やさしい入道雲
野球教室の帰り道。
ぼんやり夕暮れの空を見上げていたら、
「あのさぁー、ちょびね、こう、イメージで考えたんよー。」
ふんふん、なになに?
「このまえさぁ、野球見にいったとき、にゅうどうぐもがおったじゃない?」
先日、マツダスタジアムにカープを見に行った時のこと、
山側にもくもく、でっかい入道雲が出ていた。
あれがこっちに来てザーーーって降って中止〜とか、あははー、
などと話していたが入道雲が球場にやってくることはなく、無事試合終了(負けた)。
「あの山のあたりにはたけがあって、
おじさんが『水がなくてこまった、どうしよう』ってこまってて、
それを見たにゅうどうぐもが、
『よし、雨をふらせてあげよう』って行って、じゃーって水をあげるんよ。
で、『お、あっちは球場だな、行っちゃだめだな』って、こっちにはこんのんよ。」
ふーん、やさしい入道雲だねぇ。
「そうなんよ。そういうやさしいにゅうどうぐもばっかりだったらいいなーって思ったんよ。」
そうだねぇ。
夕暮れの雲は筋雲で、入道雲はいませんでした。
風もさわやかで、ずーっとこうしていたい気持ちになった。
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