ささくれ
しあわせはいつも、退屈とワンセットだ。
心がざらざらしてる。
別になにがあったというわけじゃない。
自分の中に、
全部捨ててしまいたいという衝動がある
気付かないふりしている
でも、
ゼロになった自分の哀しさを思うと
身震いするほど憧れる気持ちがある。
どこにいこうとしているのか
わからない
なにもかも持っているのに
まだ欲しいのか
わからない
出張で和歌山に行った。
その夜は、おねえちゃんのいるスナックに連れて行かれ
カラオケで「北の宿から」なぞ歌ったりしてた。
味のしない焼酎の水割りで体が冷えきった。
店を出た真夜中過ぎ、ひと気のない知らない街で
このままどこかに行ってしまいたいと思った。
どこで、なにをして暮らすのだろう。
誰もわたしのことを知らない街で。
ケータイが鳴る。
眠れない息子が涙声で
「・・・かーちゃんはやくかえってきて・・・」
という。
なんでこんなところにいるんだろう。
ぎゅっと、しなくちゃいけないのに、届かない。
朗らかに励まして、おやすみと言って切る。
わたしはどこにも行けない。
どこにも
広島に帰ってきた。
息子をぎゅーっとした。
日常が戻った。
どこにも行けず戻ってきた。
これがしあわせ
しあわせのど真ん中だ。
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コメント
>しあわせはいつも、退屈とワンセットだ。
心がざらざらしてる。別になにがあったというわけじゃない
あぁ、土星人の私と天王星人のはなみさん。
相反する立場にいるらしいけど同じ。
感性が違うようで似てる。
私も貴女に負けずに、感性を上手く言い表せられるよう、今日もあなたのブログをのぞく。
投稿: 尻臼 | 2007年10月27日 (土) 午後 12時03分
尻臼閣下
いや、まだ言えてない感がある。
残尿感?
いつかスッキリ出切る日が来るのか?
年を負うごとに無理かな。
投稿: はなみ | 2007年11月 7日 (水) 午前 01時42分