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2007年12月17日 (月)

大掃除

いや、一向に部屋は片付かないんですけど、
おなかの・・・

先週金曜、「・・・あれ・・・??」
がくんと調子を崩し、忘年会に行けなかった。

あー、いまさら息子のもらったわ。

先々週末、息子嘔吐下痢、オットがまずもらって
先週ずっと下してた。
保育園に
「ノロウイルスが流行してます」の張り紙。
これじゃわ・・・

かーちゃん元気だったのに、どーやら順番が回って来た様子。
土曜、息子の保育園のクリスマス会じゃし。
見にいかれん人たちのためにビデオ係せんといけん。

朝、「パパちゃんも見にくるの〜?」
「パパちゃんお仕事だからいけないんだよ」
「え〜、ほかのパパはみんなくるのに?」
「・・・こう言われる日が来ると思ってました」
オットがさみしそーに。
かーちゃんもちと泣きそうに。
仕方ないじゃん!かーちゃんがしっかり見とくから!

息子は案外ちゃんと歌って踊った。
ビデオまわす母に気付いてるのに、手は振らず。
他の子は無邪気に「ママー!」とか手を振ってんのに。
そのへんのクールさ誰に似たんだ?オットだな。


昼、無事終了。
息子を実家に届けて新幹線で博多へ。
講習会にちょっと遅刻して参加。
夜8時帰広。
あー胃がいたい。へろへろだ。

翌日曜も吐き気に見舞われ、うえー。
息子はすっかり元気で遊ぼうと強要してくる。
トランプ遊びとかでお茶濁す。

今日になって下し出した。ビロウな話しですまん。

もう、からっぽよ!
きれいなもんよ!

ケータイこわれた!

あーなんかタイミング的に、いろいろ処分しろというお達しなのかも。
すっきりさせよう。
今年はもう、このくらいで勘弁してやろう。
だからお願い、はやくものがたべられるようにしてください・・・

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2007年12月13日 (木)

お江戸へ行ってきた

いつも拝読してる「フクヘン」で、そのフクヘンが
慶応義塾大学で講演するんだけど興味ある読者の方はどうぞ、
ということだったので、「・・・行きたい!」
と申し込んで行くことにした。

ブルータスはすごい。
いつも、ただすごい店や人を紹介するだけじゃなく、
ものすごいくくり(企画)で見せてくれる。
どんな人が何を考えてどうやって作ってるのか
見てみたいし話しが聴きたい。

急遽チケットだ宿だを手配する。

いよいよ明日早朝出発、という前の晩
保育園にお迎えに行った息子の顔が明らかにさえない。
「お昼ご飯もあんまり食べなかったんですよ」
「・・・おなかいたい・・・」
帰宅後嘔吐。生まれて初めて吐いてびっくりして泣いた。
吐くと楽になったらしいが、おなかが痛いという。
胃じゃないか?
スケッチブックに人体の中身を図解して、
ここが胃、ここがおなか、さあ痛いのはどっち!?
「おなか!」
そうこうしてると「のりまんまたびたーい」
というので食べさせる。
嘔吐下痢かと思ったが、さほどひどくもない。熱もない。
様子を見ることにする。

夜中、ぐっすり寝ていたので、予定通り早朝出発することにする。
がさがさ支度してると、珍しくがばっと起きてきた。
「一緒にまんまたべりゅ」
パンを食べ、着替えさせ、かーちゃんの服の裾をつかんで離さん。
じゃあ、かーちゃん行ってくるね。
いやいやと首をふりながらも、涙をぐっとこらえて頷く。
振り切るようにドアをあけて朝日の中に出て行く。

新幹線で読みたかった文庫を読んで、ちょっと寝て
偶然デッキから絵に書いたような鮮やかな富士山を見て
わーなんて言ってたら東京駅についた。

前の職場で一緒だった彼女に迎えにきてもらって、
新マルビルでランチ。
ビル高けー。ピカピカだー。
ランチも高けー。平日昼間、マダムばっかしだー。
彼女は相変わらずかわいらしく、地に足のついた暮らしをしていて、
ちょっと安心した。
いろいろ愉しく話して、有楽町で別れた。

銀座のギャラリーに向かう、
と、ケータイに保育園から着信。
「ちょっとお熱があって、やっぱりおなか痛いって・・・」
うわあ、やっぱり熱でたか・・・
すぐさま実家の母に電話してスクランブル発進してもらう。
こんなこともあろうかと、保険証の写しと診察券を持たせておいた。
お医者さんにつれてってもらおう。
しかし、どんどん不安になる。
今から帰れば、夕方には着く。講演会、あきらめようか、
「帰らんでいいから。お医者さん連れてってみとくから。
あんたが帰ってきてもどうしようもないでしょう」
わかった・・・よろしくおねがいね。
電話を切って、銀座のど真ん中で立ち尽くす。
広島よりなんだか日暮れが早い。1時間くらい日の加減が違う。
斜陽の感じがますます心細くさせる。
どうしようもないことはない。
お腹をさすってやれば、安心するだろう。
かーちゃんに、側にいてほしいにちがいない。
朝の、涙をいっぱいためた目を思い出す。
でも冷静に「緊急度」をはかる自分もいる。
勘では、そうひどくなりそうにない気がする。
お医者さんに見てもらった結果を聞いて帰ってもいい。
5時まで、見たいもの見よう。

となれば、モトをとるべし。ひとつでも多く見るべし。

GALLERY KOYANAGI にて
杉本博司 「漏光」
映画館で、上映される映画1本分を露光した作品の大判プリント。
受付でもらったリーフレットの、「虚ろな像」という彼の文章
を読んで衝撃を受けた。
すぐに著書『苔のむすまで』(新潮社)を買わなくてはと思った。
奥の部屋の、瑠璃色のガラスビーズの色に涙が出そうになった。

そこから地下鉄乗り継いで中目黒へ。
目黒川沿いを歩く。
静かで、川の両岸には桜があって、春はさぞやと思われる。
ちいさいけど、店長が思いのままにやってそうなお店が並ぶ。
ここなら住んでみたいと誰もが思うであろうなあ。

あ、COW BOOKS発見。松浦弥太郎さんの店だ。

Cow
中をのぞく。あーじっくり手にとって読みたいものばっかりだ。
先を急ぐ旅はどうもいけない。
息子に、谷川俊太郎+和田誠「しりとり」というシュールな絵本を買う。

どんどんあるいて、来たかった店に着く。
H I G A S H I Y A
ここのHPの美しさに驚き、お菓子のパッケージの美しさにまた驚き、
湯布院・「無量塔」で、「桐屋」で、
やはりHIGASHIYAのクリエイティブディレクター、
緒方慎一郎氏の仕業と知って、なんなんだこの美しさの徹底は、
とちょっと嫉妬を覚えていた。
1階は和菓子のお店、2階が茶房。
カウンターでは黒い毛皮の女性が煙草を燻らせていた。
釜ぐり茶、という煎茶をいただいてみる。
茶釜から煮えた湯を茶碗にそそぎとなりの茶碗にこぼし、
平べったい蓋碗で茶を入れる。
けっこうたっぷりめの湯飲みで茶托なしで出される。
さっぱりだ。
宮崎の、農林水産大臣賞受賞茶だとのことだが、
静岡の美味しいお茶のような風情。
西と東で出汁の味の好みが違うように、これほど茶の好みも違う。
棗バターをつまみ、たっぷり3煎いただいた。
さいごに、小皿に茶葉をとり、醤油とすだちで茶葉を召し上がれと。
普通玉露のときにお出しするんですが、このお煎茶は茶葉が柔らかくて綺麗だから、とのこと。
おひたしのようで美味しい。
煎茶の香りを楽しむならすだちはいらないと思ったけど、茶葉にそれほど執着しなければ、すだちが爽やかで美味しい。
領収書をもらって絶句。こんなに美しい領収書は見たことがない。

Higashi2


来た道とは反対の川沿いを歩きながら実家に電話する。
川には鴨がたくさん群れている。
お医者さんで整腸剤だされて、あったかくしなさいとのこと。
今は熱も下がって、もう大丈夫よ、という。
よし、じゃあ、行ってくる。
ひどい母である。
具合の悪い息子をほっぱらかして、遊び歩いて。
だけど、我慢して見れなかった悔しさを鬱々と抱えた母よりも
あー!よかった!と満足してすっぱり因縁を果たした母の方が
きっと息子に100%やさしくできる。

東横線で日吉まで20分少々。
あたりはすっかり日が暮れていた。
銀杏並木が続く坂道を行く。慶応なんか、来るような用事ないもんな。
すれ違う学生がみな賢く見える。

Hiyoshi

Fukuhen


来往舎という新しくてでっかい建物の1階でそれはあった。
塾生に混じって年増が熱心に聴講。
来てよかった。
充実の2時間半。


放心状態で東横線に乗って、恵比寿へ。
nen Hiro氏と待ち合わせて近くの立ち飲みバルへ。
会って話しすんのはどんだけぶりやら、
BSフジ「朱蒙(チュモン)」で本人そっくりのヒョッポ役の声優さんをしたりして、ご活躍華々しい。
それにしても、なんかわかるわかる話しばっかしで、
どっか敵も味方も違うけど似ていて
あんたーほんまにそーなんよ!ほんまよーねほーじゃわいね!!!
と、広島弁丸出しで激しく語りあったのでした。
自分のことがときどき信じられなくなったり、
虚勢をはったり、でもあきらめきれなかったり、
そういう小心者のわたしにとって、共感できる友だちというのは有り難いものです。
気がつくとホテルの門限2時手前だ!
夜中でもタクシー乗り場には長蛇の列。
捨て身でタクシー拾って送ってくれました。ありがとおとーちゃん!!

ホテルのベットに沈み、一日を考える、
間もなく就寝。

翌朝爽やかに7時起床。飲んだ翌日の早起きが可能なのは異常事態だ。
1階にささやかな朝食が用意されていたのでいただく。
9時前チェックアウト、
徒歩で原宿駅に向かう。
六本木・東京ミッドタウンへ。
10時オープンの「サントリー美術館」にて開催中の
「鳥獣戯画がやってきた!」展を見るため。
開館前なのにもう並んでる〜。
ほぼ貸し切り状態で美術展が見られる広島はいいとこだ。
入場すると、入り口に西川さんが作られた「み」というロゴの青いガラス作品があった。
ああ、これだ。
建物の造形をきりっとひきしめるブロウチのようだ。
きららビーチの波を思い出した。美しい青。

鳥獣戯画は巻物なので、見入るお客さんが一向に進まない。
相撲をとる兎とカエル、馴染みある絵の本物。
「あらー泣いてるわあのたぬき」などとみんな微笑みながら見てる。
11時から上のホールで学芸員によるファミリートークがあるという。
行ってみると、複製の巻物、甲乙丙丁4巻の全幅が広げてあった。
(実物の展示は後半のみだった)
さてこの瓶の中にはなにが入っているでしょう?というクイズで楽しむ鳥獣戯画。
最後に、巻物の読み方をレクチャーしてもらった。
巻物にも「ページ」があるのだと初めて知った。
肩幅に広げた、それが1ページ。それを右から巻き取って
両方を右にすっと持ち上げ、左を巻き広げる、というふうに読んで行く。
これがまたわくわくする。
私が手にとったのは何かの火事の様子を書いたもので、
広げるともくもくと広がる煙、炎、見物人たちの表情、
生き生きと移り変わって行っておもしろい。
これはちょっとしたアニメーションだ。


1時すぎ、尻臼嬢と待ち合わせ。
「はじめてきたわーここ」
お洒落なスポットというよりも、防衛庁施設跡地だということに萌える彼女は相変わらずだ。
1時間待ちというピザ屋を横目に、空いてるメキシコ料理店に入る。
メキシコのイメージを覆すお洒落なお店、料理も上品。
生演奏もあったが「ポンチョ着てない!!」
日本人はみなちょんまげ的誤解である。
しかし物価が!エビアンが860エンだぜ。土地家屋家賃ぜんぶ乗っかってら。

食後、隣接する21_21 DESIGN SIGHTに行ってみる。
「Water」展。

21_21

ひとりで見るのも楽しいが、あーだこーだ言いながら見るのも楽しい。

これから忘年会だぜ!と去って行った彼女と別れて、3時。
さてどうしたものか。
ほんとは新宿の伊勢丹デパチカスイーツの現状を視察したかった。
しかし、向かったのは清澄白河。東京都現代美術館に行きたかったのだ。
地下鉄の駅から、深川の商店街を延々歩く。
佃煮やさんが軒をならべて、下町情緒たっぷりだ。
深川と言えばキップのいい辰巳芸者がいた土地だ。
冬でも素足で、そう、美しいかかとを持つ女に魂を抜かれたのが清吉だった。
谷崎潤一郎の「刺青」である。

んなこと妄想しながら歩けど歩けど到着しない。
2,30分ほどしてようやく到着。
「Space for your future アートとデザインの遺伝子を組み換える」。

Mot

見たかったのは、石上純也氏の「四角いふうせん」。
4階建ての高さのアルミの四角い構造体にヘリウムガスが充填され、
吹き抜けのアトリウムにほわーんと浮いているのだ。
でかー!!
そのアルミの構造体、1tあるんだそうだ。4機のクレーンで釣り上げて作業したそうだ。
作家本人がとことこと出てきて、ふわーっと場所を直して
またとことこと下がって行った。
軽いの!?重いの!?
不思議なたたずまいだ。

常設展では、岡本太郎「明日の神話」が特別公開されていた。

これは・・・
風圧を感じた。
なんなんだろう。
祖母が生きててこれを見たら、なんて言っただろう。
母が見たらなんて言うだろう。
あんまりに生々しい記憶が甦りはしないかと思った。
見る前は、広島に招致すべきだと思っていたが
見て、わからなくなった。
広島の、ハノーバー庭園の
あのさびしいところに置くのがいいことなのか
わからなくなった。
Taiyo1

Taiyo2

撮影が許可されていたので、ケータイで撮った。
これはしかし、本物をみなくてはいけないと思った。
見てない人は、どこにあろうと、見てください。

まだまだじっくりゆっくり見たいものばかりだが、
きびすを返して東京駅へ。
最終ちょい前の新幹線に飛び乗って帰る。

ああ、歩いた・・・広島じゃ絶対こんなに歩かん。足痛い。
ああ、見た。
ああああの洪水だ。
だけど、見てほんとによかった。
想像でおそろしくリッパになったものを恐れたり
それに自分を卑下したり
でも、見たら、そうか、と思った。
そう恐れるものでも、あなどるものでも、なんでもない。
すっと背筋が伸びるけど、正しく基準が出来上がる感じ。
自分の目で見て確かめたものしか、信じちゃだめなんよ。
ほーよほーよ。
不安になったら見てみましょう。

広島駅に到着。
さてタクシーで急いで帰ろう、と列に並んでいたら
たたたたたた、どんっ!とぶつかってきたものが。
「かーちゃん!!」
パジャマ姿のちょびだった!
「おかえりーかーちゃん〜」
パパちゃんと迎えに来てくれたんだった。
ああ、帰って来た〜!
元気になってて、よかった!


わがままで、周りのひとたちに助けられてばっかしだけど
これを何かのかたちで返さなくちゃな。
ひとまず、翌日は息子べったりの休日でした。

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