きものの本や雑誌を広げつつ、ぐるぐる。
ため息。
ほんとに欲しいきものかあ。
実際、江戸小紋も見たけれど、うーんまだ迷いがある。
大島のようにしゃきっとぴかぴか光る紬もやっぱり好きだ。
無地の結城紬も大特価だったけどなあ・・・
今から夏中考えて、秋にどーんと一着・・・
たぶん、買わないとこのぐるぐる熱は収まらんと思う。
・・・働かねば
(毎回結論はこれかよ)
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今年に入り、どえらい風邪をひいては治りを繰り返し、
3月にはまた急性の副鼻腔炎(ちくのうね)になったり、
かーちゃんどーも体調よろしくなく、
そのくせ大酒のんだりなんかして
ごまかしごまかししていたのだった。
しかし、風邪でないときにも咳が続く。
がほごほごほほっ・・・
日中、夜中、咳は体力使うので苦しい。
風邪薬でも治らない。
カメラマンのおとーさんに
「あんたーおかーちゃんなんじゃけーちゃんとしなさいや!」
といわれてちゃんとすることにした。
えーとこういう場合呼吸器科だろうか。
電話帳で調べて、段原の病院に行ってみたのだった。
慢性の咳には感染(いわゆる風邪など)が長引いたものと
アレルギーが関与したものとがあるんだそうだ。
それによって治療法も違う。
痰を採取して顕微鏡で見ることでそれが分かる。
感染の場合好中球、アレルギーの場合好酸球という
白血球の一種である細胞がそれぞれ多く見られるそうで、
細胞を染色して見る。
好中球はブルーに、好酸球は赤紫に染まる。
その映像がモニターに映し出されて見せてもらえるのだ。
「はい見て、これね、真っ赤ね。好酸球。
青も混ざっているから少し風邪気味なんだとも思うけど
あなたこれね、ぜんそくです」
ぜ、ぜんそくー!?
ぜんそくって、子どもの病気なんじゃないの?
(そんなことないそうです)
丈夫がとりえだったわたし、晴天の霹靂ですわ。
吸入薬を処方され、吸い方を教えてもらって帰宅。
ぜんそく・・・
昔ぜんそく持ちの同級生と窓のない安宿に泊まった時、
ホコリで発作が起きて死にそうになったのを目撃したことがある。
でもあまりにぜんそくに対して無知な私。
ぜんそく、とGoogleに打ち込んで調べてみる。
「ぜんそくは、高血圧や糖尿病などと同じ慢性の病気です」
慢性疾患かー!
「気道の炎症は火事と同じです。
早くきちんとした治療をすることで大火事にならなくてすむのです」
火事なのかー!
ぜんそくに関するサイトもたくさんある。
アレルギーを引き起こす原因も様々複合的で、
花粉、カビ、ハウスダスト、タバコ、強いにおい、
アスピリン、冷気を吸い込むこと、蓄膿症、低気圧、
さらには生理やストレスもその原因となるそうな。
そういう原因を取り除く、というよりも
やはり気道の炎症を抑えて耐性をアップするのが
最近の治療の考え方なんだそうだ。
わたしはまだ苦しくても横になれるし、
呼吸ができないほどの発作もないので
それほど重症ではないようだ。
でもたかが風邪と思ってほったらかしにして重症化するそうで
まさにわたしもそうだった。
最近階段で息が切れたり、風邪ひきやすかったり
トシのせい運動不足で鈍ったのかと思っていたが・・・
フルタイド200というステロイドを吸入する治療を
当分続けることになりそう。
全身副作用はほとんどなくて、よく効くんだそうな。
ちゃんと直したいと思います。ハイ。
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今日は尾道へ。
今川玉香園茶舗の新茶Cafe〜聞き茶を楽しむ、に行ってきました。
なにやら豪雨の気配、と思いきや晴れ間も見え、
時折の雨にも遭わずにすんだ。日頃の行いがよいとみえる。
同行はいつもの煎茶お稽古衆&お師匠。
産後お休みしていた彼女も息子とともに颯爽と参加。
またこうして茶飲み話ができるようになったねぇ。
ここでは毎年新茶が出揃う時期になると
こうして各地のお茶を取り揃え、
飲み比べ聞き比べのできる新茶カフェを開かれている。
わたしは3年ぶりの参加。
一昨年昨年は息子が小さいのもあって見送っていた。
商店街のアーケードが途切れた先、細い道を右に折れたら
懐かしい土蔵が見えた。
130年前のものを移築した土蔵は堂々と美しい。
ここの二階では茶葉が熟成保存されている。
靴を脱ぎ蔵の中へ。中のしつらいも素敵。
入り口に、今年の新茶たちが並んでお出迎え。
静岡・島田
静岡・藤枝
宇治.和束
八女・星野
鹿児島・知覧
鹿児島・南薩
品種は南薩がさえみどり、他がやぶきただったかな。
まずはいきなり茶葉の色と香りをチェック。
茶缶をまわしてはクンクン。
鮮やかな緑、つやつやとしてまさに新茶。
香り、中には「海苔!?」というものも。期待が高まる。
奥のお座敷に通される。
もちろん全種類オーダー。
それぞれ2煎ずつ聞き比べていく。
今年は手元資料として、それぞれのお茶の違いが
客観的に分かりやすく示された図表が用意されていた。
味わいも、旨味、爽やかさ、香り、苦み
それがどんなバランスで感じられるか、
産地の標高、味わいの印象・・・
中国茶ほど味わいや香りにさほど劇的な差がない
煎茶を聞き比べるにあたって、
そういったプロフィールが紹介されているだけで
目安になっておもしろかった。
さてさっそくいただいてみるとする。
そそそそ、とお師匠のもとにお道具が寄せられ、
不出来な弟子たちはただおいしくお茶が入るのを
いい子して待つのであった。(感謝)
さすが新茶!
目にも鮮やかな、ちょっと蛍光黄緑、ともいえる
鮮やかな水色である。
まずは静岡・島田産から
「・・・・・・・」一同沈黙。
爽やかな、新茶らしい、すっきりとした飲み口である
が、
「なんか小さくまとまった、って感じだね」
続いて静岡・藤枝。
やや高めの温度でさっといれると
「わー静岡って感じ」
どちらかというと静岡のお茶は
きっぱりとキップのいい味というか、
旨味よりも爽やかさが主体、というイメージだ。
そして渋みで舌が狂う前に、宇治のお茶へ。
やっぱり例年宇治のお茶は「さすが」の貫禄なんだそうだ。
お稽古でいただくお茶も宇治のお茶、
舌もそれで慣れているので期待が高まる。
うまー!の準備をしていざ、
「・・・・・・・・」
あれ!どうした宇治!?あれーっ?
八女・星野のお茶を飲んで、やっと
「はー、これこれ」
旨味がぐっとのってきた。
そこへ今川のご主人が。
なんでもお話によると、
九州のお茶はちょうどいいタイミングで茶摘み・製茶ができて
旨味も十分のってるんだけど、
静岡のこのお茶は茶摘みの前に雨にたたられてしまった、
宇治もちょっと早くて、もう1週間違えば
ぐっと旨味がのってくると思う、ということだった。
お茶も農作物なんだなーと改めて実感。
鹿児島・知覧茶はユニークな試みで、
すこし醗酵させているんだそうだ。
中国茶・青茶の作り方を視野に入れて、とのこと。
ほんの少しの醗酵でこうも違うのか、
花の香りが生まれているのだった。
「なにかこう、蜜のような甘い香りじゃなくて、
アカシアのような白い花の香り」
柑橘系の花、そんな香りがすっと後に残る。
同じ知覧のお茶2種類でっかい茶袋で持ってこられ、
香りの違いを聞かせてもらった。
袋を回して鼻突っ込んで猛烈にクンクンする面々。
あ、こっちがなんかポリエチレン?アンモニアっぽい?
「はい、そちらが醗酵させているお茶です」
茶の醗酵というのは味噌などのように微生物によるものではなく、
茶葉自身が持つ酵素が酸化していくことを言う。
煎茶の場合、摘み取ってすぐに蒸すことでその酸化を止める
のだが、この知覧茶は蒸す前にすこし置いて
醗酵させる試みをされたのだそうだ。
お茶の生産者の方々も、茶を丹誠込めて育てるだけでなく、
製茶の方法を模索し、魅力的なお茶作りに心砕かれているのだ。
そして今川さんのようなお茶屋さんは、
飲むお客さんの反応や感想や意見などを見聞きし、
生産者の方々にフィードバックしてつなぐ役目を
担われているんだと思った。
鹿児島の南薩のお茶は深蒸しで、浅いものは
25〜30秒ほど蒸すところを、これは
1分30秒も強い蒸気で蒸しているんだそうだ。
従って茶葉は壊れやすく、こなこなになっていて
そのぶん鮮やか素直に抽出されて、
「なんか茶畑で人のいいじいちゃんに、よう!って
挨拶されたみたい」な感じであった。
特別に、去年の宇治茶を1年、土蔵で寝かせた
熟成茶をいただいた。
茶葉は黒光りして威風堂々。
味も香りも、どっしりと深みを増し雑味は陰をひそめ
寝かせることでこうも育つのか、と
しみじみといただいた。
新茶は芽吹きの勢い、命そのものをいただくような
初々しさがあって、
身も心も清々しくなるような美味しさだと思う。
だけど、夏を超すことでまろやかさと深みが加わる。
熟成してこその味わいもあるのだ。
人として、もう新茶の勢いは失せた身にとって
せめても円熟、かくありたいと願うのだが
湿気たりのぼせたりで、なかなか旨い茶にはなれそうにない。
飲んだ飲んだ茶腹で満足。よー遊んだ。
長江(チャンチャン)さんで豚饅(1コ80円・美味也)を土産に買って、
そのとなりでちょいと手ぬぐい一枚買って、
美しい夕暮れ、帰路についたのだった。
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雨がしとしと。息子風邪ひき。仕事一段落。
きょうは保育園を休ませ自宅で養生。
やっといま、お昼寝した。
先日、年配の方と話しをしていて、
とあるニュースキャスターが自らの癌克服体験を
手記にまとめて出版したことに触れ、
「自分の体を売りものにして、」と言われた。
ちがう、
同じ癌と戦う人にとって、それは勇気づけられる本
なんじゃないですかね、
と言い返せなかった。
だらだら眺めていた新聞に、
文章を書くなんて、人を楽しませるということでいえば
売春の方がはるかにましだ、というようなことが書かれた
小説の書評が載っていた。
その小説も書評もろくに読んでないけど、
目に触れて胸にささった。
売春以下か。
こう、たとえばこうしてここにこんなふうに
かいたりしてるけれど
内省というか、
じぶんに折り合いをつける作業であるにはあるけれど
誰か、読んでくれている人がいて
その人にも
そのときの思いが
へーとか、ふーんとか、ホロリとか、がははとか、
そういうことがすこしでも
伝わればいいと
思うから書いているのだろうと思うのだが、
それは売春にもならない
自慰でしかないのか。
人に伝えたいだと?
それは常に「大きなお世話」に立脚した作業だと
自虐的に思う。
だけど、
迷い果て悩んだときに、
誰とも知らない人の書いたものに
勝手に救われたことは何度もあるし、
いつも世界を拓いてくれるのは言葉だったし、
すげえ、いいな、と思わせるのも言葉だ。
だから、憧れるんだ。
雨の降る荒野に、ひとりぼっち、
誰が聞くとも分からぬ遠吠えをする犬。
停滞するとろくでもないイメージに巻き取られる。
はばたき続けなくては失速する鳥、
こぎ続けなくてはずり落ちてく坂道の自転車のような
わたしの性分。
雨があがったら、動きますか。
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noriさんの日記で教えていただいてのぞいて、
その言葉にはっとした占いサイトがある。
筋トレという。
こう、具体的なアドバイスがあるわけでも、
今週のあなたのラッキーアイテム:天丼
などというテイストでもないが、
読む人によって心の当たりどころがちがうだろうが
それが的確な示唆になるような
そんな占いサイトだった。
週末更新の週報、今週はこんなことが書いてあった。
(そのまま無断転載すいません)
ーーーーーーー
すごく苦しんでいる人の姿を見て
心が奮い立つことがあります。
だれかの深い悲しみに立ち会ったとき
燃えてくることがあります。
蟹座は元々
とても「気持ち」のゆたかな星座です。
困った人や苦しんでいる人が身近にいるとき
それを放っておくことが出来ません。
一方。
「他者」
には手厳しいと言われるのも、蟹座です。
身内以外の存在に対しては非情になる
といわれます。
でも、どんな身内も
最初は「他人」です。
「他人」が「身内」に変化するタイミングというのは
どんなときでしょうか。
たぶん、なにか理由があって
自分のテリトリーの中にだれかを引き入れることもあるでしょうし
自分のテリトリーの境界線そのものを広げる場合もあるでしょう。
今週、だれかの深い悲しみや愛を目にして
蟹座はこの後者のように
「身内」を増やすのではないかという気がします。
そこには、なにか燃えるような意志と情熱が
伴っているような気がするのです。
ーーーーーーーー
まさに今、わたしの課題として上がってきたことそのものだった。
テリトリーの境界線を広げる、ということ。
そのためにすべきこと。
毎年5月は絶不調で、0学占いでも5月が0スポットで、
浮気されたり別れたり息子が病気になったり
ロクなことがないいやな月。はーやだやだ。
今年もやっぱり停滞気味なんだけど、
考えてみたら、5月はなにかキッカケが宿る月なのだ。
別れたから次の人に出会えることになったのだし、
息子が病気したから会社辞めたのだし、
このブログ始めたのも去年の5月ころだし、
まさにゼロ、種がまかれる月なのかもしれない。
いま、ろくでもない妄想がむくむく。
それがいいのか悪いのか、おもしろいのかつまらんのか
わからんけど、ひとまずやってみようかな。
と、考えてばかりで進んでないけど。
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息子ちょび、2さい3かげつであります。
身長、83cm、体重、11.4kg。やややせ形。
ダイジェスト版でお届けします。
■真っ白いブリーフ
4月、新年度新しいクラス(とはいえ保育園なので
メンバーほぼ変わりなし)も慣れた頃、
おかーさん、そろそろちょびちゃん、トイレ
行けるようになってきたので、パンツ用意してください。
と先生にいわれる。
こっそり見てると、ちっこいのがみんなわらわらと
ズボンやオムツを脱ぎ去りふりちんでトイレへと
走っていっておる。かわいいのう。
パンツかー。ぷぷぷぷぷ。パンツねえー。
それはもう、真っ白なブリーフ!でしょう!
いそいそと買いに行ったが、ちっこいサイズの
ブリーフにはアンパンマンやトーマスが書いてあって、
真っ白がない。
ほらーあのフクスケとかグンゼとかのー、
小学校の修学旅行で必ず「これ風呂で忘れたの誰やー」って
先生がくるくる回してたような、あれよあれ。
それが探したけどない。フクスケやグンゼなどは
もうちょっと大きいサイズからだし。4軒ハシゴして
やっと見つけた。(ジャスコトップバリュで発見)
さっそく保育園に持たせる。
なんともスースーして妙だなーという顔ではいて、
そのうちジャーして、えーなにこれ?と困惑顔だったそうです。
家でもちらっとはかせてみた。
か〜っこいい〜と言うと、
もんのすごく得意げに白パン一丁で胸はってました。
■会話が成立
日々言葉が増えていきます。
毎日必ず、あれ?初めて聞いた、って言葉をしゃべる。
こっちが言うこともほとんど理解している様子。
それでも、なんとなくいろいろ話しかけてはいたけど、
まあ、それになにか反応はあるけれど、
どこか独り言を言ってる感覚だった。
4月のある日、保育園の帰り、
「今日もいっぱい遊んだー?」
「うん、とととーんちた」
「え、とととーん?」
「ん、ちとくんとね、とととーんして、じゃーちたの」
!!
とととーんがなんかは分からんが、
これってコールアンドレスポンス、成立してないか?
わーい、息子と初めて、会話した!
■トイレトレーニング
ひとは一生オムツではいられないのである。
いつかはオムツを外さなくてはいけないのである。
しかしなんとなく、保育園主導でやってくれており、
ハハは傍観しているんである。
とはいえ、うちでもトイレに座らせてみてくださいね
と園からのお便りに書いてあったので、
補助便座を買ってみた。
大人用の洋式便座にかぽっとはめて、
取っ手付き即席お子様トイレになるスグレもの。
息子は目新しくて大喜びで、いそいそと座る。
と、「あっちって」(あっちいって)
はいはいんじゃね、と向こうに行きしばらくすると
「でーたーよーぅ」と報告が、
ほんまかいなと見に行くと、先っちょに雫がきらり。
あらー、上手にでけたねえ。
また人間に少し近づいた息子であった。
■あやまらない
そこに置いておいたわたしが悪かった。
今までは何を壊されてもそうあきらめていたが
だんだん「悪意」を持っていたずらするようになってきた。
先日、風呂上がりにメガネかけてテレビ見ていたら、
よじのぼってきてメガネを奪取、
えへへーと言いながらツルを両手でにょーんと広げ、
バキっ!と折ってしまった。
あああああーーーーっ!!!!
教育的指導的立場からではなく、本気でブチ切れた。
あほかおまえこれ高かったんぞ!ごめんなさいはあああっ!!
・・・・
ごめんなさいって謝るんでしょーーーっ!!!
・・・・
それからテレビを消して約45分、にらみあい。
オットがそばでひそひそ
「パパちゃん一緒に謝ってあげるから、ね、ごめんは?」
などと懐柔しようとするが頑としてあやまらず。
めらめらとにらんでいたのだが、
半泣きの息子の鼻からちょうちんがぶーわぶーわ
ふくらんだりしぼんだり
それを見ているうちに吹き出しそうになってしまい
もうっ!ごめんっはっ!!笑いがはみだしてしまった。
つられて息子も「ごめ☆$&#・・・」
はー!?聞こえん!
「ごめにしゃしゃいっ」
生まれて初めて謝ったちょびであった。
がしかし謝ってもらっても
壊れたメガネはなおらないのであった。
■ほんとにかわいいです
春先からかーちゃん仕事環境変わったり
おっぱいやめたり、いろいろあって、
ちょびもそういうのがなんとなく分かってるのもあったり、
発育過程でいうところの反抗期に突入したこともあったり、
ちょっとしたことで殴り掛かってきたり、
うーちゃんがぁーうーちゃんがぁーと
わけのわからん自己主張と共にキレまくって、
なんなのよ!?とこちらも逆ギレしたりして、
日々泣き叫ぶ息子にうんざり気味だった。
ゴールデンウィークの3連休、全部子どもの日にした。
両方のじいばあに会わせて遊んでもらったり、
電車やバスやアストラムラインを乗り倒したり、
息子がずーっと笑っているようにして過ごした。
息子が誰かと遊んで笑っている横顔を見るのって
いいですね。
11kgの息子をこれほどだっこしたのも、ずいぶん久ぶり。
でかくなったとはいえ、まだまだすっぽり
両方の腕におさまる。
ほっぺたなでて、髪の毛なでて、
新芽のようにやわらかくて、インコのようなにおいがして
わたしもずっと笑っていた。
それから、ちょっと落ち着いたように見える。
夕べ、電池が切れてコンビニに買いに行った。
月がまん丸できれいだった。
「あ、おちゅきしゃまー、がんばってぇー」
なぜか声援をおくる息子。
突然、愛しさが涌きあふれて
息子を抱き上げてぎゅーした。
ちゅーしてにおいをかいだ。
ただただ、かわいい。
それだけでいいのだ。ありがとう。
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煮詰まって机から離れ、
洗濯でも干すかとベランダへ。
と、ウウウ〜〜〜
「あ、ぱとかー」
サイレンにものすごく敏感に反応する息子の
おかげで、すぐに何が走ってくるのかわかるわたし。
見下ろすと、猛スピードで走ってきたパトカーが
対向車線路肩に止まった車の鼻先で停止。
その車のそばには白バイが先に駆けつけていた。
ありゃ、止められてら。
その車は黒フィルムの見るからに怪しい車。
警察官が覗き込んでいると
なんということか、静止を振り切って逃げた!
あわてて追いかけるパトカーと白バイ。
うわー、西部警察みたい。古いか。
気がつけば上空をヘリがさっきからずっと旋回している。
警察?
そういえばサイレンなりっぱなし、
四方八方から聞こえてきて、
なんだなんだ、見る見るうちに4、5台のパトカーが
交差点を突っ切っていった。
ビルの谷間にこだまするサイレン。
「ぱとかぱとかぱとかぱとかぱとかぱとか!!!」
息子がいたら興奮絶頂であったろうに。
それからも5、6台ずつ西へ東へ大暴走していた。
・・・何事ですか?
向かいのマンションの住民もベランダから見下ろしている。
しかしいい天気で洗濯物もよく乾きそうだ。
さ、仕事しよ。
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先日友人に「好きなことを仕事にして毎日充実
とってもハッピー、的でいいよねー」
と言われた。
ま、そうです。
会社やめたし。
やってるのも好きなことといえばそうだし。
フリーランス?SOHO?プー?
なんでもいいけど、なんかやってます。
しかし、これほどしんどいこともない
というのがやっと分かった頃。
3月からやってる仕事、ギャランティも
お金の交渉もめんどくさくて、
はいはいいいですそれで、と決めたけど、
それじゃだめなことが分かった。
わたしはいい。
わたしがしっかりしないと、
わたしを通じてお願いしている
スタッフの方々に結局迷惑をかけてしまうことになるのだ。
それに案外見えない経費がかかる。
東京をはじめ県外への通信費とか、
請求がきてはじめてハッとする。
もっとシビアにならなくてはいけない。
人当たりが良くていつもニコニコ、だけじゃ
信頼なんか築けない。
あたりまえのことを勉強させてもらった。
儲ける、とか以前の問題ですわ。
自営業よちよち、これからシビアにしなやかに
強くなっていきたいと思っとります。
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所用でアンデルセンに行き、久しぶりに本通りを通った。
なんでも「本通りヒルズ」が建つらしく、
田山文具が売りつくしセール。
仕事道具のノートやらちょびのクレヨンやら買う。
その後、桃源で骨董をひやかして
ひろしま夢ぷらざをのぞく。
今日もおばちゃんでにぎわってるなー。
なになに、とのぞきこむと、産直野菜市であった。
物色したところ、なんと蕨(わらび)がてんこもりである。
わたし、わらびの炊いたの大好き。
でも、自分で炊いたこと一度もなくて
いつも実家からの支給を待つのみ。
無精を絵に描いたような娘である。
炊き方は母から何度も何度も聞いてはいたので、
どれ、やってみますか、と選り始める。
すらーっとして揃っているのと、
太くて不揃いで短いのがあって、
おじさん、どっちがやおいん?と聞くと、
こっちがよう肥えとるけえこっちよ、
と不揃いなのを指す。
神石高原町産、1把180エン。2把買う。
蕗(フキ)もたくさんあった。
わしゃあ細いフキを炊いたんがすきでのう、
と父が言っていたのを思い出し、
水フキ、とおじさんが言った細いフキを1把買う。
そばにこしあぶら、もあった。
実家のほうの親戚ではボケだかボカだかと呼んでいた。
毎年山のように届いていたけど、
もう山に入るのしんどくなっちゃったんかねえ。
それも1把。
近くの薬局でタンサンを買う。
おもむろに出されたのは炭酸水素ナトリウム(重曹)
なんと、裏を見ると効能・効果として
胃酸過多・胸焼け・胃部不快感・・・胃薬ですかこれ!
ベーキングパウダーも重曹だったよな?
と思い調べるとへー。
重曹で掃除するのが流行ってたり、いろいろ使えるんですね。
帰宅してさっそくシゴする。
いまいちコツが分からないまま、タンサンでぱっと湯がき、
フキの筋をむいて湯がいて、甘からく煮付けた。
なんか水にさらす時間が短かったのかエグくて、
煮汁を捨ててもう一度煮返した。
すると、なんとなく母の味。
翌日、実家にお裾分けしてみた。
んまー、無精なあんたが炊いたん?とびっくりしつつ
父からも母からも合格をいただきました。
太くやわらかい蕨でした。
ボケは天ぷらで食べました。
山菜摘みに行きたいなあ。
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