一泊二日湯治旅
ちょっくら温泉にいってくらぁ、
ということで有福温泉に行ってきましたよ。
まずは息子孝行ということでアクアスへ。
高速使わずに、下の道路でちんたらドライブ。
去年の今頃、出雲に向かう山越えの道では
桜が満開から徐々につぼみになって冬になり
まただんだんふくらんでやがて三刀屋で
満開を見ることができたので、
今年もちょっと期待していたけど、
どこものっぺり、散り際の桜でした。
でもとことこドライブは楽しいな。
くっだらないことをたくさんしゃべりながら行く。
息子は乗って3分で爆睡する。楽な子だ。
さてアクアスに到着、まずは腹ごしらえ。
でっかいレストランが貸し切り。ちぇ、
隣のラーメン屋でラーメンすする。
レストラン裏手にでっかいすべり台発見。
今日は日曜ということで子連れが多い。
どうせ行くなら明日行った方がいいんじゃない?
とオットに言うと
「ああいう場所で人が少ないのはさみしい」
のであえて日曜に行きたかったんだそうだ。
日曜とはいえ、そんなに混雑している風でもない。
これで平日だったら、魚の視線にびくびくするほど
がらーんとしてるんだろう。やっぱり日曜で正解か。
どの親も子を滑らせてその姿をビデオで追う。
うちは動画にからきし弱い一家である。
デジカメもあんまり登場しない。
今この瞬間を胸のフィルムに焼き付けるのだ〜
などといいながらかーちゃんも滑る。
さていよいよ水族館だ。
入館料大人1500エン、ちと高いなー
せこく「じゃらん」の割引券を使って入場。
うわー。日本海だー。どどーん。
そしてみーんな同じ方向を向いて泳ぐイワシの群れ。
なぜそんなに同じなのだ君たちは・・・思わず写真を撮る。
それにしても息子の目の高さには壁ばかり、
暗いしおばさんはぶつかってくるしで
「こわい〜〜〜」と足にしがみついてばかり。
魚もこう、グロテスクなものが多くて
すんごい毒々しいクラゲに見とれていたら
オットとはぐれたりなんかして。
それにしても宮島水族館はよくがんばっていると思う。
ぜんぜん負けてないぞ。
むしろ宮島水族館の方が安くてフレンドリーな気が。
さて、進んで行くと本日のメインイベント、
白イルカの水槽に着いた。
ちょうどショーが始まる時刻で、
中の客席はぎっしり。さすが日曜。
しかし子どもよりバスツアーの老人の方が多いのは
どういうことか。
白イルカ、でかい。あれでまだ子どもだという。
ぶんよぶんよしててでかくて人の良さそうな顔してる。
キュイーキュイーと鳴いたりする。かわいい。
目の前におばさんが割り込んできて座る。子どもの目の前に。
息子が「みえな〜い」。しかたなく立って抱っこ。
おばさんカメラフラッシュ炸裂、
フラッシュ使うなつってさっきから言われとろう、
イルカが驚きますのでーーーっつって。
終わったら人押しのけて一目散に出て行く。
生き急いどんのかおのれは。
ブツブツ腹立たしかったがイルカはかわいかった。
ショーの終了後も名残惜しそうに見ていると
まだ3匹で遊んでる。ほんとに人が良さそうな顔だ。
イルカだけど。
出たところに売店があり、
息子はまんまとイルカのぬいぐるみをだっこして放さない。
「くじらつれてかえりゅのっ!」
「イルカだっつーの!」
気前の良いパパちゃんが買ってくれた。
色の薄い、白イルカみたいなちっちゃいイルカ。
「こーーやってまわりよったよねぇ、こーーやって」
とくるくる回してみせる。
外に出ると海に続くデッキがあった。
空は白くどん曇りで海との境目がはっきりしない。
風が強くて波が荒い。
波打ち際にはホンダワラしか落ちてない。
クラゲ投げして車に戻った。
さて、本日のお宿は有福温泉である。
1300年も前に修行僧によって発見されたという秘湯は
無色透明、美肌の湯である。
「茶香の宿 樋口」は、古い旅館を全面リノベーション
したそうで、最近のカーサブルータスなんかにも載っていた。
なんたって露天風呂付き客室だもんね。
わくわくして行ったが、期待を裏切らなかった。
シンプルで清潔な館内は素足で歩ける畳敷き、
あちこちに茶香炉があってぼんやり明るんでいる。
そしてお部屋は・・・
こちら参照。
ここの「蓬莱」というお部屋でした。
“隠し部屋”なる二畳ほどの部屋がついてて
息子大喜び。イルカとずっとそこで遊んでた。
振り返ればそこに露天風呂・・・幸せ・・・
晩ご飯も日本海の海の幸、春の山の恵みいっぱいで
どれも目に心地よく美味しい、
と言いたいところだが数日前からひどい風邪をこじらせ
一切、においがしない。味もない。
(T T)
茶香のよい香りも、食事の風味も、なんにも感じない。
くっそ〜〜〜〜〜〜
ぜったい美味しいはずだ。くっそ〜〜〜〜〜
五感のうち2つがダメなのって、半分生きてないようなもんだ。
体調万全で満喫したかったが仕方がない。
その分風呂にはつかりたおした。
「食事もここに運んでもらいたい」というオットは
湯船からほとんど出なかった。ここで寝るかもこの人
くらいの勢い。
家族3人、一緒に露天風呂。これ最高です。
そして、念願の夢を叶えた。
「露天風呂で、お盆浮かべて手酌酒」である。
酒器と酒は持参した。
玉桜もうまそうだったが口が馬鹿なのでもったいない。
「はいど〜じょ〜」
息子がお酌をしてくれた。これには泣けた。
おまえにも返杯したいのう。
いい酒飲みになったころには、
かーちゃんと一緒になんか飲んでくれまいて。
なんだかまた泣けてきた。
朝食も素晴らしく(味覚完治せず)
11:00という遅めのチェックアウトもうれしい。
ゆ〜〜〜〜〜っくりさせていただきました。
また来たいな。
今度はいい香りと味を楽しみに。
奥出雲葡萄園のワインも試してみたかった・・・
さて帰りに浜田の「しまねお魚センター」に行った。
どんより雨模様の月曜、人、いない・・・
並んだぴかぴかの魚も、新鮮なんだろうけど活気がない。
息子はゲーセンから一歩も動こうとしない。
「ね、たいたい見に行こう?今日は死んだお魚だよ〜」
なんつってもこっちもうきうきしない。
しかたなく1回ガチャガチャをさせる。
ムシキングのなんかが出てくると思ったら黒いゴムボールが出てきた。
ハズレ感がすさぶ。
その場で焼いて食べられるところがあったので、
とりあえず、はたはたとかハマグリとかサザエとか
焼き焼き食べる。なんでも焼きながら食べるとうまい。
ちょっと買物をして、帰路につく。
その前に!
海岸線を北上し、温泉津温泉へ。
これまた1300年の歴史があって、
島根で唯一、全国に僅か12箇所しかない
(社)日本温泉協会による最高評価の
「オール5」で認定された
薬効豊かな自噴湧出の天然温泉とくりゃあ、
入浴せん訳にはいかんでしょう。
薬師湯、というレトロモダンな銭湯の
家族風呂に入浴。
それがこちら。
人一人入ったらいっぱいのちんまい浴槽。しかも深い。
源泉だそうで46℃近くある。熱い。
でも、こう濁って潮湯で、効きそう!である。
息子も真っ赤っかにゆであがった。
風呂上がり、レトロな休憩所で珈琲(無料)をいただいて寛ぐ。
あったまり方が尋常じゃない。いつまでも芯からポカポカだ。
風呂上がり一家はようやく帰路についた。
またもや、知らない道をちんたら走って帰る。
工事現場やぬかるみや薮の中や
「これ迷ってんじゃん!?」みたいな道を通り
ざざ降りの雨の中、それでも上機嫌だったのは
源泉の薬効のおかげに他ならない。
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コメント
お久し振りです!
最近忙しくってこちらにお邪魔できませんでした。。。
ところで、今回の記事いいですね。
今度うちの家族旅行の参考にさせていただきますね。
うちの息子もやっと1歳9ヶ月を迎えました。
片言ですが、しゃべるようになりましたよ!
まだお酌してはくれませんがね(笑)
家族団らんでの旅行、よかったですね。
また時間ができたらちょこちょこ寄らせてもらいます!
投稿: ジロー | 2007年4月19日 (木) 午後 06時17分
うはは、毎度面白いね、はなみ家旅行記は。
山陰って好きです。
ヘンにマスコミがいじくって荒廃してないところが。
アクアスは開館当時混みこみで、せっかく行ったのに入れなかった覚えが。
マナーの無い人にレジャー中に出会うとものすごく不快ですよね!!
投稿: 尻臼 | 2007年4月21日 (土) 午後 02時29分
ジローさんお久しぶり!お元気でした!?
えーもう1歳9ヶ月になってんかいね!?やーよそ様のお子は成長が早い。かたことでしゃべるんですか。おしゃべりしだすと、また一段とかわいいよねえ。いいまつがいがまた、なんともいえないですよねえ。ジローさんちもぜひ、温泉、いいですよ〜。また遊びに来てくださいねー。
尻臼閣下!押忍!
山陰いいよねー、エキゾチックジャパンそのまんまだもんねー。
まだまだ行ってみたい秘境がいっぱいあるぞ。
えーアクアスそんなに多かったんだ。やっぱり日曜より平日に行きたかったな。だ−れもおらんところで深海の孤独に浸るのが正しい楽しみ方のような気がする。それにしてもあのおばちゃんら、どうして半径1mしか見えてないんだろう。普通に道路歩いてても危ないですよ!?くらいの勢いだよ。心がけで防げるもんなんだろうか。気をつけよう。。。
投稿: はなみ | 2007年4月21日 (土) 午後 03時13分