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2008年5月 5日 (月)

吾郎くんと会う


さーーーー、「フラワーヘスティバル」ですよ。
吾郎くんがくるんですよ。

ということで息子といそいそ出かけました。
NHK広島放送局「メジャー」スペシャルトーク&ライブ。
主人公・茂野吾郎役の森久保祥太郎氏、エンディングテーマを歌うザ・ルーズドッグス、プロデューサーの古市直彦氏が集う。

2時スタートということなので、1時に会場到着。
しかーし!すでに椅子席は満員、立ち見もすごい。うわー・・・
しかも、
「森久保祥太郎の到着が遅れるため開演は3時から」とある。
えーっ!あと2時間・・
気持ちはもう帰宅。でもせっかく来たし、3階の「メジャー」特設会場に行ってみる。
第1シーズンからのあらすじや、登場人物相関図などのパネル展示、アテレコ台本、原作者の満田拓也氏の直筆吾郎くんサインもあった。満田氏は広島出身なのね。小さい頃カープの試合とか見て影響を受けたと書いてあった。うれしいね。

奥では、吾郎くんと2ショット携帯待ち受け画像ゲットコーナーや、アテレコに挑戦コーナーなどが長蛇の列を作っていた。
とっても並ぶ気などおこらず、第1シリーズの総集編上映なぞ見て時間をつぶす。会場には三船ドルフィンズくらいの野球少年がカープ帽かぶってにぎわってる。そのお父さんお母さんも実は一緒にファンなのであろう、総集編を食い入るように見ていた。わかるわー。
お母さん方が、ちっちゃい吾郎を見て「かわいい〜〜〜〜」と盛り上がっていた。たぶん、お父さんお母さんがハマるのは、このちっちゃい吾郎からずっと見てるからだ。なんとなく、自分の息子のような気分で、「大きくなって・・・」と甘酸っぱい気持ちで吾郎くんを見守っているのだ。おとさんが亡くなったシーンでは、すすり泣きも聞こえた。何度見ても泣ける。息子を残して死んじゃう無念さで泣ける。

それでもまだ時間もあるので4階にあがってみた。3D映像上映の列に並んでみる。しばらくして入れ替え入場、入り口でメガネを受け取る。息子わくわく。メガネがいたく気に入ったらしい。恐竜の世界へタイムトラベル、という内容と、雪合戦だった。メガネかけてみると立体で見える。恐竜がせまってきたり、雪玉が飛んできたり。
「あーこわかったねぇ」と言いながらも上機嫌のちょび。

いい時間になったので、1階に下りてみる。
そこはもう、足の踏み場も無いほどの人だった。
会場の最後尾に所在なく立っていると、ザ・ルーズドッグスが登場し、歌い始めた。
ぜんぜん見えん。
と、なにやら背後でスタッフの方がごそごそ。カメラ?ああっ!振り返るとでかい液晶テレビがあって、前方ステージの様子を映し出していた。
ラッキー、ということで、ステージに背を向け、なま音を聞きながらテレビを見るというなんだかへんなことに。
演奏が終わり、
「広島のみんな〜!待たせたな!!アメリカからやってきたからちょっと遅くなっちまった!!」と、茂野吾郎が登場した。
きゃーーーーー!というきいろい声。この声優さんの追っかけのファンも多い様子。

プロデューサーの古市氏と森久保氏とアナウンサーの方がトークを繰り広げる。
さすがの聞き出し力で、おもしろいエピソードがたくさん聞けた。

最初、オーディションのとき、森久保氏は今の寿也くん役の人(森田成一氏)と2人でテストを受けたのだそうだ。普通一人で台本を読むのに、2人で。で、最初、森久保、吾郎、森田、寿也、でテスト。ハイ今度は役を入れ替えて、というテストだった。
森久保氏は自分では寿也の役が上出来だったので、合格、吾郎役で、と聞いてびっくりしたんだそうだ。森田氏も吾郎役だなと思ってたらしく「逆じゃん!?」とお互いびっくりしたと。でも運命のようなものを吾郎役には感じると、もう寿也の役はどうやってもできないと。
第一話の収録の時、監督に何度もダメ出しをくらって、なんでだ?と改めて原作を全巻読んでわかった。吾郎はいろんな苦しみを自分の力で乗り越えてきた自負があるから、超強気なんだと、監督が「もっと声を張れ」と言う意味がわかったと。

映像のクチパクにあわせて声を出すだけじゃだめなんだ。
その役になりきるというか、こう、巫女のように、魂を憑依させるというか、そうしないと吾郎がしゃべってるように見えないんだ。

それにしても、一体どれだけの人手が携わり、どれだけの手間がかかってるのか。
原作を1話30分の脚本にして、絵コンテをかき、動画に仕上げ、音をつけ、声優が声を吹き込み、そうやってやっとあの1本ができ上がる。

考えてみれば原作漫画はほぼモノクロだし、音楽はないし、声も聞こえない。
原作にない世界を新たに付加するのはすごく大変だ。
でも、クローザーの吾郎が登場するテーマとか、ピンチの場面で流れる音とか、
オープニングやエンディングの曲や、声優の演技や、そういうものがアニメ・メジャーのたまらない魅力を作り出している。
絶対原作を大人買いして読んでやると思っているが、たぶん頭の中でアニメの登場人物たちの声で台詞が聞こえるんだろう。

さて息子はトークなんか興味ない。だるそーに「だっこーーー」。
森久保氏が吾郎だというのもピンときていない。
たまーにダイジェストのシーンが流れると、あ、みるーと言いながら手を離れて人様の足下をかきわけて液晶テレビの最前列に行って見る。終わったらまた帰ってくる。
ザ・ルーズドッグスが再度登場してエンディングテーマを歌ったり、森久保氏が生でアテレコしたりして、イベントは終わった。
1時間半、だっこ&たちっぱなしで相当疲れた。

ともかく会場を出て、ビール買ってたこ焼きつまむ。
息子は金魚すくいする。

普段歩けない100m道路の真ん中を歩いて帰ろうとすると、メジャー柄のクリアファイルを持ってる人がいる。
「あのー、それどこでもらったんですか?」
なんでもアンケートに答えるともらえたらしい。

ということで再びNHKへ。
アンケートはすでに終了。ちぇ。3階にあがってみる。
もう行列もほとんどなくて、携帯待ち受け画面をゲット。
ブルーバックに立ち、クロマキーで吾郎くんと合成してもらえる。
それがこれ。

Image


さらに、アテレコに挑戦するとさっきのクリアホルダーがもらえることを知り、無理矢理息子に挑戦させる。
「はじゅかしい・・・」「やかましい」
おねえさんが、「前の台本の赤い字のところを読んでね」というがまだ字が読めませーん。
それでも
「・・・こーしえんのちゅちを、ふましぇることらー!」
おじちゃんたちが拍手してくれましたぞ。

メジャー満喫しまくってぼちぼち帰宅。
息子も、なんだかよくわからんが「たのちかった!」そうだ。よかった。

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