« テスト | トップページ | 旅の始まり »

2009年8月28日 (金)

夏でした


 夏は一体どこに去っていったのでしょうか?
 朝晩涼しくなりましたね。

 今年うちは初盆だった。このへんでは墓に「盆灯籠」という派手な色彩の竹と紙でできたものをお供えする。で、初盆のところはそれが白いのだ。
 毎年墓参りするとき、白い灯籠がお供えしてある墓を見て、ああ、今年亡くなったのかなと生々しく感じていたのだけど、うちの墓が今年は白い。不思議な感じがした。
 白い灯籠は華々しくて、ことさらいろんな人の思いがこもっているようなへんな白さだ。

 お盆のお供えを買おうと盆休みのデパートを歩いているとき、三越の前でぎょっとして足を止めた。ショーウインドウに、ゴマダラカミキリがとまっていたからだ。
 黒白まだらのその虫は、スタイリッシュなマネキンのショーウインドウでことさらモダンに見えた。へーこんな街中になんで、と思った次の瞬間、あ、おとうさん、と思った。おとうさんお盆で帰ってきたんだ。いっしょにおうちに帰ろう。買い物したものを出した紙袋に、そっとつまんで入れた。カミキリムシはキーキー言ってる。ちょびに見せたら喜ぶだろう。その足で保育園にお迎えに行った。

 カミキリムシを見たちょびは、わーすごい!といっておそるおそる紙袋の中に手を入れてつまみ出した。家の虫かごに入れて、何食べるのかな、かーちゃん調べてという。どうやら柑橘類の木の幹をかじるようだが、バナナの皮とか昆虫ゼリーなんかでもよいらしい。さっそく昆虫ゼリーを買ってきてやる。

 あのさ、かーちゃん、とちょびが言う。
 「おぼんがおわったら、にがしてあげようよ」

 そうだね。じいちゃんまた帰らなくちゃいけないもんね。
 あのねーちょび、かーちゃんそのカミキリムシ、じいちゃんじゃないかと思うんだよ。
 「えーちがうよ。じいちゃんもっとでっかいもん」
 そうか。そうかもね。

 お盆は各地の親類縁者の墓参りをした。親戚同士顔を合わせると、うちの子もよその子も一年分大きくなっている。親たちは衰えていくばかりで。飲んだり食ったりして盆は終わった。

 保育園がまたはじまり、息子はカミキリムシの籠を持って登園した。
 みんなに見せてから逃がしたらしい。
 園庭の、ヒマワリにとまってなかなか飛ばんかったんよ、と教えてくれた。

 じいちゃんはちょびともっと遊びたかったんよ、きっと。
 「ふーん。じゃあまたらいねんきたらいいんじゃない?」
 そうだね。じいちゃん来年もきっと来るよ。

 そんな夏でした。

200908281522000_2

---------

 さてこの日曜から旅に出ます。
 ケータイからアップできるようなので、旅の実況中継をしてみようかと思いつきました。

 さて、われわれはどこでなにを見てなにを食ってくるのでしょう!
 さぼっちゃうかもしれないけど、たまにアップしようかと。

 それでは、いってきます。

|

« テスト | トップページ | 旅の始まり »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夏でした:

« テスト | トップページ | 旅の始まり »