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2008年1月30日 (水)

甘い記憶

今、ホットケーキを食べてます。

気がついたら、ずいぶん更新してなかった。
書けない、というのは決まって調子が悪い時で、
自己嫌悪と敗北感と、そういうものにのしかかられて
窒息してる時期だ。

やっと、いろいろもがいて気がついて
解決してきたので、ひさしぶりにムダ話し。



なんとなく、スーパーで売ってたホットケーキを買った。
チンしてバター塗ってメイプルシロップをかけて
ふわふわのを頬張ると、突然思い出した。

ちっちゃいころから好きだったんだよな。

本通りの、金座街かな、
昔 ちぐさ っていう喫茶店があった。
今の、アカデミイ書房だっけ、古本屋の並びだ。

母と出かけたら、必ずそこに寄ってたんだった。

幼稚園上がる前から、小学校に通い出しても
母とデパートで買い物したら、ちぐさでお茶するのが楽しみだった。
母と祖母の間で二人の手をにぎって、
下向いて歩いた、福屋の地下食料品売り場のタイルの模様も覚えてる。
おばあちゃんも時々一緒にちぐさに行った。


母はたいてい、白玉ぜんざいとか、フルーツ白玉とかだった。
わたしは必ず、ホットケーキをたのんだ。
他のものにしたら、と言われても、
なにか他のメニューを見たりしたけど
やっぱりホットケーキをたのんだ。

フォークとナイフが紙ナフキンでくるくるっと束ねられたものが
目の前にセットされる。
白いおおきなお皿に、ふわふわのホットケーキ。
香ばしいにおいをいっぱいに吸い込む。
ホットケーキの横には生クリームが絞り出され、
缶詰のさくらんぼと、うさぎのリンゴが添えられていた。
まだ熱いうちに、銀紙に包まれていたバターをのせると、
溶け出してホットケーキの曲線をすーっとすべる。
ナイフとフォークで切れ目を入れて
小さい、珈琲のミルクを入れる銀色のピッチャーに入った
メイプルシロップをつつーっとかける。
茶色いきらきらがケーキにしみこんでいく。


母と何を話したかなんて覚えてない。
子連れの買い物で歩きつかれて、
これから家に帰ったら夕餉の支度が待っていて
その、束の間の休息、甘いもの。
娘もしばらくの間はおとなしく、ホットケーキに夢中になっている。
そんな、ほっとした様子の母の表情は
やわらかかった。

ホットケーキが好きだったんじゃなくて、
そんな母の向かい側で
いっしょに、一人前に食べてることが
うれしかったのだろうと思う。



保育園帰りの買い物は、せかせかと慌ただしい。
スーパーのフードコートで抹茶アイスをせがむ息子は
ひと息ついた私の顔を見たがっているのかもしれない。

今日あたり、どっか喫茶店で
息子とお茶して帰るかな。

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