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2006年8月29日 (火)

晩夏の庭

青空市で100円でゴーヤを買った。
大小5,6本入っていて、
食べるに忍びない小さいのは
ガラスの鉢に入れてテーブルに飾っていた。
ら、
熟して、黄色くなって、
でこぼこの表面がめりめりと裂けてきた。

見つけて、反射的に剥いで、種を出した。
(なので写真に残っていない)

さっそく「死者の土」の入ったプランターに
蒔いてみました。
芽、でるかなー。





そうそう、アボカドの種から芽が出ましたよ!

Abocado

長かった・・・やっと出た。
なんとなく南国の植物、といった感じの
芽ですね。
こらから寒くなるのに大丈夫だろうか。


そうそう、朝顔もリッパなあんどん造りになりました。

Asagao2


しかし未だに花咲かず。
夏休みの宿題に間に合わないよ〜。
「咲かなかったから描けませんでした」なんて
言い訳にもならない。

気のせいか茂る勢いも弱いような。
古いタネだったからかなー。
これから花が咲かれても
なんとなく季節外れで
うら悲しい気もする。
でも、水をあげ続けるしかない。

牛窓に行った時、こっそりもらってきた
アップルミントもしっかり定着しました。


Mint1

すらーっと1本の茎を、コップの水に挿していて
根っこが出てきたから埋めたんだけど、
ひこばえ、というのか
根元からぞくぞく生えてきた。
生きる執念を感じる。


Mint2


ミントの花。

南向き、一日中夏の日にさらされていたので
なんだかたくましすぎる。
ミントティーにするなら、
いれる、というか煎じる、という感じ。
もっとケーキの上にのっかってるような
繊細な新芽を期待したが
半野生のベランダーでは無理か。


夏の勢いも衰えてきました。
秋が来ますね。

秋の庭を目指してなにか苗でも、
と思ったスペースに
ゴーヤの種を植えたのだった。

芽吹いてもすでに秋。

永遠に季節外れの庭である。

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2006年8月26日 (土)

夫婦ゲンカ

うちの夫婦は結婚7年目、
つきあっているときにも、結婚してからも
ほとんどケンカしたことがない。
たぶん、片手で足りる程だと思う。

それは仲がいいから、だけでなく
お互い思ったことをあんまり口にしないから
ケンカにならないんだと思う。

しかしそれは、いいようで悪いことだ。

その日々の不満が澱のように沈んで
心を曇らせる。
そして、今回のように爆発させるのだ。




それは、出張続きで忙しい日のことだった。
オットは休み、息子と1日家にいた。
わたしは炎天下、汗だくで1日中立ち尽くし
長距離運転してくたくただった。

帰ったら、お風呂に入ってごはんたべて、
もうすこーんと眠りたい。明日も早いし。
這うようにして帰宅、
おかえり〜とのんきな顔が2つ出迎える。

ただいま〜とほっとしたのも束の間、
リビングは長男と次男が1日遊び散らかしていて
目も当てられない惨状だった。

片付ける気力もないから、見ないようにして、
お風呂・・・お湯入ってないから入れつつ、
おなかすいたからごはん、と。

食卓の上には食べたまんまの残骸。
これをどけて・・と。テーブル拭いて・・と。
なんか異臭がする、
ごみがあふれてる・・・ので片付けて・・と。

カレーをつくっておいたのだった。
鍋に火をいれつつ、ごはんを・・・

!!!
炊飯器の蓋を開けて絶句。
ごはんが、たった一口分、そこにちんまりとあった。

どーして!!!??
どうしてついだときに全部とらない?
どうして一口分残す?
つーか、
わたしが帰ってきてごはん食べるの知ってて
どうしてご飯炊いといてくれなかったの?!?

疲労が一気に怒りに変わってゆくのが分かった。

サイフをつかみ、
「ごはん、買ってくる」
と言い残してバーンとドアを閉め、
家を飛び出した。


最初コンビニでごはん買ってくるつもりだったけど、
あの家でごはんたべるのが嫌になった。
でも、コンタクトも外し汗まみれでつっかけで
どこで食事するというあてもなく、
怒りに任せてがつがつ歩き、
モスバーガーに飛び込んだ。

ビールが死ぬほど飲みたかったが
仕方なくラッシーを飲んでナンタコスを食べた。
味なんかしなかった。

雑誌を数冊めくって出て、
コンビニで立ち読みした。
読むものがなくなったし、
そろそろお風呂も入ったころだし
家に戻った。


オットが「ごはんは?」
「食べてきた」
「・・・・・」


黙ったまま一人でお風呂に入る。


汗を流してさっぱりしたが、どうしてもすっきりしない。
このままじゃ寝られない。
この怒りをぶつける決意をしてオットをにらみつけ
「話しがある」
「うん、こっちも話しがある」。
ベッドに腰掛けて対峙する。




「疲れて帰ってきて、ごはんよそって出してくれとは
いわない、でもどうしてご飯炊いとくくらいの
思いやりがないの?」
「ご飯よそう時ちょびがぎゃーぎゃー泣いてて
そこまで気が回らなかったんだ、ごめん、
でも、飛び出してってなかなか帰ってこないから
夜の公園でひとり弁当食べてるんじゃないかとか
心配したじゃないか」



以下、犬も喰わない言い争いが続く。

息子はただならぬ気配に、
自分がなんとかしなければと必死で
「んもーかーちゃんダメ!パパちゃんダメ!」
と、ちっちゃい手で口を塞ごうとしたり
ふざけて抱きついたり、大声を上げたり
最後はとうとう泣き出してしまった。

炊飯器にごはん一口、
それだけが問題のすべてではない。
ここ数日、聞こえない「カチン」や
見えない「ムカッ」がお互いあって
それが解決しないままこの時を迎えたのだった。

わたしも相手に不満があったが、
相手もわたしに不満があった。

あのときこう思った、こうだった、だってあれは、
ここぞとばかりに数日分の気持ちを吐き出す。
どっちかが悪いんではなくて、
どっちも悪かったんだ
なんとなくお互いそう気づいて、
その晩はとりあえず、寝ることにした。
息子は泣きながら寝てしまった。



ケンカして改めて気がついたのは、
ああ、甘えてたな、思いやりがなかったな、
ずっとそばにいる人だから
大事にしないといけないのに
ケアを怠っていたな、ということだった。
たぶん、
オットも同じことを感じたんだろう。




翌朝、

どちらからともなく、
おはよう、ごめんね。
気持ちは穏やかだった。

息子は二人の間を行ったり来たりして
パパちゃん!かーちゃん!
うれしそうだった。



ケンカして擦りむいた傷から
新しい気持ちの芽が伸びた。

この人のことが大事だ、
大切にしよう、
好きだ、
そういう思いだ。

そして、言わないで仕舞っておく思いは
何も産まないと
その瞬間に解決しておかないと
後で取り返しのつかないことになると
改めて学んだ。

夫婦、いちばん近くて
だからこそいちばん考えなくてはいけない関係
それでこそ一緒にいる意味があるんだと思う。

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2006年8月11日 (金)

このごろ/セクハラ部長

あつい。
だって最高気温が平気で体温くらいあるんですよ。
地球どんどん熱くなってて、大変だ。

さて、なんか書きたいことがいっぱいあって
でも逃してることがいっぱいあって
でも、タイムリーじゃなくなっても
書こうと思ってるので、
まあ、おいおいと。

ちかごろ原稿を書く仕事が多くて
こういうブログに「書きたい」欲をぶつけてしまうと
仕事したくなくなる(軟弱)
ので我慢している。
だけど仕事で書くものは書きたくてかくもの
ばかりでもないので
やっぱり書きたい欲は解消されない。
なので、こうしてガス抜き程度に書いたりしている。


息子は元気ですが、お疲れ気味で
下したり鼻血出したりしてます。
保育園では毎日プール、
四つん這いになって進む「わにわに〜〜」
がお気に入りで、
おしり以外真っ黒に日焼けしてきた。
プールで大はしゃぎして、ぐったりして
下してぐずぐず言って
しばらくして元気になったらまた大はしゃぎして
というループでこの夏を過ごしています。
ま、大人だってだるいもんね。
バテちゃうよね。

そう、こいつがまた最近、おっぱい小僧だ。
「おっぱいさわってぴーちぴち〜♪」
と歌いながらちち触ってくる。
触り方がまたいやらしい。
Tシャツやパジャマの首んとこから
手を入れて生ちち触ろうとする。
「これーーーーっ!」
お風呂に入る前、すっぽんぽんにして
かーちゃん歯を磨いていると
足に むにっ という感触。
「ちんち〜ん、ちんち〜ん」
「むも〜〜〜〜〜〜!」
背中をスポンジでごしごししてくれるけど
ツルッと手がすべって
「あ、おっぱい」
・・・
セクハラ部長かおまえは!

かまってくれなかったら部屋の隅に行って
突っ伏して号泣する、
というグッとくる荒技も身につけた。

あいさつもしない。
テレるんだろうが、絶対しない。
「あら、こんにちは」
「・・・ぷー」
ぷーじゃない!!
この「ぷー」がなんともカチンと癪に障る。
かわいくない愛想のないガキだ。
損するぞ、
と言い聞かせるんだけど、
挨拶なんかしたくないのに、したくないよ
という顔をしている。
そういう、へそまがり気質は
誰に似たのか。

Photo_19


これがうちのセクハラ部長。
「よいこのびいる」、プハーー=3

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2006年8月 8日 (火)

【脳内】ファッションショー

どやどやと階段をのぼっていく。
まわりはモデルばかり。

みな少しの時間でも鏡を見て、グロスをひいたり
イヤリングを直したり
髪をいじったりしながら階段を上がっていく。

その群れに押されるようにしてわたしも進む。

身につけるよう配られた
繊細なブレスレットがこわれて、
ちいさなルビーのビーズを
金の金具に留めて直そうとしつつ
階段を忙しくのぼる。

横には梨花がいて
「あんたしゃんとしなさいよー」
とカツを入れられる。


どうしよう。
ウォーキングすらしたことないのに
ステージに立つなんて大丈夫か?
でも、そんなこと口にしたら
プロ意識が足りないと怒られそうで
黙ってついていく。

金具が留り、なおったブレスレットを
手首につける。
繊細な金のチェーンがゆれてきれいだ。

あ、マスカラ塗ってない。

「んもーしょうがないわねー!!」
梨花のバッグからマスカラがさっと出る。
その中の化粧道具、すべて取り出しやすく
工夫が凝らされていて、
さすがプロ!
と、うなった。


ステージの控え室
ホテルの宴会場のようなところで
今日の説明がはじまる
戦闘態勢のモデルたちは殺気立っている。
なにやら紙をだして、司会者の合図にあわせて
みんな歌いはじめた。

紙もってないけど・・・
ギロッとにらみながら
梨花は紙を見せてくれた。
知らない歌だけど、一緒に歌った。


______


という夢であった。

なぜに梨花か?

バラエティ番組などでガハハと笑う彼女も
雑誌のスチール撮影ともなると
その場にいる者がため息を漏らすほど美しくなる。
さすがプロ。
というのを何かの雑誌の編集メールニュース
で読んだ、からだろうか。

なにか新しい体験や新展開を暗示する夢
なんだそうだ。

しかし梨花と同じステージに立つことだけは
勘弁してもらいたい。(ないか)

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2006年8月 5日 (土)

暑中お見舞い

暑中お見舞い申し上げます。

夏ほとばしる画像をお届けします。


1_3


岡山県・牛窓ヨットハーバー。


2_4


さながらエーゲ海です(行ったことないけど)。





3_4


安芸高田市・テージャスランチ

広大な牧場です。



4_3


茂っております。



5_3


よく見ると、ほおずきのような青い実。

これを牛さんが食べるのでしょうか。





6_2




草っぱらに寝転んで、夕日を待ちます。

日陰もなく

じりじり暑いけど

夕方の風は案外涼しくて気持ちがいい。





7_1


日が沈みます。

今日一日、ありがと〜う!

と叫びたくなる美しさ。





8




三次・平田観光農園

これは、熟すのを待つ黒い真珠・ピオーネ。

葡萄棚の下はむっと暑い。

でも、甘い香りの風が吹くのです。



9_1


キウイが成っていました。

こうやって、果物が枝から下がる姿は

なんて愛おしくて美しいのだろう。

汗、額から首から、ぽたぽた落ちた。

こんなに汗をかいたのはこの夏はじめて。

水もたくさん飲んだ。

自然デトックス。


案の定子どもみたいに日焼けした。

オットは、

「らしくていいよ」

と言った。


あついけど、見逃さない方がいい。

それが夏です。




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2006年8月 3日 (木)

海老晩餐

仕事で打ち合わせをした知人が忘れ物をしたので
届けることにした。
訪れたマンションの一室。
ピンポ〜ン、と鳴らすと
血相をかえた知人が出てきて
腕を掴んで中に引きずり込まれた。


「どうして来たの!?」
どうしてって・・・忘れ物を届けに・・・

薄暗い室内、キャンドルの明かり
そこには立ち見が出るほどの大人数がいて
白いテーブルクロスがかかった
3つの大きなテーブルをぐるっと囲んでいる。

「ここで見たこと、絶対他でしゃべっちゃいけないよ
しょうがない、もうここで見てて」

そこでは、3人のシェフによる
究極の料理バトルが繰り広げられていたのだった。

それは秘密裏に行われる「グラン・メゾン・なんとか」
という会らしく、ルールも厳密に定められている。
3人とも同じコースメニューを作るが、
材料は各自が調達する。予算の制限はない。


テーブルを覗き込むと、
前菜の皿が下げられたところだった。
来場者はドレスアップし、
興奮気味に話しをしている。

次々と色鮮やかなお皿が運ばれて来る。
それぞれのシェフが説明するのを聞きつつ
着席した人々はナイフとフォークを運ぶ。

恍惚の表情で美味しさを語り合う人々。
普通の食事ならば無作法とされるほどの
会話の声に驚きつつ
会場全体が徐々に熱を帯びて
トランス状態になっていくのがわかる。

ふと目の前の人が椅子から立ち上がり
わたしをぐいと掴んで座らせた。

口直しのアミューズ。

納豆と紫蘇をたたいたものを
カクテルグラスに盛りつけてある。

外国人シェフだと、こういうのが新鮮なのだろうか
などと思いながら口にする。

次の料理が運ばれてきた。
オマール海老のサラダだ。

ぷりっぷりの海老に黄色いソースがかかり
レタスのプリーツが美しい。

目の前に皿が置かれた。ナイフを手にして














「朝だよ、おきて」




夢であった。




「海老、えび・・・たべそこねた・・・」

「なに寝ぼけてんの、もう8時だよ」



シャーッとカーテンをあけるオットを
これほどうらめしく思ったことはない。


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