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2006年6月27日 (火)

過去に学ばない

今朝新聞をだらだら読んでいてはた、と目が止まった。
それは「祝祭と奇跡ー村上龍のW杯レポート」で、
『なぜ急ぐ後任監督選び』という見出しがついていた。

日本が予選敗退し、今や話題はすっかり
ジーコ監督の後任選びに移っている。
村上龍氏は、新監督専任の前に
ジーコの戦術や采配を今一度検証すべきだという。

続いての本文を無断転載。
「日本社会では、失敗の原因を探り、責任の所在を
はっきりさせて、将来的な改善のために綿密な
データを作るという考え方が希薄だ。
たとえばオウム真理教の事件でも、どうして
あれほど多くの高学歴の若者たちが
怪しげな新興宗教に取り込まれてしまったのか、
いまだに数多くの謎が残されたままになっている。
 なぜ日本をそれなりの予算をかけ専門家のチーム
を組織して当事者からあらゆる情報を収集しなかったのか
と海外の友人によく聞かれる。
そうすればカルト宗教とテロについての貴重な
データベースを作ることも可能だったというのだ。
場当たり的に紛争地域に自衛隊を送り出すよりも、
カウンターテロリズムとしての国際的な貢献に
なり得たかもしれない。
 日本は地政学的に外敵の侵略を免れてきたので、
一致団結し戦略を吟味して外部に抗するよりも、
内部にスケープゴートを設定してそれを過度に
攻撃することで組織の結束を図る傾向がある。
今回の惨敗も、ジーコを責め立てるのではなく、
彼のどこが間違っていたのかを冷静にかつ正確に
把握すべきだと思う」。


これを読んで、過去ログの「変態がいっぱい」
に自転車さんがくれたコメントを思い出した。


「ほいじゃから、何か事件が起きて
犯人が明らかになったなら、
何がその人間をそんな風にさせてしまったのか
何でそんな人間に育ってしまったのかを
徹底的に調べてもらいたいと思っているのですが、
そうなってないんですよね〜」

なってないですよね〜。
少なくとも、報道されてないですよね。

こういうのもあります。
子どもを犯罪から守る! 小宮信夫氏(日経BP社サイト2005.7)

「“犯罪原因論”から“犯罪機会論”へ」
という考え方。

なるほど、未然に防ぐという考え方か。
犯罪に巻き込まれないように、
ひとりで遊ばないとか、
知らない人についていかないとか、
テレクラとかに電話しないとか、
それがどうしていけないのか
教える、という考え方か。

ふむ。
自衛、だな。
被害者にならないための。

では、犯罪者を育てないためには?

やっぱりどうしてそんな子になってしまったのか
知りたい。

同級生をカッターで切りつけたり、
ちっちゃな子を屋上から突き落としたり、
家に火をつけたり、
どの子も、普通の、いい子だった、と。
うちの、普通の、いい子と
どう違うのだろう。
親の暴力が、とか、祖母の死が、とか
あまりに推測で分かった風に報道されて
それでおしまいになっている気がしてならない。

せめて自分の息子が、
被害者にも加害者にもならないために
ちゃんと知りたい。

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2006年6月24日 (土)

季節の茶席菓子展


お煎茶を習っているお師匠、お菓子作りを習われている。
お菓子といってもケーキなどではなく、
いわゆる和菓子。
和菓子が自宅で作られるなどという想像力がなく、
果たしてあのように美しいお菓子が
ご家庭で作ることができるのかとびっくりした。

お稽古の度に目にも麗しいお菓子を出していただき、
小豆を炊いて裏ごしして・・・という
恐ろしく手間のかかる工程を伺い
いっそう美味しさが沁みるのであった。

その、お菓子の先生もお茶の心得がある方で
お茶席でお出しするお菓子も手作りでもてなしたい
という思いが近しく、習われるに至ったそうだ。


榎町、十日市と土橋の電停の間にある
太陽機工本社ビル9階でひらかれた
「季節の茶席菓子展」に伺った。
先生と生徒さん方の作品展。
水無月、いまころから晩夏まで
それぞれの季節を感じさせるお菓子が並ぶ。
ちいさなお菓子に様々な工夫と意匠が込められている。

お、お師匠の作品があった!かわいいなー。


Photo_13

菓銘は「花水」
はなみず・・・?
かすい、かな?

後で伺うと、「はなみず」でよく、
それは稲の花を指す言葉なんだそうだ。
昔から、稲の穂が出て花が咲く頃には水が必要だと、
田の世話をする人々が口伝えした言葉らしい。

白くふっくらとしたお米の花。
まだぴんと背筋を伸ばした穂の波打つ
青田の香りがするような作品。


もうひとつ、こちらは「祈り」。

Photo_14

「何色つくったかな、えーと、それぞれを型で抜いて
逆さまになる絵を想像しながら流したの」

よく見れば、色とりどりの鶴が。
千羽鶴だ。
鶴を折るよりも繊細な作業。
白い器に映えて美しかった。


さてそこではお茶席もあり、お茶をいただくことになった。
お菓子は、お師匠がつくられた「水無月」。
ほぼ徹夜での作業だったそうで
「昨日は150個、今日は200個つくりました・・・」
蒸し器の前で意識がもうろうとしたそうだ。
終わったら寝てください・・・

水無月とは、小豆がちらしてある三角の形をした
むっちりとした外郎のようなお菓子。
これは宮中行事である「夏越(なごし)の祓い」で食べられた
お菓子。
京都では大変メジャーなお菓子だそうだ。
三角というのは氷を表し、
かつて六月に氷室をあけて氷を食べ、
夏の病よけをしたことにあやかった形。
小豆も邪気払いの意が込められている。
昔から日本では赤色に魔を祓う力がある
と考えられていたから、
赤い豆を折々に炊いて食べる習慣があるのだろう。
残り半年の、無病息災を祈るお菓子だ。

茶室の床に目をやると、立方体の置物があった。
香合に見立てたそれは、近藤高弘さんの作品だった。
蓋部分は気泡を含んだ、まるで氷のようなガラス。
下は白い陶器だが、銀滴といって細かな銀のつぶが
一面にきらきらしている。
冷蔵庫から出してきたグラスのようだ。
内部の隅にひときわ大きい銀の粒。
蓋をして上から覗けば、
水の中のような、氷の中のような
不思議な世界がそこにあった。

大仏の頭の「螺髪(らほつ)」のような
突起がきらめいて美しいラリックの水指、
金銘竹という竹で組まれた結界・・・

「こういう見立てなんですよ、
ラリックの水指、きらきらした日ざしね、
赤い棗が太陽、お茶碗の銘が『白雲』・・・」
ここに夏があった。
静かで美しい夏の景色。

こうして日々、季節のほとばしりを解釈して
暮らしているだろうか。
暑い、夏だ、
一言でくくられる季節の中に
花があり露があり風があり、
想像を超えて変化を見せることに
感じているだろうか。

豊かな暮らしを想う、
そういう時間だった。

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2006年6月22日 (木)

んぎーーーー!


ちょびの自己主張がますます強くなってきた。

なんでもかーちゃんと同じようにやらないと
気が済まない。
「うーちゃんもやりゅ!」
そう言い出したら、
「うーちゃんもうーちゃんもうーちゃんもうーちゃんもうーちゃんもうーちゃんも〜〜〜〜〜っ」
と死ぬまで言い続ける。

んもーーーめんどくせーーーー!
といっても聞き入れられず、
ダメ!と言って長引かせるより
はいよ、どーぞとやらせてみる。
エレベーターのボタンを押すことだったり、
ビンの蓋を空けることだったり、
にぼしの頭をとることだったり。
ちょっとやってみると案外すんなり納得する。

がしかし、ダメなもんはダメ!なときもある。
歯磨きした後でジュースいる、とかいうとき。
店で「赤いちょちちょち(ハサミね)いる〜〜〜」などと
ダダをこねるとき。
そりは、だめ。
しかして思い通りにならないときには、
「んぎ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
ぼろっぼろ涙を流して顔真っ赤にして号泣。
たまらん。

要求は日々エスカレートしていく。
「ボールであしょぼーよぅかぁーちゃーん」
「じろじろしよーよぅかぁーちゃーん」
「くるまであしょぼーよぅかぁーちゃーん」
「つーつー(うどんね)たべよーよぅかぁーちゃーん」
たとえ夜中だとしても、
こっちゃあメシ支度でテンパッてるとしても、
食後のまったりタイムを楽しみたいと思っても、
容赦なく要求を突きつけてくる。

なので、息子といるときは
つねに息子の欲望の奴隷と化す。
ま、今までだって乳やったりおむつかえたり
そういうのがだんだん高度な要求になってきただけで
息子誕生から代わり映えしないといえばそうかも。


ハラくくってつきあうと、死ぬほど疲れるけど
おもしろいことも多い。
だんだん「ごっこ遊び」なんかもし始めて
「ボクハ、テントムシ!」
「ボクハ、アリサン!」
「パク!」
「ア、タベラレチャッタ!」
などとミクロなスケールの会話を繰り広げている。

ボールもね、ビーチボールが
キャッチ!できるようになったぞ。

Photo_15


障子がアーティスティックに切り抜かれてますね。
息子が破いたところを「雪見風」にしてみました。

まだ2さいなんだよねー。
でも、かーちゃん体力的につきあうのしんどいわ。
ますます奴はのさばってくる、
どーなっちゃうんでしょうか!?

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2006年6月17日 (土)

帯締めゲット

本通りにある叶やさんが
改装閉店セールをするということで、
煎茶稽古連、勇んで参戦。

なんといってもお目当ては道明の帯締め。
「有職組紐司 道明」こちらの帯締めは
その締めやすさと色・組方のバリエーションの美しさで人気。
帯締めは道明でなければ、などというコメントを
「美しいキモノ」などで読んだりしていたので
どんなものかと一本求めてその理由がわかった。

職人による美しい手組のこの紐、きっちり締まる。
帯結びもなんだかいいかげんなのに、確固たる安心感がある。
きゅっ、という気持ちのいい結び心地は
きものを着る醍醐味のひとつであると思う。

叶やさんにはその道明の帯締めが数百本ある。
これだけ揃うのは広島ではここくらいだと思う。
日本の伝統色のグラデーションが美しく、
見ているだけでもうっとり。

今回のセールでは、その在庫をセール価格にするのではなく、
新たに200本、組んでもらったのだそうだ。
つまり新作なのにお買い得特価、
これを逃す手はない。

セール初日、9時半オープンのお店集合。
お二人先に到着、しかももうすでにお買い上げ。
Mさんにいたっては、早速階下のワゴンセールへと
風のように移動していかれた。

まばゆいばかりに輝く帯締め200本!壮観である。
しかしこんだけあると迷う迷う。
どれも美しい。こっからここまで全部ちょうだい
などと言ってみたくなる。

追っかけで到着した彼女とうんうんうなりながら選ぶ。

隣ではお師匠が綿薩摩に合わせたジャワ更紗に似合う
帯締めを悩み、水色が効いた爽やかな一本をゲット。
すぐにその場で結び替え、そうすると帯揚げが気になり
ちょんとつまんだ絞りがかわいい薄い水色の
帯揚げも合わせて替えられた。


さて、迷った挙げ句選んだのがこの3本。

Photo_12


美しいー。使うのがもったいないー。
うーん、何の帯に合わせようー。
つーか合わせる帯がないー。
さらには合わせるきものがないー。

きものがあって、帯を選んで、最後に帯締めだろうに。

ま、いーや。

仰々しい紙箱にうやうやしく収められた
ひもをみてニヤニヤ。アホであります。

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2006年6月15日 (木)

くるくるパーマ

めずらしくオットからケータイに電話。
「やる?」
お客さんが切れたので、どう?とのこと。

もうね、紺屋の白袴といいましょうか医者の不養生といいましょうか、とにかく手入れが行き届かない美容師のツマ。
二つ返事で息子を保育園にお迎えにいき急行。

多少のカットは自宅でしてもらう(髪の後始末がタイヘン)し、
多少のカラーも自宅でしてもらう(自分で流すんですよ、もータイヘン)
ので、なんかこう、かわったことがしたい。

「ストレートでもかける?」

もともと天然がきつく、夜王というか田村正和というか
ワイルドな感じではあったがそれが人柄もよく表しており、
いまさら穏便にストレート、という気分でもない。

うーん、パーマとか。

かねてより弁護士のくずみたいなのどう?などと話していたので、
じゃあ、くず風に、ということで巻きはじめる。

待つ間息子もカットしてもらう。
でた、手間入らずの「坊っちゃん刈り」。
せっかくちょっと長くなり、こいつも天然くるくるなので
三平師匠みたいだったのに、
ただのお地蔵さんになってしまった。

待つこと数時間、ロッドを外しシャンプーし、
鏡の前に戻って愕然。
くずっていうか、これは一体!?
オット大笑い。あんたでしょうがこうしたのはー!!

翌日、保育園に息子を連れて行くと先生方爆笑。
「おかあさん、落雷に遭われたんですか」
「ええええ、一命はとりとめまして」

ぐるぐるぐるぐるどかーん!であります。

街を歩けばすれ違い様振り向かれ、
対向車線の車からはガン見され、
息子に「おもしろいねー」とまで言われ。

オット曰く
「うーん、パンチが出てきたね」
そりゃ褒め言葉か?

とはいえ、次第に顔が馴染んできて
こんなもんかなと思いはじめ。

もうすぐ35歳、ヤクザな風体に
ますます歯止めがききません。

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2006年6月13日 (火)

変態がいっぱい

保育園で教えてもらって登録したので、
「ひろしまこども夢財団」というところから
日々いろんなメールがケータイに送られてくる。

英語で遊ぼう!の会だったり、
健康相談会だったり、
オキシダント注意報だったり、
不審者情報だったり。

この、広島県警からの不審者情報、
毎週、ほぼ毎日といっていいほど送られてくる。

ここ数日のものを転記してみる。

●6月7日(水)の午後5時頃,広島市東区山根町の路上で,1人で帰宅中の小学校高学年の女児に,路上にいた男(中・高校生風,160cm位,坊主頭が少し伸びた状態,白色長袖カッター,黒色ズボン,眼鏡着用)が「何年生?ちょっとこっちへおいで」と声をかけてきた事案が発生しました。


●6月8日(木)午後7時35分頃,広島市安佐北区落合3丁目の路上で,小学校高学年の男児が徒歩で帰宅中,後ろから来た男(身長,服装など全く不明)に右手首をつかまれた事案が、また,6日(火)午後6時頃にも広島市安芸区中野東4丁目のスーパー出入口付近で小学校低学年の女児がガチャガチャ機コーナーに1人でいたところ,チョコレートを持った男(30歳位,短髪,水色と茶色のボーダーシャツ,薄茶色ズボン,チョコレート2個所持)に「チョコレートあげるからこっちにおいで」と声をかけられる事案が発生しています。


●6月11日(日)午後6時30分頃,広島市佐伯区美の里2丁目の路上で,中学校女児が帰宅中,深緑色の普通乗用車(広島ナンバー)に乗った男(30歳代後半位,中肉,短髪でたてている感じ)にしばらくつきまとわれ,「遊ばん」と声をかけ,紙幣で左腕をはたかれたもの


●6月12日(月)午後5時頃,広島市安芸区矢野西1丁目のJR矢野駅付近で,女子中学生が友人と帰宅中,広島ナンバーの普通車に乗った男(40歳位,180cm位)から「車に乗りませんか」と声をかけられ,腕付近を引っ張られたもの

気持ち悪い〜〜〜〜

もう、いたるところに変態がいっぱいなのである。

それぞれのメールの最後には、
※警察からのお願い/1人の時をねらって,声をかける事案が多発しております。知らない人が接近してきたり「おかしいな」等と感じた時は,すぐその場を離れるか,大声を出して助けを呼ぶという危険回復能力をつけてもらえたらと思えます

などという注意書きが添えられている。

これらのメールの事案では、
手を振りほどいたり、大声をだしたりして
変態の手から逃れることができた。
しかし、
逃れられず犯罪に巻き込まれたり、
あるいは
殺されたり、
そんなおそろしいことのきっかけが、
街のいたるところにぽっかり口を開けている。

声をかけた人間は、おそらく一見普通の人で、
なんの罪の意識もなく
のうのうと今も暮らしているんだろう。
最低だ。
おのれのつまらん欲を
弱くてこわくない子どもに向けるなんて。


息子が少しずつ行動半径を広げ
ひとりで公園に遊びにいくように
もうすぐなるだろう。
暗澹たる気持ちでいると、
オット曰く、
「変態の絶対数は昔とそうかわらないんじゃないか」。
昔から、自分たちが子どもの頃にだって、
変な人はいっぱいいた。
ただ、こうやって日々メールで情報公開されるので
変態が増えたように感じるだけだ、と。

変態が増えているのか減っているのかは知らないが、
確かに変な人は昔からいた。
思い出せば「不審者情報」そのものに
わたしも何度も出会っている。
わたしが殺されなかったのは
運がよかったのもあるし、
その都度大声で叫んだりして
難を逃れたからかもしれない。

変態に憤るよりも、
確かなサバイバル法を
教え身につけさせる方が先か。

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2006年6月 6日 (火)

占い

またもや占いサイトを見つけたので。

なんと、人相占いができるんです!

ケータイで撮影した画像をメールで送ると
それがパッと表示され、
たちまち占われるのであります。

えー、顔の写真送るの?
なんか悪用されるんじゃないのう?
などと思ったが、
こんなアクの強いおばはんの顔なんて
どうしようもないと気がついて送信。

これが結果だ!


Photo_10

むむっ!
むっとした表情から読み取られたのであろうか。
あながち外れてもいない。


このサイトにはさらに、手相占いもある!

なんと、生命線などを自分でマウスを使い
色分けして書いて占うのだ。
こんな震える線でほんまに占えるのか
不思議だったが送信。

これが結果だ!

Photo_11

むむっ・・・


永遠に少年少女の心を忘れない・・・
どんな手相だ。
はっきり物を言うのが災いのもと、
あたってまーす。

他にも絶対音感テストや三国志占いなどもあり。

お試しあれー。

占い鑑定サイト 運命鑑

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2006年6月 4日 (日)

とうかさん

とうかさんに行ってきました。
息子連れて。
浴衣着せて。

去年、1さいちょっとだったちょびに
いただいた甚平さん着せて
とうかさんに連れて行こうと思っていたのだが、
川崎病で入院し、それどこじゃなかった。

付き添いの合間に自宅に束の間戻る時
浴衣着たこどもらを見て、不憫さがつのったものだ。

今年こそは!と思っていると、
ばあちゃんから浴衣と兵児帯を買ってもらった。

しかし肩も丈もあげがしてなくて、
裁縫が得意なかーちゃん、
えいやっとフリーハンドでざくざく縫った。

案の定、肩はあげが足らず
丈はつんつるてんであった。あはは〜

Photo_8

かーちゃんも浴衣の着初め。
息子と浴衣デートだー。

昔自分が兵児帯してもらっていたころ、
ストッキングの台紙のような紙を
兵児帯に巻いてしめてもらっていたことを
思い出し、
息子にも車のカレンダーを切って
台紙をつくってやった。

「いしょいしょ、きものいっしょねー」
息子も喜んでくれた。

実家のじいばあに見せにいくと
「んまーつんつるてんじゃね〜!」
父に至っては
「着せて計って縫うじゃろ普通は。愛情が足らん」
とまで言われた。ほっといてくれ。

男の子の場合は兵児帯の前幅も
細くてええんだげな。ちぇ。

下駄はリサイクルショップで偶然見つけて
飾っとくだけでもかわいいやと買った。
300円ナリ。


Photo_9

このゾウさんの絵がノスタルジック。
本人至ってお気に入りで、
かこかこかこかこかこかこかこかこかこかこ
と上機嫌で歩く。

すれ違うばあちゃんたちに
「んま〜〜〜〜かわいい〜〜〜
よーけあげしてもろーてーーー」
・・・やっぱり短いか。

広島駅から電車に乗り、
「おりな〜〜〜い」という息子を引きずり下ろし
あまりの人ごみに
「おうちかえる〜〜〜」
という息子を無理矢理だっこして
中央通りまで到着。

それにしても殺人的な人の波で、
2さい児の手を引いて歩くなんて
自殺行為に近い。

とうかさんになんとかお参りして、
へろへろになりながらタクシー拾って帰った。

きんぎょすくいや、ヨーヨー釣りや、
いろいろさせてやりたかったけど、
息子よまた来年。

息子はだんだんたくましくなるけども、
年々かーちゃんの体力が衰えてゆくのだな。
いつが二人にとってのベストとうかさんだろうか。

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