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2011年2月27日 (日)

遺影

 ずいぶん前から思ってたことなんだけど。

 もしわたしが、なにか事故か事件か災害かに巻き込まれたとする。
 新聞やテレビでその旨報道される。

 そのときの、「寺本はなみさん(39)」という字幕とともに示される写真というのは、あれはどういうことか。

 当の本人は、怪我してるか死んでるので、写真を提供できない。
 家族?
 写りのいい故人の写真を選んで渡すような余裕なんかないよな。
 友人?

 とにかく、あらゆるツテをたどるんだろう。

 んで、顔も覚えてないような調子のいい同級生が、うれしげに卒業アルバムなんか提供したりなんかして、ろくに化粧もしてない、おいおい今とあんまりに違うだろうという高校生だとか中学生時分の写真が出回るのだ。
 イヤすぎる。自分だったら死んでも死にきれん。

 あの、わたしを知るみなさま、万が一そういう依頼があったらお願いだから断ってね。

 そういう意味では、フェイスブックに顔写真をのっけとくのはいい手かもしれない。
 自分で納得いくいい顔なわけだから。
 今後報道の際の被害者顔写真はFBが主流に。 どうでしょう。

 犯罪を犯した側はその心配はいらない。顔でないもんね。
 動画の顔にもボカシ入れてくれるしね。

 被害者って、とことん損でとことん虐げられる。本人も、その人を愛する人たちも。

 そういうの、狂ってるよね。


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