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2014年6月29日 (日)

セクハラやぎ

 都議会での「セクハラやじ」が物議をかもしている。

 ヤジった人もやじられた人にも興味がない。

 ただ、なんとなくいやな感じで見ている。


 このくらいのいやな言葉を投げつけられたことのない人は、いないんじゃないか。
 もちろん、公の場であんなことをヤジるなんて人として品がない。ぜんぜんだめ。

 でも、ヤジった人をつるしあげて断罪してもすっきりしない。


 今まで、いろんなことを言われた。笑顔で言われた。
 笑顔で言われるもんだから、引きつりながら笑顔であいまいにかわした。

 よく覚えているのは

 「さすが、やっぱり女性は子宮でものを考えるから」というのがあった。

 たまげた。頭悪いんか。考え事は脳みそがするんじゃろ。

 でも言った人は、どっちかというとリスペクト的な意味で、褒め言葉として使っているようだった。
 うれしくない。
 むしろムカッとした。

 じゃああなたは◎◎◎◎でものを考えるんですね、どうりでいっつもぶーらぶら、と
 言ってやりゃあよかったわ、とあとで考えた。
 でもとっさに言わなくてよかった。自分も品がなくなるとこだった。

 これは男女間にあることだけじゃない。

 女同士でも男同士でもあること。

 独身か既婚か 子どもがいるかいないか 一人っ子か兄弟がいるか

 立場が違うとわからない。わからないから無邪気に無神経に言葉をなげつけて平気でいられる。相手が傷ついてることにも気がつかない。
 これは困ったことだ。

 ふつう、こうなのに、なんであなたはふつうじゃないの?

 あなたのふつうと、わたしのふつうは ちょっとちがうんです。

 ちがうけど、敵じゃない。分かり合えないわけじゃない。そう思いたいけど。
 心ないヤジみたいな言葉が胸を刺す。

 ある日、なんかの雑誌でこんな記事を読んだ。

 生理用品の個包装パッケージに、初めて花柄を印刷することを思いついたのは男性社員だった。
 商品企画チームの男性が、「こういうのがかわいいんじゃないですかね」と提案しても、チームの女性たちは「意味がない」「どうせ捨てるものを」「生理もないのに分かるわけがない」と散々だったそうだ。
 でも、蓋を開けると大ヒット。

 女性の心理は女性にしかわからないわけじゃない。

 これを読んでさっぱりした。

 想像力

 どんなにひどい言葉も、ヤギみたいに食べてしまえばいい。
 さっきのお返事なんだったっけと、とぼけてまた手紙を出せばいい。

 戦ったり悲しんだりしないで、
 だけど想像力があればそういうのも越えられると
 顔を上げて
 生きていこうと思ったことがあった。


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