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2007年5月25日 (金)

ちょびの遊び


保育園なので入園もくそもないのだが、
入園祝いをいただいた。
かわいいお洋服と、ちょびには500円玉が数枚。
「ぼくのおかね〜♪」

買物するたびレジで
「おかねちょうだい」とせびるので「あほか」とやらないでいた。
「ぼくのおかねがないじゃんか〜〜〜」と泣いていたが
とうとう自分のお金をゲットしたのだ。
じゃらりんじゃらりんとそれで遊んでいる。

なんかの拍子に、かーちゃんに怒られて気に入らんで
その500円玉をばーん、じゃらじゃらん!と投げた。

かーちゃんの平手が炸裂、
「お金投げるな!!!」「ぎゃあああ〜〜〜〜!」
こらいかん。
そっからこんこんと言って聞かせる。
このお金はパパちゃんとかーちゃんが汗水たらして死ぬ思いで働いて
稼いだお金です(あれ、もらったんじゃなかったか?)
これがないと、ごはんがたべられません
ほいくえんにも、行けません
おんせんも、入れません
いいですか、お金は大事大事。粗末にしたらバチがあたります。
わかったか?
「あい・・・」
それで、財布からじゃらじゃら取り出し
これが1円。いちばんちいさいお金。これが5円、10円・・・
これが1万円。いちばんおおきいお金。どれも大事。わかった?
「これがちょびー?」と1円を指す。
うーーん、こん中では1万円かないや違うな
「かーちゃんはこれー?パパちゃんはー?」
話しがややこしくなってきたので仕舞う。
「おかねでお買い物ができるんー?」「そーよ」
「じゃあ、ケーキやさんごっこしよう♪」

ということで、食玩のちっちゃいケーキをならべて
「いらっしゃいませ〜〜」
「これください」
「あい、ごしゃくえんです」
全品500円、ちと高いケーキ屋だ。
「はいどうぞ」
「ありがとごじゃいます、しゃかしゃか、これです」
「あ、もうお金がなくなりました」
「あ、そですか、じゃおかえしします」じゃらじゃら
なんていいケーキ屋だ。
これが延々続く。間違いなく退屈だ。

もうやーめた。「やだ〜〜〜」
「じゃあ、しゃきーんしてあしょぼう?」
「んじゃ片付けて」
さっき怒られたのでささささっと片付ける。
お金は、お菓子のケースが貯金箱になってるのにちゃらんちゃらんと入れる。
で、棚によいしょ、と仕舞う。よしよし。

しゃきーんとは、たたかいごっこだ。
戦隊ヒーローものは知らないはずだが
保育園でいろいろ習ってくるのだろう。
「かーちゃんうるとまんね、ぼくかめんらいだ、いくじょ!!」
しかも異種格闘技。
「しゃきーん、こいっ!」
「てやっ」「かきかきーん」
3歳児とのたたかいなんか、猫じゃらしみたいなもんだ。
「いくじょ〜〜〜
 あかちゃ〜んぽすとーーーー!」
!!
すごい攻撃だ。これはこわい。
「うわーーー捨てないで〜」
「ちょびのかち〜♪」
親の知らないうちにどんどんいらんこと覚えていくなり。


Kakin_1

龍頭峡にて。やきゅうしました。

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2007年5月22日 (火)

こころがざわざわする

ここんとこいろいろあって。
いちいち書きたいことだらけなんだけど
追っ付かない。

特に、最近私のこころをざわざわさせるものは、
もう、人生のテーマと言っても過言ではないかもしれん。

わたしは、ずるいものが嫌いだ。ゆるせん。

またまた〜、甘いこと言って〜と思うでしょ?
ほんと青いと思う。

だって、あんまりにもあんまりにも
正しい人が正しく評価されなさ過ぎる。
ちゃんとまっとうに仕事をして
ちゃんと素晴らしいものをつくって
もっともっと素晴らしいものをと天を仰ぐ人たちが
まったく日の目を見ない。
(そう言う人たちが脚光を浴びたいとちっとも思わないという事実はさておき)
まっとうな評価があまりになさすぎる。おかしい。

それに引き換え、ずるくて計算高い人がちやほやされ
高給や高額なギャラをとり、
それだけならまだしも
まっとうな人がこわいし目の上のタンコブだから
足をひっぱったり頭をたたいたりする。
許せん。

もう、許せんのだ。考えただけでめらめらする。

だって、でっかい看板だけで中身がオソマツなものでも
それでよしとする人がいる。どーして!?
なんだそれ?おまえの目は節穴か!?
もっとちゃんと見てよ、その値段に見合うものなの!?

という憤りが、あちこちに落ちてる。


圧倒的に勝てない。悔しい。

だけど、同じ思いをしてる人から「力を貸してほしい」と頼まれたら
もう、負ける訳にはいかない。
ここでこの人に正しい評価を引っ張ってきて
商いを成立させて、いいものが流通して
偽物でごまかすやつが負けていって
そうしないと、わたしの存在理由がない。

というところまで気がついてしまった。
ややこしい話しだ。


なんか、仕事ってめんどくさくて
ひとりでできることがしたいなーなんて思ってた。
だけどそんな隠居道楽には100年早いと思った。
おまえ、自分の仕事を忘れとるでと喝をいれられた。

素晴らしいものを、「ああ、ほんとだ素晴らしい」と
誰でもわかるように伝えること。
それが仕事だ。

死ぬほど難しけど、負けたくない。
悔しい。
覚えてろ過去の亡霊たち。

そういう思いでこころがざわざわする。


こころが曇りませんように。
ちょっとがんばるつもりだ。

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2007年5月 2日 (水)

ちょびの恋

ちょびが恋している。

さいしょのあいては、同じクラスのゆーかちゃんだった。
保育園では産まれた順に整列するのだが、
ゆーかちゃんは、となりの女の子だった。

朝、保育園に連れて行って教室にはいると
もうみんな自分のロッカーの前に座っていて、
ちょびもあわてて自分の椅子に座る。
と、同時にとなりのゆーかちゃんの手を、握る。
「あらちょびくん!いいわねー、なかよし!」
先生もかーちゃんも微笑ましく眺めていた。

それから月日は流れ、
ある晩、一緒にお風呂に入っていたちょびが
湯船の中でうれしそうに告白した。
「今日誰と遊んだの?」
「えとねー・・・さよちゃん♡」
「え?さよちゃん?」
「うん、さぁよ・ちゃん♡」
彼女の名前をつぶやくちょびはもう、くねくねだ。
「なにして遊んだの?」
「えとねー・・・さぁよちゃんがねー、
 おべんと、ちゅくってくれたんよぉ〜、
 んでね〜〜さぁよ
 ゴボゴボゴボ!!!!
 
くねくねしすぎて足を滑らせ、浴槽に沈んだ。

やっと水から顔を出し、
かっかっとむせる息子を眺めながら思う。
「こいつ女で失敗するタイプだな」。


3さいのお誕生日会はやつの至福の時だったようだ。
「プレゼント、誰からもらたい?」
とマイクをむけられ、
「さよちゃん!!」と絶叫、
保育園全員に向かって高らかに愛の告白をしたらしい。
先生も粋なプレゼントを用意してくれていた。
画用紙で作った写真たてに貼られた2枚の写真。
1枚は、いつもちょびと遊んでる男の子。
もう一枚は、さよちゃんとの2ショットだ。
おすましのさよちゃんと写るちょびの顔、
見事にでれっでれである。ナイスショット。

持って帰って、さよちゃんの面をいそいそと飾るちょび。
ひっくりかえしておくと怒る。
男には興味ないらしい。

さよちゃん熱は一向に冷めず、
日々「きょうのさよちゃん」を話して聞かせてくれる。

ある日迎えに行くと、
「きょうびっくりしたんですよ〜、
ちょびくんお昼寝せずにもごもごしてるなーと思って
布団めくったら、さよちゃんと布団の中で
ひそひそお話ししてたんですよ〜。
なんか、見ちゃいけないもの見た気分でした〜」
!!
3さいでピロートークか!早すぎるわボケ!


「さよちゃんって、どんなかんじの子なんですか」
ハハはやっぱり気になって尋ねる。
「これがけっこうモテモテなんですよ〜。
一見おとなしいんですけど、気に入ったお洋服は
洗濯機から引っ張りだしてでも着る感じの子ですかねぇ〜
芯が強いというか・・・」
ははあ。

またある日、迎えに行くと、
二人で仲良く、積み木遊びをしていた。
「ここ、おうちよ!」「しょうよ!」
「ここ、おふろよ」「しょうよ!」
「あ、ここがおげんかん」「しょうよ!」
言いなりの息子が情けないがしばらく微笑ましく見守る。
ラブラブマイホーム計画もいいがハハはもう帰りたい。
「ちょび〜」
同時に振り返る二人
その目にははっきり
「なんで今来るかなぁ〜〜〜〜〜〜」。
すいません。ですがもう帰りませんか。
「さよちゃん、またね」
「・・・・・・・・・・・・」
くりっとしていながらも鋭いまなざしでじいいっと見る。
ぞくぞくっ・・・
この目、どっかで見たことあるんだが・・・

その晩、心当たりの人物をテレビで見た。
「わかった!!!・・・菊池凛子だ・・・」
菊池凛子が嫌いってわけじゃあないんだけど、
もし菊池凛子が嫁にきたら、かーちゃん太刀打ちできそうにない。

3さいで嫁の心配しても仕方ないが、
どっちにしろ、尻に敷かれるんだろうなあこいつ。

「ねえ、かーちゃんとさよちゃん、どっちが好き?」
「えとねー・・・、かーちゃん!」
こんな気遣いも今のうちだけである。

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