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2012年12月25日 (火)

サンタからの手紙 2012

 クリスマスであった。

 小学3年の息子はクリスマスが近づいても、いっこうにサンタへの手紙を書こうとしなかった。

 「wiiのソフトにしようかなぁ。爆丸にしようかなぁ。」

 昨年はもうえらい早くから決めて、サンタへ手紙を書いていた。
 家に入ってからベッドまでの侵入経路までも図に描いた親切手紙だったのに。

 イブの日、
 「ねぇ、サンタって今どこにおる?」というので、
 NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のサンタ追跡サイトを見てみた。
 まだ旅立っていなかった。

 NORADのサイトにはいろんなゲームがあって、一緒にやってみた。
 流れるクリスマスのメロディーに、なんとなく盛り上がる。

 司令官とサンタがやり取りする動画を見て息子は
 「ええ?わたしは時速2万キロ出せるんですよ、ついせきなんかできるんですか? なめてもらっちゃこまりますよ、われわれのぎじゅつのスイをけっしゅうしておいかけるんですから、戦艦だってだしますよ!」などとアテレコしていた。

 やがてのろのろと書いた手紙には
 「サンタさんへ ばくがんのゼロムニキスとホロムニキスをください、あと、ここにサインをください。」とあった。
 配達証明のサインをしろと。

 夕方、準備が整ったサンタは北極を出発した。

 追跡サイトではニュージーランド〜オーストラリア〜台湾を経て日本上空へ、
 その様子をネット生中継で見ながらのクリスマスディナーははじめてである。

Img_3359

 「ああっ、広島きたよ! 次は横浜だって!」
 息子はそーーっとベッドを見に行く。

 「・・・なかった」

 あのさぁ、上空を通過しただけでさ、その地区のサンタが朝までに配るんじゃない?
 「クロネコヤマトみたいに? すごいねぇ・・・」

 風呂に入り、歯磨きし、

 「あのさぁ、サンタなんかいなくって、パパちゃんかかーちゃんが買ってると思っとったんよねぇ。でもさぁ、いるもんだねぇ−サンタ。」
 
 NORADの説得力は偉大だ。


 翌朝


 飛び起きた息子は必死でベッドのまわりを探す。
 布団をはね上げて、枕をどけて、
 「あっ!!・・・・ええ?」

 そこにはぺらっと薄い封筒が1枚。

 「なにこれ・・・」
 開封する息子。
 
 「・・・よめない・・・」


Img_3126

 うわあ!サンタからの手紙じゃない!?
・・・外をみてごらんって書いてあるよ!

 裸足のままベランダへ。

 「ないよ、あ、あっちのベランダか!」

 ばたばたばた

 「ない・・・外って、どこ?・・・」

 パパちゃんが
 「ちょび、新聞とってきて」

 新聞を取りにいった息子は、ドアをあけて固まっていた。

 「・・・じ、じてんしゃがある・・・」

 うわぁ!サンタさん、自転車くれたんだ!

 手紙を訳してやった。


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 親愛なるりゅうへ

 わたしは君からのリクエストにどう応えようか考えたんだ。
 そして、ほんとうに君が必要としているものを持ってきたよ。
 テクノロジーのものは、誰かが用意した、せまくて小さい世界にすぎない。
 わたしは君に、外に出かけ、風を感じ、
 この世界がでかくて広いんだということをその目で見てほしい。

 メリークリスマス
 最もあたたかい願いをこめて
 サンタクロース

ーーーーーーーー


 英語で書かれたそのメッセージカードを、しみじみと眺めていた。
 
 「サンタから、手紙もらっちゃった・・・」

 すごいねぇ、かーちゃんもはじめて見たよ。
 大事にとっときんちゃいよ。

 「うん! たからものにする!!!」

 サンタクロース、ありがとうございました。

 「いやー、サンタさんいつ来たんだろう。かーちゃん気がついた?」
 いいや。

 「すごいよねぇ、サンタの手紙、ギアついた自転車・・・」

 しかしその自転車はちょっと大きすぎるようだった。

 「しかたないよ、サンタはぼくの身長とかしらなかったんだろうからさ。」

 ・・・まあ、すぐに大きくなるよ。


 そんなクリスマスでした。
 


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