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2009年7月 7日 (火)

はなみさんはいいですね、悩みなんてないでしょうといつも言われる。
そんなことないですよーといいながら実はあんまり悩んでいない。
悩まなくていいように環境を整えてここ3年はやってきたからだ。
しかし先週一週間は、自分が自分でないような一週間だった。
別に許せない事件があったわけではない。
しかし身から出たサビに身動きが取れなくなり、なんとも言えない日々だった。

その最終日、たまらなくなった。涙も出ない。
夕方、車で帰宅途中、息子は車内で寝てしまった。このまま家に帰りたくない。
海がみたい。
ロマンチックな感傷でもないんだが、喉が渇いた、と思うような気分で海が見たかった。
海ならどこでもよかったので宇品に向かった。
元宇品のシーサイド病院前の堤防に車を停めて海際に出た。
夜が海をのみこんでいく。
しかし海を感じる間もなく蚊に襲われた。5分でぼこぼこにされたのでムヒを塗りながら車に戻った。

と、オットに話すと、「海にいこう」と誘われた。


朝食を済ませて、浜田道を通り、一気に山陰・福光海岸へ。
海岸にひらいて建つレストラン「ラウ」があった。

夏前の、まだ誰もいない海というのはそれだけでわくわくする。
天気もなんとかよくなって、青空がのぞいた。
テラス席でランチをいただく。

Photo_2

だはーーーー。
グラスを通して見る海。
もうこれだけでいいですな。

Photo_3

どこからかにゃんこがやってくる。
ピザの耳をあげて喜ぶうちのにゃんこ。

食事中ずっとわたしの足下にいて、サンダル脱いだ裸足でにゃんこの背中をこちょこちょしていた。けものの暖かさというのは心地よいものだ。

デザートを食べ、庭のデッキチェアに寝転んだり、ぼんやり時間が過ぎていく。
テラス席から芝生の広い庭を超えて、直接海岸線に降りられる。

Photo_4


海の水はもう冷たくない。泳げそうだね。
砂山をつくったり、貝殻を拾ったり。



ぼちぼち移動。9号線を北上して出雲・多伎へ。いちじくの産地で有名ですね。
ここのキララ多伎という道の駅の手前に「マリンタラソ出雲」はある。
はじめて行ったんですが、ここはいいですよー!!

目の前の日本海から汲み上げた新鮮な海水を温めたミネラルたっぷりの「元気海プール」。
水着着用で、家族みんなで遊べる。
水につかったデッキチェアに寝転んでジェットを感じながら海を眺めたり、
海岸にせり出した露天ジャグジーは一生つかっていたい気持ちよさだ。

不感温度というのか、絶妙の温度の海水に浮かんで海を眺めていると、不思議な気持ちになった。

まんまるの、ぼんやり光る玉があって、そのまわりにこびりついたがさがさの黒いものが、つるん、とはがれて消えていくのが見える。
この光る玉は心なのかな、魂なのかな、
そうか、こんなふうに白くてあたたかくてきれいだったんだなー。
変な重いものをいっぱいくっつけて、不自然だったな。
そんなイメージを見た後は、もう大丈夫だと思えた。

ちょびとパパちゃんが遊んでいる間、かーちゃんは特別にトリートメントをひとつ受けた。
「エアロゾル」というもので、海底をイメージした暗室内に充満したミスト状の海水を深く吸いながらリラックスするもの。
暑くも寒くもなく、ブラックライトの中に白いバスローブの自分が浮かぶ。
ざわざわいろいろ考えていたけど、潮が引くように意識が遠のいていった。
海の底で30分。

外は夕日だった。
日本海に夕日が沈む。厚い雲にはばまれて、ぼんやりと紅だ。
線香花火の先っちょのようだ。
海に触れたらちゅん、と音がする。世界一小さな日没の音をお届けしますと言うラジオCMがあったような・・・


ふやけた身体をさっぱりさせるべく、「出雲駅前温泉 らんぷの湯」へ。
その名の通り本当に駅前にある。駅のアナウンスが聞こえてくる。
露天風呂は竹林に向かって一人サイズの湯船。
茶色く濁った含鉄塩化物泉がとろとろとかけ流しで、つかるともったいないほどにざばーっとあふれる。
薄暗い空間にランプの明かり。熱い湯が心地いい。

湯上がり、隣の居酒屋で軽く食事。
窓の外には満月。
トビウオの刺身で一杯やって広島へ。
54号線を南下して3時間で帰ってきました。
ずっとオットが運転してくれた。ありがとう。




ふやけた身体で考えた。
過ぎたことは海に放そう。
なるべく心が曇らないように。

身体がおかしくなるほど不快だったことも、こともなげな過去になった。

おかげさまで、悩みの無いはなみに戻りました。





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