わたしたちはもう自然ではない
どえらい風邪引いた。ごほごほ。
先週日曜の朝に猛烈なノドの痛みを感じて、市販の風邪薬飲んで寝ること丸4日、まったく良くなるどころかどんどん症状がひどくなってよろよろしてきたので近所の耳鼻科へ這うようにして行った。
たいがい季節の変わり目に風邪引いて、こじらせて、副鼻腔炎に至るのがパターンなのだ。
抗生物質と何種類かの薬を処方してもらう。食後、それで腹一杯になるほど服薬する。
やっと体楽になってきたけど喘息ひどくなって、しゃべると全部「ごほげほ」となる。
鼻カミすぎてヒリヒリだよ。「鼻セレブ」ほしい。
風邪かな?と思ったとき、生姜紅茶で体を温めた。ユーカリのアロマオイルもたいた。すべての首を暖めた。栄養とった。よく寝た。なのにこじらせた。なんでー
抵抗力がものすごく落ちていたんだろうと思う。
そういえばここのとこ、思うに任せない事態もいろいろあったし、ゴールデンウイークも煮詰まってたし、震災以降哀しみの通低音は消えないし、そういうストレスが臨界だったのかな?そんなヤワな。
こうなるまえになんとかすればよいものを、自分は自分の体の声を聞けていなかったわけだ。
自分、ここちよいですかー
食べたいもの食べてますかー
着心地の良い服きてますかー
あついですかーさむいですかー満腹ですかーひもじいですかー
あー聞いてなかった。無視してた。ごめんよ自分。すまんね自分。
あんまり無視してると、耳をかたむけてもなんにも言わなくなる体。
今はひたすら、しんどそうに横たわる体。
そういう、頭の都合にむりやり合わせた体の負担は、「自然な」ケアではもうどうしようもないのだと思う。相当不自然な体なんだと思う。
出産のときもそうだった。
なるべく自然なお産がいいな、なんて思ったけど、陣痛促進剤をつかわない出産ドキュメンタリーを見て萎えた。微弱陣痛が70数時間・・・死んでしまう。
結局陣痛促進剤ばんばん点滴されて促進されまくって産んだ。それでも死にそうだったけど。
妊娠時も「とにかく歩きなさい」と医者に言われたけど、ついついなまけて甘やかした。そのツケとして子宮口固く促進したのに陣痛8時間。自然なお産なんか自分には無理だと思った。
自然だったというか、自然しかなかった昔がよかったというわけではない。
母体も新生児も死亡率はきっと下がっているはずだから。
それにしてもずいぶん自然を切り売りしてしまったな。
クーラーのない夏は考えられない。車がないと生活できない。電気とガスがないと湯も沸かせない。
便利な生活はそれを経験するともう手放せなくて、やったこたないけど麻薬のようだね。
原発が止まると便利な生活とひきかえになるけどそれでもいいのか、という脅しもあるよね。
あーこんなに不自然なことになっていたんだなあ。
一度には無理かもしれないけど、自然を取り戻すにはどうしたらいいだろうか。
自分の中の自然。砂漠のような自然に水をやる。
調子の悪いときだからこそこういうことを考える。
元気になっても忘れないように書いておく。
自分の中の自然の言い分をよく聞こう。
頭だけでは生きていけない。
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