名残の
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先日、といってもシャツ1枚で気持ちいい秋のはじめだったんだけど、三瓶山に行った。
三瓶はいいんですよ。もう大好き。
自然博物館のサヒメルの展示もいいし、埋没林公園もすごい。三瓶バーガーはうまいし、温泉もいい。なんたって三瓶山の標高は1126m、イイフロ、ですから。
ただの原っぱもいい。
一日中そこで過ごすのが大好き。
ということでいつものように西の原で遊んだのだった。
敷物しいて、適当につくってったおにぎりを食べて、
息子とオットは野球をしたり、たこあげしたり、
かあちゃんは若干ワインなぞいただいて上機嫌であった。
わさわさ茂る牧草が刈ってあって、中腹までなだらかな散歩道になっている。
そこを散歩しに行った。
息子とオットは先回りして、茂みの陰からワッ!!と飛び出してかあちゃんを驚かすつもりか先を急ぐ。
きゃはきゃはきゃは〜と走って行った。
しかし道々かわいい草に出会うのだー。
こんなのとか!
こんなのとか!!
なんて綺麗な色なんでしょう!パチパチ写真撮る。
カワラナデシコや、サルトリイバラの赤い実や、名前のわからないいろんな花があちこちにあって、わあ!とかひゃあ!とかいいながら道草喰いつつゆっくり散歩した。
そのころ息子とオットはいつまでたっても来ないかあちゃんにしびれをきらして基地(敷物のとこ)に戻っていた。
かあちゃんこないね、かあちゃん遅いね、
きっと迷子になったんだ!
ぼく、迎えに行ってくる!!
と息子は来た道を走り出したらしい。
単調な1本道だと思っていたが、じつはいろんな道が交差しているようだった。
しかも、背のたかい草に視界を阻まれて、道の先しか見えない。
歩いても歩いても一向に下山する気配もなく、横に歩いてるみたい。
まあ、なだらかな牧草地だし、いづれどっかに出るだろうとかあちゃんは暢気に歩いていた。
ああ、駐車場が見えてきたぞー、あら!?ずいぶんそれてるな。
思った以上に横にずれている。
ワインが過ぎましたか。
山をなめてましたか。
人はこうして遭難するんだなあと思いながら、位置を確かめつつ来た道を戻りはじめる。
すると
たたたたたた
草向こうの道を、走る子供の頭が見えた。
その頭と女性の登山客がすれ違い、女性は振り返って子供になにか声をかけようとして、見失ったのか、また下山しはじめた。
あれ、息子だ。迎えにきたんだ。
ちょび〜〜〜〜!!
ざわわざわわという風に声がかき消される。
なんであっちに走って行くんだ。
急いでそっちに追いかける。
いない。これどこにつながってるんだ!?
日が傾いてきた。日暮れの感じになってきた。
お〜〜〜〜〜い、ちょび〜〜〜〜〜!
ざわざわざわ・・・・・
急に不安になってきた。
そのとき、
ざざざざ!と音がして、道の曲がり角から息子が飛び出してきた。
「かーーーーちゃん!!」
息子の顔は泣きそうだった。のに
「どこいっとったんね!しんぱいしたんよ!!もうっ!!」
とおこられた。
ごめんなしゃい。。。
後日。
息子が空き箱になにやら工作をはじめた。
「じゃ〜ん!できたよ!ぼうけんぐっず!」
なんですかこれは。
「あのね、これはー、ひどけい!じかんが、わかる。
ほういもわかるよ。たいようけいもわかるんよ。」
箱にはびっしり、父、母、友人の電話番号が書かれている。
「でー、このフエでー、ぴ〜〜〜〜〜っとかあちゃんを、よぶ。
これで、かあちゃんがまいごになっても、さがしにいけるでしょ。」
ざわざわ風の音しかしない道でかあちゃんを探しまくったのが、よっぽど心細かったにちがいない。
「もうこれでだいじょうぶじゃけぇね!」
ありがとう。
迷子になりやすいかあちゃんですいません。。。
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