斎藤くんに会ったなら
斎藤和義の長い長いツアーがどうやら無事に終わったようだ。
ほんとにお疲れさまでした。
広島しか見に行ってないけど心は全国まわってました。
ファンクラブの会報が届いてて、「ライブ後脳が興奮してるのか寝られない」とあった。ものすごい高揚状態で約半年。お体大丈夫だったのであろうか。大丈夫なはずもないが大事には至らなかったのか。ともかくも、ゆっくりしていただきたい。
記事を読んだり写真を見たりしていてせつなくなった。
わたしはせっちゃんのなにをこんなに好きなのだろう。
ぼんやり運転しながら、なにげなく後部座席の息子に話した。
「ねぇ、斎藤くんに会えたらどうしよう」
「・・・チュッチュしたら?」
「だめだよ、かーちゃんパパちゃんがいるし斎藤くんも結婚してるよ」
「うーん、じゃあさ、あのさ、おなまえかいたかみ、わたせば?ほら、あのじいちゃんのみたいな」
名刺のことである。
大量の名刺を処分しようとした時、ゴミ箱をあさった息子が昔の父の名刺を発掘し、未だに大事にサイフに入れている。
「あー名刺ね。」
「でもビリビリされたりくしゃくしゃされたらかなしいよねぇ。
あ、さいとうくんのおうちにカメラをつけたらいいよ、かーちゃんとちょびがこうたいでみて、ビリビリしたら、すぐにかーちゃんとちょびがひこうきにのって、びゅーんと東京にいってさ、どうしてそんなことするんですかってきけばいいよ。あ、でもそういうふうにきいたらさいとうくんかわいそうだから、なんにもきかずに、またおなまえかいたかみ、わたせばいいよね。ずっとすきでした、ってかいてね。」
監視するんかい。
はからずも、ニューシングルタイトル「ずっと好きだった」。
名刺に書いてね。渡すのね。そうね。
例えば会えたところでどうするのだろう。
ファンだと言えば握手くらいしてくれるかもしれない。写真もいっしょに撮ってくれるかもしれない。
それだけだなぁ。
たとえばわたしがキョンキョンだったら、それだけじゃないだろう。
たとえばわたしが伊坂幸太郎なら、新しい曲が生まれるかもしれない。
残念ながらわたしは斎藤さんにとってなんでもない。
それだけ以上、なにを望んでいるのだろう。
もしもなにか役目を持って会えたらどうだろう。
斎藤さんになにかインタビューするとか。
キャンペーン目的だから新しい楽曲について話すつもりでインタビューを受けるだろう。
そういうインタビューはゴマンと受けるはずだ。
素晴らしい今は他のインタビュアーが聞けばいい。
わたしは、どうやって自由になったかを聞きたい。
ギターと歌しかなかったデビュー時、ドラムやピアノは他のスタジオミュージシャンが演奏した。なんかちがうというところから、どうやって全部自分でやるところまでたどりつけたのか。「ジレンマ」と「月が昇れば」は同じ作り方だけど、あのときと何が違うのか。
じりじりするような15年を聞きたい。
誰か斎藤和義にインタビューさせてもらえませんかね。
なんてな。
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コメント
ちょびくんも大きくなったね。
うちのももう4歳半ですよ、4月からは年中さんです。
子供の考えることって面白いですよね。
うちのは2歳の頃、ブランコに一人揺られて空を飛んでるジャンボジェット機見ながら「あのひこーきどこいくんかね~。買い物にいくんかね~。」だって。
おもわず笑っちゃった。
投稿: ジロー | 2010年3月25日 (木) 午後 06時19分