おこしやす納骨【4】
【京都2日目、京都観光の王道】
朝もやっぱり早く目が覚めるようで、すでに顔を洗いごそごそする母の気配で目が覚めた。まだ6時だ。しばらくして息子も起きた。普段あんなに起こしても起きないのにー。
「えーっと今・・・6じ半!かーちゃんすごい、ちょび、しまじろうより早く起きれたよ!」
しまじろうは7時起床。よかったね・・・
支度して朝食をとりにレストランへ。
これがまた素晴らしかった。
パンケーキを焼いてもらったら、息子のはミッキーの形に仕上げてあった。
ライスグラタンが美味かった。パンが全種類食べたかった。ずっと食べていたい朝食だった。ドライフルーツの中に、ドライバナナがあった。ねっとりと美味しかった。
「ああ、よく子どものときに食べたわ。昔はバナナが贅沢品でね、干しバナナを取り寄せよったんよ。それがくさくてね。でもいっつも沢山あったから幼稚園の帰りにみんなが食べにきて」。母の実家は商売をしていて、戦時中も戦後も、横流しの物資が豊富にあったらしい。粉も砂糖もあったので、よくカステラを焼いてもらっていたとか、それを学校に持って行けと言われるのがいやだったとか、祖父が母の友だちにまで下駄を買ってくれたこととか、楽しそうに話してくれた。
わたしは母の父を知らない。亡くなった翌年に生まれたんだそうだ。
「女の子がいるで、ってずっと言いよったけえ、見たかったろうと思う」。
こうしてわたしはいろんな人の生につながって生きている。
二日目は定期観光バスに乗ろうということになった。
京都の世界遺産登録15周年記念というコースがあり、東寺、二条城、下鴨神社を巡る半日コースに乗車した。
BRUTUSの仏像特集で予習していたので、東寺・講堂の立体曼荼羅の実物がぜひとも見たかったのだ。
修学旅行生も多く、中学生に混ざって説明を聞いた。
大日如来を中心に、五智如来、五大菩薩、五大明王、左右に天部を従えて、空海デザインのゴージャスな密教世界が展開している。
息子は「あれがいちばんえらいひとー?」と大日如来を指差し、いたく気に入った様子。
「大日如来、召喚!大日如来でアターック」とバトルを繰り広げる。そりゃ強いな。ブロックしたら仏罰が当りそうだ。
場内は撮影禁止のため絵はがきセットを購入。個人的には象にのっかった帝釈天が好みだ。イケメンありがたやありがたや。
五重塔の内部も見学した。出来た当時はさぞやサイケデリックな極彩色だったろうと思われる。
二条城近くの料亭で京会席弁当をいただき、休憩。
二条城ではうぐいす張りの廊下を渡り、雁行造りの二の丸御殿を見学した。歩くとひよひよ鳴る廊下をいそいそ歩いて、息子は「忍者みた〜い!たのしい!」と喜んでいる。
庭園を散策し、奥の茶室で一服いただく。息子も茶碗をおしいただいて、はいまわしてーと両手でぐるぐるハンドルよろしくふりまわし、ぐいっと飲んで顔をしかめていた。
下鴨神社では、普段は拝見できない「大炊殿(おおいどの)」見学。神社の台所だ。
広島の賀茂神社からも稲穂が寄進されていた。へー。
さてこの観光ツアー、けっこう歩く。参加者はみなご老体なのだがわたしより足腰は丈夫ではなかろうかと思えるほど、すごいスピードでガイドさんについていく。
だんだん息子の足がすり足になってきた。母も無口になってきた。
やっと京都駅に到着、解散となったがなんと息子が下車直前に昏睡。起きろ〜〜〜〜!!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント