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2007年2月 2日 (金)

中四国子連れ450Kmの旅(4)

金毘羅宮付近は正月ということもあって交通規制区域が
あり、臨時駐車場もあるというチラシをもらった。
きっと混んでるよね、と恐る恐る近づくが
対向車線はめちゃくちゃ混んではいるものの、
こっちの車線はスムーズに流れる。
無理も無い。もう4時過ぎだもの。普通もう帰る時間。

すすすす、とたどり着き、金比羅さんの参道真ん前に
車を停めることもできた。
さあ、行ってみますか!

道の両側のお土産物屋さんをひやかしつつ、
ああ、初詣が金比羅さんなんて今年はいいねえ、
なんて歩いているうちは余裕だった。
はあ、階段、けっこう、急だねえ、と
息が上がりだした頃
「百段」
という看板が目に入った。
ひゃ、100段!?まだ??!!
金毘羅宮本宮まで785段あると聞いていた。
あと、ほぼ8倍・・・・絶句。
息子は「もうあるけな〜い。だっこ」。
そこから新年早々の苦行が始まるのであった。

息子は13Kg。だっこして階段をあがると
ヒザやら腰やらがぎしぎし言う。
だましだまし時々歩かせるが、まあ無理だ。
オットと交互に、このどっかり重いのをだっこして上がる。
まだか、まだか、
ついた!
と思ったら「大門」。まだまだ。
上からはものすごい人が降りてくる。
上がる人はあんまりいない。
人の流れをかき分けて遡上する。
こんぴらさん参り、半端じゃねえ・・・
だんだん日が暮れて来た。
おいおい夜になっちまうよ・・・

またもや着いた!と思って裏切られたのが
「御書院」。もういや!
と、中をのぞくと、円山応挙の襖絵一般公開、とある。
休憩がてら覗いて行くことにする。

円山応挙が晩年に描いたといわれる襖絵の数々。
かわいらしい虎の親子が水を飲む図や、
庭の池に注ぐイメージで大胆に描かれた滝など
自由で、美しい線が踊る。
他にだーれもいなくて、
親子三人、弾んだ息が落ち着くまで
池の鯉を眺めて過ごした。


と、のんびりしていても永遠に本宮に着かないので
そこから一挙にスパートをかける。
薄暗い、ぬかるんだ山道や石段を
なんか半分笑いながら上がって行く。
やっぱりこんだけ苦労しないと有り難くないんだよねー
などといいつつ上がる。

沿道の提灯に灯りがともった。
最後の心臓破りの石段を上り切ると、そこに
りっぱな御本宮が現れた。

Photo_22


今年一年、健康で仲良く楽しく暮らせますように
願うことは、只平凡。
お祈りを済ませて振り返ると、
麓の街が一望。遠くに美しい讃岐富士も見えた。
ウコン染めの黄色いお守りをいただいて
おみくじをひくと、オットは小吉、わたしは大吉。
うれしいおみくじだったので、それぞれ持って帰ることにする。

Photo_23


充実満足、しかし
これから来た道を帰るのである。ぞぞ〜・・・
日はすでにとっぷり暮れて、
石段を下りながら目を上げると
まんが日本昔話し、みたいな美しい満月。

もたもたしていても膝が笑うばっかりだ、と
オットは息子をだっこして
転がるように降りてゆく。
追うわたしの足がもつれる。日頃の運動不足を痛感。

やっと、やっと車までたどり着いた。
ハードな初詣であった。
さあ・・・宿に向けてゴー・・・。
もうとっぷり夜である。
向かうは秘境・大歩危(おおぼけ)の奥地。
果たして今日中にたどり着けるのであろうか・・・


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