とんとんとん
何の音?
きょうのわたしの音。ああよかった。
帰宅して片付け掃除機をかけたらそこが事務所になる。
何か一つのことに集中してるようで、同時に2、3個のことを考えてる。
湯が沸く間にパソコンを立ち上げメールをチェックし、打ち合わせの電話をかけるタイミングを計る。
珈琲豆を挽きつつ洗濯機をまわし、資料を棚からテーブルに出す。
粉に湯を注ぎ4分。最初の1分目で浮かんだ粉の表面をこわして香りをかぐ。
メールに返信し布団を干してるうちにタイマーが鳴って珈琲が入る。
マグカップを持ってベランダに出て、植木に水をやりつつ珈琲を飲む。
残りの珈琲を啜りながら書きかけの原稿を立ち上げ読み返す。
打ち合わせの電話をかけ、送付する資料を手直ししてプリントアウトする。
飲み終えたカップを流しに戻すその足で洗濯機からひっぱりだしまたベランダで洗濯を干しつつ書いてる内容の行く先を考える。
書き始めると一心不乱、と言いたいがそうもいかない。
今晩なに食べようか、息子を迎えにいって買物をするとして、そうだ息子の靴がもうぼろぼろだ買わなくては、ところで今どんだけ現金が手元に残っていたっけ、領収書整理しなくちゃ、あ、請求書まだ出してなかった出さなくちゃ、いくらにするかまだ話してない、メールを出して、請求書をプリントアウトして、封筒の表書きを書いて、切手が無い、明日送るか、郵便局に行くならかわいい記念切手を買っておこう、そういえば振り込みしなくちゃいけないものがあったのでそれも、あ、カードの書き換えをしに銀行に行かなくては・・・・
と、手と頭が動く。
こうして書き出すとうるさいな。だけどずっと黙ってる。頭の中の声だ。
並列の2、3の案件を軽妙にスイッチングして片っ端から片付けてゆくのは快感だ。
と、同時になにかから駆け足で逃げていることにも気づいている。
気がつかないようにしている心の奥底で、どんどん水かさを増してゆくもの。
今日もいい一日だった。だいぶんいろいろ片付いた。
風呂につかり空っぽになった頭に、突然あふれだすように現れる感覚、
嫉妬と幻滅、か。落ちてゆくような感覚だ。
ではどうすればいいのか。
すごすぎて萎縮せず、とはいえただよかったですよーというのでもなく
感じたことを書こう、わたしが、自分で。
という基本に座り直し、紙に殴り書きして確認する。
満月が見える。
不毛な気もするが、生きている気もする。
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コメント
そうだ、それでいいんだ!
あせることなかれ、無闇に。
ぶちあたったら、星の時間を作れ。
投稿: | 2007年6月 1日 (金) 午後 09時15分
おとーさん、ありがとう。
星の時間かー。きらきらしてゆっくりしますわ。
おとーさんもお体大切にねー。
投稿: はなみ | 2007年6月 6日 (水) 午後 06時46分