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2011年4月 1日 (金)

3週間

3/11から3週間。4月になったんだなぁ。

20日あまり経って、なのに、まだあの金曜の午後から動けていない気がする。
11日より前の世界が遠く感じる。

いろいろあって、なんでこんなに重なるかなというくらい仕事が立て込んだり、息子が春休みに入ってお弁当作らなくちゃいけなかったり、ばたばた過ごしてました。

やっぱり、ひどくショックをうけていて、
それはたぶん誰もがそうなんですよね。

おだやかに話していたかと思うと、原発の話しになって急に不安を吐き出すようにしゃべる人、買い占めを目撃して許せないと憤る人、何を信じたらいいかわからないと弱気にため息をつく人・・・
ポポポポ〜〜ン!だとか子宮頸がん啓発だとかに腹を立ててACに電話する人もいるらしい。
例えばツイッターもあの日以来タイムラインの空気がかわった。誰もが役に立ちたくて正しそうなことを拡散して断罪して嘆き悲しんでいる。私も興奮状態で「正しいこと」を書いたり話したりした。
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近所のスーパー、水、無洗米、電池など品薄。「被災地への優先的な出荷で品薄です」と。レジに並んだご夫婦、段ボール一杯の缶詰購入。離れたとこに住む子供に送るのかな。その気持ちわからなくもないが、困ってるのはおたくの息子だけじゃない。(3/17)
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困ってるのはおたくの息子だけじゃないなんて、何様視点で断罪してるのか。
そんなえらそうなこと、わたし言えないのに。
その気持ちわからなくもない、でどうして止めておけなかったんだろう。
と、ずっと気になっていた。

それは、不安や無力感や、そういうストレスの持って行き場がそうなっているんだと思った。

ああ、わたしイライラしてたんだ。だれか悪い無礼な他人に憤ることで鬱憤を晴らしてたんだ。

そう気がついたら、みんな多かれ少なかれそうなのかもと思った。表出のしかたが違うだけで。
だから、たとえなにかに怒っている人がいたら、まあまあといい、不安で詰問する人がいれば黙って聞くようにした。許そう、というか、はやく鎮まりますようにと。


先日、夢を見た。

静まり返った明石海峡大橋のあたりの港に立って海を見ている。
津波が来ると聞かされて、近くの高いマンションに逃げる。
ベランダから見下ろすと、ひまわり畑があって、津波が心配なくなったら散歩にいこうねと話していたが、
もうひとり、子供が産みたかったと泣く夢だった。

起きて思い出して自分に驚いた。

うちはもう一人っ子、ひとりで十分もう産まないと決めていたから、
自分の中にそんな思いがまだあったのかとびっくりしたのだ。

でも、息子のベビーカーや産着、捨てられずにいるのはやっぱり未練だろうか。

それとも、腐海の森が傷を癒すためにたくさん胞子を飛ばすようなもんなんだろうか。

わからない。


今の自分にできることは、しっかり働いて義援金を送ること、ふるさと納税すること、買って食べていくばくか払って「天下の回りもの」である金を回して経済を支えること。

頭ではわかっている。そうしている。

だけど、こころがくたくたで、鉛のようになっている。
花見も自粛する気はないが、酒飲んで騒ぎたい気分にはなれない。

この感じ、いつかもあったなと思ったら、父を亡くしたときだった。

葬式の後片付けまでは興奮していて、驚くべき処理能力で立ちまわったが、二七日あたりから、ぼんやりと、膜に覆われたような感じになった。
身体をあちこちぶつけ、車もぶつけ、自分が自分じゃないようだった。

我慢していたのが限界になって、「生クリーム天国」を自分に許した。

食パン(旨いやつ)に、純生クリームホイップしたものを、こぼれんばかりにてんこ盛りにし、大きくて甘い苺をみっしりのせてかぶりつくのだ。
ボウルからすくってはホイップクリームを追加しつつむさぼりたべた。
どうなったってかまうもんか。太れば太れ。

胸焼けするほど食べて、霞が晴れて行くようにすっきりした。

こういうの、ストレス発散というのかな。単純だわい。

今も、生クリーム天国をすべきなのかもしれない。明日やろう。

不思議なもので、四十九日を済ませ、半年もたてば、やっと心のどの場所に悲しみを置けばよいかわかっていった。同時に、聞こえないはずの父の声を聞いて考えられるようにもなった。
時間とともに、歩調があっていく感じ、不在の空虚と。

もうちょっとしたら、この不安とも折り合って、誰かのために力がみなぎるようになると思うし、そう願う。


人事異動でお世話になった人が去っていった。
コラムを連載していたサイトがクローズ、コラムも休止となった。
仕事がひとつ頓挫した。

この季節はただでさえかなしいのにね。

花が咲く気をみなぎらせてる。

終わりははじまり

空いたスペースになにかが入る。

だって世界はこんなに変わったんだよ。

新しい世界の始まりに、ゆっくり、進んでいこうと思う。

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