最終日、県立美術館のウルトラマン展を見に行った。
日曜日ということもあって、小学生くらいの子どもと
その父親たちでごった返していた。
子どもよりやっぱり父たちが熱心に見入っている。
オットはセブン、わたしはタロウくらいからで、
そんなに入れ込んでもいなかったのでさらーっと見たが、
怪獣の造形を担当した人々のスケッチやインタビューは
とても興味深かった。
さてちょびは、そもそもウルトラマンとデカレンジャー
の区別がつかないし、怪獣がこわいのもあって
一目散に出口に向かって走っていった。
と、出口にトラップあり。
ウルトラマン関連グッズが山ほど売ってあったのだ。
怪獣に興味がないちょびがめざとく見つけたのは
ウルトラ飛行隊の飛行機であった。
「ひこーき!!ひこーきいる!!」
困った。一歩も動かなくなった。
悪いハハがささやく
「これね、ボロいけ飛ばんのよ実は。
もっとかっこいいのがええよねえ。見に行こうか」
「・・・うん」
しめしめその場を離れた
のはいいが、
どっこい執念深い。
「あたらしーひこーきわ?あたらしーひこーきわ?あたらしーひこーきわ?あたらしーひこーきわ?あたらしーひこーきわ?あたらしーひこーきわ?」
むうううう・・・
「あのね、クリスマスになったら、サンタさんがくれるよ!」
「・・・くりますさん?」
「そ。たのしみねえ」
くりますさんが何でどういうシステムか理解しないながらも、
なんとなくしぶしぶ待っている様子。
そんなある日、もう読まなくなった絵本があるんだけど、
とメールをいただいた。やっほう!!
いそいそと車でいただきにあがると、親子3にんがかりで
絵本とおもちゃをどっさり持ってきてくださった。
安藤さん、ありがとう!!
しかしニヒルでシャイな幼児・ちょびはだんまり。
かーちゃんの陰に隠れ続け、一言もお礼を言わず。
ほんとにどうしてありがとうが言えないか??
そのくせ車から降ろして運ぶときには
「じぶんで!」と言い張ってよしょよしょと運ぶ。
玄関に入ったとたん「あける〜!!」
リビングでいただいたものを店開きしてみる。
絵本ずらーーーーーっ!しかも、しょうぼうしゃ!はたらくくるま!
やつのツボにジャストミート!!
おもちゃの山の中には、なななんと、ひこーきがあった!
「あたらしーひこーき!くりますさんがちたーーー!!」
その他にも、でっかいバンバン(光線銃)やらパズルやら
救急車やら、それはそれはもう、盆と正月と誕生日とクリスマスが
いっぺんに来たような喜びようだった。
帰ってきたオットもなぜか興奮し一緒に夜中まで遊んでいた。
そういえばわたしも、お下がりもらうの嬉しかったな。
小学生の頃、母の友人が東京に住んでいて、
5つくらい上のお姉ちゃんから、小さくなって着れなくなった服が
段ボールでどっさり届くのが楽しみだった。
いそいで開けてみて、片っ端から着てみて
鏡の前でファッションショーだ。
母のセンスでは絶対買わないような、女の子らしい
ひらひらのブラウスや、色とりどりのセーターやスカート。
多少シミなどあったけど、お姉さんっぽい新しい洋服
いつ着ていこうかとわくわくしたもんだ。
あたらしいものを、一つ、買ってもらうのもうれしいけど、
どさーーーっと、わさーーーっともらう嬉しさは
けっこう格別なんだよなあ。
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