2007年7月13日 (金)

自信たっぷり

とあるでっかい組織のお手伝いをすることになった。
さっき帰宅。
土砂降りのなか、ひろーーーい敷地に
1万人ぐらいいるところで
わたしはこれから何をどーすればいいのか
ちと考えを組み立てなくては。
と、傘さして立ち尽くしていた。


コンサルタント、という人たちがいて、
もちろん玉石いろいろいらっしゃるのだが、
どーーーして、
この人たちはこんなに自信たっぷりなんだろう、
と不思議で仕方がなかった。
首が切れそうなぱりっぱりのシャツにスーツに
アタッシュケースからぞくぞく資料が出てきて
雄弁に語る語る。
プロフィールには華々しい履歴が並び
本も出したりして
もう、任せて安心!という演出のカタマリであった。
なんか、自分のことが大好きで
凄いでしょう、どうよ!?と
こっちがなんか「すいませんでした」と言わざるを得ない
ぴかぴかなオーラが出てて。

うさんくせー
なんぼのもんじゃこら
などと思っていました。

でも、コンサルタントの仕事はそれが仕事なのだと知る。

人は頼りたいのだ。
力の強い人に
声の大きな人に
権威のある人に。


1万人だことの人々がひしめく、その組織の中
無力感、
ひしひしと思う。
これが敵だ。

そこにもって、こんなくるくる頭のおばさんが
サンダルばきでひょっこり表れて
「・・・・大丈夫なのか???」
さぞや不安であったろう
というか鼻から信用してないだろう。

「任せて安心そう」ではなく
「・・・・大丈夫なのか???」からのスタートは
やっぱり大変だ。あはは失敗しっぱい。

これから、コンサルタントにならなくてはいけない。
だからって、次回からばりっとしてっても仕方がない。

あーあ
「なんぼのもんじゃこら」と思われる立場になるのかー。
またトシをひとつ拾う自分に
新しく与えられた試練だなー。

教えるというよりも
気付いて身につけてもらえるように
そっと伴走してゆく感じか。

リッパじゃないけど
こう、
刑事コロンボみたいな感じか?

・・・・だれか捕まえるわけじゃないけど。

ま、
やってみるしかないか。

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2006年11月11日 (土)

30以上を信用するな。

我慢できない性格で、いろんな会社を飛び出したが
会社からは飛び出せても、飛び出せないものがあった。

独立して仕事はじめて、
仕事は全部自分で選べる、はずなんだけど
実際は依頼されたら断る理由が見当たらず
受けたからには最善を尽くしたいのだが
なぜか
釈然としない
ここ数日消化不良ですっきりしなかった。
が、
その理由がわかった。

わたしは利用されている。

ビジネスっちゅうもんは、利用できるもんを利用して
利益を上げることである。
そのためには、ちょっと小賢しいくらいの
機転のきく受け答えがそこそこできる
わたしくらいがちょうどいい。
そういうことだ。

あえてわかっていて利用させて
お金をもらうわたしも同じ穴のムジナである。

ああ、きれいごとだけで生きていきたい。
騙さず、騙されず、嘘つかず、大きく見せず。

削ぎ落としてゆく冬。
どこか山にでも籠りたい気分。


Don't Trust Over Thirty.
30以上を信用するな。

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2006年5月 4日 (木)

安穏シビア


先日友人に「好きなことを仕事にして毎日充実
とってもハッピー、的でいいよねー」
と言われた。

ま、そうです。

会社やめたし。

やってるのも好きなことといえばそうだし。

フリーランス?SOHO?プー?
なんでもいいけど、なんかやってます。

しかし、これほどしんどいこともない
というのがやっと分かった頃。

3月からやってる仕事、ギャランティも
お金の交渉もめんどくさくて、
はいはいいいですそれで、と決めたけど、
それじゃだめなことが分かった。
わたしはいい。
わたしがしっかりしないと、
わたしを通じてお願いしている
スタッフの方々に結局迷惑をかけてしまうことになるのだ。

それに案外見えない経費がかかる。
東京をはじめ県外への通信費とか、
請求がきてはじめてハッとする。

もっとシビアにならなくてはいけない。
人当たりが良くていつもニコニコ、だけじゃ
信頼なんか築けない。
あたりまえのことを勉強させてもらった。

儲ける、とか以前の問題ですわ。
自営業よちよち、これからシビアにしなやかに
強くなっていきたいと思っとります。

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2006年3月 2日 (木)

自宅仕事はじめ

さて、会社を辞めたわたしは、出社すべきところがない。
ということは、自宅で仕事をするわけである。

週明け月曜、さっそく自宅勤務が始まる。
しかし、オットは仕事休み、息子も保育園お休み、みんなおうち。
実質家族団らん状態であった。

いやしかし今日中にどうにかしなくてはいけない企画書がある。
調べものの仕上げをして、もうちょっとなんとかしたい。
息子がいてはわきわきと仕事にならない。
オットは「ちょっと買い物に行ってくるね」
と息子を連れて近所の日用雑貨店に出かけた。
ありがとうオット。
お昼頃帰宅。みんなでご飯。しかしまだできていない。
今度は、
「ちょっと公園に行ってくるね」
と息子をつれて近所の公園に出かけて行った。
すまないオットよ。
暦の上では春とはいえ、まだまだ寒風ふきすさぶ公園である。
走り回る息子はよしとしても、
曇天の公園に佇むオットの心境はいかに。
毎週月曜日は、わたしが出かけなくては。課題だ。

火曜日。
ここは安息くつろぎの自宅。
仕事場ではない。
ちょっとでも仕事場にすべく、片付けはじめる。
どこか一部屋、仕事部屋と割り切れる場所があればいいのだが、
あいにく狭いマンションのどの部屋もがだらだら空間である。
リビングの、ダイニングテーブルを仕事机に兼用させるべく
その周囲を徹底的に片付けはじめた。
やりはじめると歯止めがきかない。
最後の掃除機をかけ終えたころ、保育園お迎えの時刻となる。

水曜日。
朝、保育園に息子を送り、帰宅する。
ほんのり朝の支度のかおりが残っているリビング、
まずは掃除機をかける。
パン屑をひろう程度にしとけよ、と言い聞かせる。
そして、湯をわかし、コーヒーを入れる。
コーヒーの香りが生活のにおいを消し、
ひとりの空間ができる。
パソコンに向かうと、案外集中はできる。
ふと気がついてベランダに出て、枯れたビオラの花殻をむしる。
その足で洗濯機をまわし、本を片付ける。
気がついたら、台所でごぼうをささがきにしていた。
いかんいかんいかーん!
ぜんぜん仕事にならーん!
元来切り替えが苦手でダラダラしたがるわたしに
自宅勤務は至難の業である。
気持ちを切り替えるために書類を持って確定申告へ。
クレドホールにて人生初めての確定申告。
入れ替わり立ち替わり税務署の方々が教えてくださって、
無事終了。
リッパな還付申告となった。
・・・これはしょげる。
来年は「くっそ〜こんなに税金むしりやがって!」と憤るくらいの
収入があるのだろうか。
家でひなたぼっこしてたら、絶対無理である。

木曜日。
朝、Jさんの事務所に伺う。名刺のデザインをお願いするためだ。
たかが名刺ではあるが、唯一の営業ツールでもあるので、
その印象はただしくわたしがよしとするものを伝えたい。
なーんてごにょごにょ考えていて、活版印刷で刷れないかとか、
エンボスはできないかとか、さんざんメールでJさんに相談して、
活版印刷は広島にはもうないよとか、
エンボスの名刺の失敗見本例を持ってるよとか、
いろいろと教えていただいていたのであった。
そのやり取りも楽しく、どんなにしようかなーなどと考えるのも楽しいが、
アンタはやくそれもって挨拶にまわりなさいよと良心が訴えるので、
そろそろちゃんとお願いしようと思って行ったのだった。
しかし、書体というものは奥が深い。
素人のわたしがこんなのがいい、と気軽に言うそれは
一見そっけないが実に計算され尽くされた書体だったりした。
そういうものの持つ雰囲気について、枝葉をのびのびと伸ばして話し、Jさんの頭の中の膨大な資料庫の引き出しからいろんなものが出てくるのを見るのはとても楽しい。
お昼に、ひとみさんお手製のアンチョビとブロッコリーとお豆のパスタをご馳走になった。
車でJさんを送り、帰宅。
そしてこれを書いていたりする。

重い腰を上げて動かんにゃあ!
わたしの踵はなかなか減らない。

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2006年2月25日 (土)

晴れて自由の身


2/24(金)、お勤め最後の日である。
給与計算の〆日が25日なので、24日で退社(正式には契約終了)。
そんな日に限って、どやどやと問題が起こり、
立つ鳥としてはなるべく後を濁さないようにやっつけた。

保育園のお迎え時間ギリギリになってなんとかカタがつき、
私物を車に積み込み、ロッカーとデスクを拭き、
「それじゃ、短い間だったけど、ありがとうございました」
と女子たちに挨拶する。
みんな、入り口まで出て見送ってくれた。
社長は出張、奥さんは出社しなかった。

ひとりの女子から、手紙をもらった。
パンダの親子が、ぺこりと頭を下げる仕掛けのカードに
「はなみさんが会社に入ってからずっと風が吹いていて
心地よかったので、やめてしまうのがすごく残念」
と書いてあった。

そっかー、よくわからんけど、風をふかせたかー、
それはすごく嬉しい餞の言葉であった。

さらば、会社。
さらば、ハローワーク。

次の会社を探すのはもうやめた。
ないものは、つくらなくては、ないのだ。
さあ、けものみちをゆこう。

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2006年2月15日 (水)

閉じてるか ひらいてるか


と、キムタクがつぶやくCMが昔あった。

閉じてるか、ひらいてるか、
なんかわかったようでよくわからなかったが、
今はそれが痛いほどわかる。

今まで何度か会社を変わった。
そのたびにいろいろ見てきたが、
どこも全く同じ反応を示すのが、おもしろくて哀しい。

ちっこい広告代理店や制作会社だと、
仕事は会社で受けつつも、実は人につく。
だからその人がいなくなると、その会社に発注する意味がなくなる。
でも、その会社の社長は、自分の仕事だと思い込んでいるから、
人は離れても仕事だけは離れないように
囲い込みの、保身の行動にでる。こっそり。
(それは主にお客さまに直接会い、担当者の悪口をさりげなくいいつつ、
 引き続きよろしくとお願いするパターンが多い)
もちろん社長は、担当者がいなくてもなんとでもできると思っている。
もちろんその人じゃなきゃできないこともない。

だけど、お客さまはそれを望んでいない。
だって、信用は、人についているから。
仕事を重ねてきた中で培われた、阿吽の呼吸の関係が
なにより大事だということを
社長はまったく考えていない。

で、仕事がその人についていっちゃうと、
「あいつは仕事を盗んで行った」と言いふらすんだよな。

あー閉じてるなー。

でも分からなくもない。
売り上げの見込みを立てて経営をする立場からしたら、
レギュラークライアントが落ちるのは致命的だと思う。
残った社員を喰わせなくてはいけない、借金もある、
そしたら必死になるのも分かる。

でも、必死の方向が、「閉じてる」よなあ。

今後、独り立ちして仕事をする私は、肝に銘じなくてはならない。

閉じたり、独り占めしたり、搾取したり、うそついたりしても
なにも呼ばないってことを。

よく、win-winの関係、なんていうけど、あれもやな感じだ。
わたしはあなたにwinを差し上げられますよ、
だからあなたもwinをちょうだい、なんて、
ちょっといやらしい感じ。

いいな、すごいな、あの人にもそれを伝えよう、
そういう「ひらいた」心が人を呼ぶのではないか。
1人では絶対なにもできないから、
これはとっても大事なことだと思うのだ。

村上龍は「人生における成功者の定義と条件」において
“成功者”のことを
「生活費と充実感を保証する仕事を持ち、かつ
信頼できる小さな共同体を持っている人」
と定義づけている。

小さな共同体かー

ゆるやかに、信頼でつながる、ひらかれた人々

これからたくさんいろんな人と会うだろう、
ひらいた心でその機会をよろこびたい。
上手く言えないけど、すごい人に会ってその人の虎の威を借りるのではなく、仕事をねだるのでもなく、自分を押し売りするのでもなく、つないでひろげてふくらませていきたい。

昔お世話になったNHK教育テレビの
「ひらけ!ポンキッキ」

ひらけ!?
さっぱり意味が分からなかったが、
ものすごく秀逸なタイトルだったと今思う。

ひらけ!はなみ

ということで、
もともとあけっぴろげではありますが、
ますます鼻の穴膨らませてまいりたいと思います。

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2006年2月 9日 (木)

三越印鑑占い

えらそうなことを言っていても、
先行きの見えない不安に立ちすくんでいる。

こういうときは人生の先輩方や友人たちに話しを聞いてもらうに限る。
話せば、ああ、自分はこう思っていたんだなと整理がつく。
金のようなアドバイスをいただき、それを咀嚼してじっくり考える。

少しずつ少しずつ、自分の中に結晶ができてゆくんだと思います。
貴重な時間を割いて話しを聞いてくださった皆様、
ほんとにありがとうございます。

こういうときはワラにもすがりたくなるもので、
ちょっくら占いに行ってきた。

広島三越8階、印鑑コーナーの占いであります。

ここはもう古くからある印鑑屋さんで、
かつて母が私の銀行印を作りに行った際、
「お嬢さんはおなかの中にちんち●を忘れてきたようです」
などといわれ、性格判断の的中率にハラ抱えて笑って帰ってきた
といういわれのある占いである。

結婚を機に銀行印を作り直すとき、オットが開業するとき、
息子の命名、そういえばいろんな折々に見てもらっている。

先日11時頃行くともう「本日の受付は終了しました」
という札が立っていた。
今日は勇んで10時前に三越到着。
開店を待つ人々に熱いほうじ茶が振る舞われる。
老舗デパートのホスピタリティかーなどと感心してると開店。
エレベーターにどやどや人が乗り込む。
8階に到着したとたん、みな走り出す!
私もつられてダッシュ。
「いらっしゃいませ」と頭を下げる店員さん達の前を印鑑コーナーめがけ走り抜ける人々。
異様な光景である。
が、そうも言ってられないので走る。4着であった。
あっというまに10人が後続の椅子に座り、開店後15分少々で
「本日の受付は終了しました」であった。
この人気ぶりは占う先生によるものか?
月曜と木曜は、ややご年配の先生なのだ。
他の曜日は、ちょっと若い方。年の功で年配の先生の方が人気のようだ。

若い女子二人組のライトな恋愛相談と
40代くらいの女性のヘヴィーな息子の就職相談の後、
私の番がやってきた。

名前と生年月日を書いて、相談内容を告げる。

「ん〜、平成19年2月、会社を起こすならそこですね」
「いやいや、あの〜この2月に辞めるんですけど」
「ありゃ、もう言うたんね。ん〜
 ほいじゃが今年は破壊の年じゃけえね、なにをやってもうまくいかんよ」
「はは〜〜・・・」

どうやら今年前半は乱気流らしく、
コトを起こすなら来年から、らしい。
それまでにプランを練ったり、人とのつながりを持ったり、
そこにむけて地盤を作る年らしい。

いろいろと話しを聞いた後、先生が紙に、こう書いた。


 急がない
 あせらない
 腹をたてない
 
 
「これに気をつけて、がんばって」
「うわーやっぱりこういう傾向があるんですか」
「あんた一匹オオカミじゃけえねぇ」
「はは〜〜・・・」
「どっちかというと黒幕じゃね、裏で糸をひくのが上手」
「ははは〜〜〜・・・」
あんま堂でもそう言われたなー。

ということで、焦らずじっくり考える時期なんじゃそうです。
そういう時間も大事ということです。

「でも家にとじこもっとってもだめよ」
「はははは〜〜・・・」
塩梅が難しいでござる。

毎年4月5月は用心しろ、体調を崩すよと言われた。
「じゃあ体力がないんですね、わたし・・・」
「うんにゃ、あんた丈夫よ。よー食べるじゃろ」
「なんで分かるんですか!!!」

これは占いではなく見た目判断である。

所要時間10分少々、鑑定料1000エン也。
はんこを作る方は順番待ちしなくてもいいそうです。最優先。
はんこは柘の認め印8,400円〜あり。
「もってるはんこ一度持ってきなさい、
使えるのはそのまま、中にはよーないのもあるけえ、
見た方がええですけぇ」
とのこと。
興味のある方、はんこ作りたい方はぜひ。(まわし者?!)

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2006年2月 7日 (火)

さらば会社

取材から帰ってきたスタッフが、お土産をいただいてきた。
織部最中だ。

女子たちの表情が華やぐ。

手があいていたので、美味しいお茶をいれる。
最中とお茶を配りながら、心の中で
「みんながんばってね」とつぶやく。

昨日、社長に2月一杯で退職する旨を告げた。
もともと正社員ではないので、退職というより契約終了だけど。
二の句も告げない社長。お世話になりました。

昨年9月に押しかけ、年明け2月でさようなら。
倫理的道徳的常識的観点からすれば、
「石の上にも3年」だし、
「まだ勉強するべき余地があるはず」だし、
「合わない人と上手に合わせて行くのも努力のうち」だし、
その思いが自分を縛って年を越した。

でも、自分が仕事において大事にしたい価値観が存在しない場所では、もう難しく、それを変えてやろうというのはおこがましくかつ大きなお世話であることをしみじみ理解した。

わたしは次に進まなくては。

この会社には女子社員しかいない。
彼女たちの最初の印象は「草食動物みたい」ということだった。
モニター見つめて反芻する、静かな生き物たち。
一人一人はいい人だし、かわいいし、それなりにおしゃれもして
趣味もあれば恋もして(たぶん)、知的だしグルメだ。

だけど、どうしてそんな印象を受けたのだろう。
たぶん、自分で考えて表現して動くことが、少ないからじゃないか、
そう推測する。
与えられた仕事を、勤勉に仕上げてゆくその丁寧さはすばらしいが、
そこにあなたはいるのか?
こういう仕事をする人がいなければ、世の中の大半は成り立たない。
大切な役割かもしれない。
でも、群れのリーダーが喰われれば、みな喰われるのだ。たぶん。

この会社で10年近く働いている彼女の技術はすばらしい。
だけど、外を知らない。
社長の言うことは正しくて、社長の判断が常に基準だと思っている。
かつて私もこうだった。
知らない方が案外幸せということもある。

経営者は自らリスクを背負って従業員を養い、
なんらかの信念で仕事をしているのである。
それはそういう立場に立つものでしか分からないし、
そういう立場にないものがとやかく言う資格はない。

この牧場に突然やってきたチンパンジーは、さっそく飽きて、
どこかに行こうとしている。
でももうどこの牧場にも豊かな世界はないことを
うすうす気がついてしまった。
森へ、分け入ろう。
そこにはヘビがいるトラがいる暗くて怖い。
だけど輝くような果実が実る木は
そこにいかなくては見つけられないのだろうと思う。

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2005年7月26日 (火)

なんでもない自分

会社辞めました。
どうして辞めたかはここで語るほどのことではない。
会社のことをあれこれ言うのも、別れた男の悪口を言うようで潔くない。

と、さらっと思えるようになるまで1ヶ月かかりました。
いつのまにか染み付いた灰汁のようなものを流すのに必要な時間だった。

しかし、会社を辞めた働かない自分というのはこう、宙ぶらりんな感じがする。
この感じ、いつかどこかで感じたことがあるなあと思い出すと、
それは大学を卒業したあとの日々であった。

就職はとりあえず決まっていて、4月からは社会人になる。
今まで長年「学生」をやってきたが、もはや学生ではない。
つまり今は「なんでもない自分」なわけだ。

人に説明するときに、なんと言えばよいのだろう。
「えーと就職待ちの学生上がりです」
なんともなさけない。

「学生」だったらキャリアも十分、いばって名乗れるところだ。
しかしこれからなる「社会人」としてはぺーぺーで、使えないただの22歳。
そう考えるとたいしたことのない自分がことさら不安だったなあ。

今、その当時と同じような気分でいる。
「わたくし、○○のはなみです」と所属するもののない自分。
こらからのこともまだわからない自分。

当時と違うのは、オットがいて息子がいること。
「○○の妻」「○○のおかあさん」というポジションがあるわけだ。

しかしこれはとっても危険だな。
チャレンジが怖いから目をつむり、そこに甘んじてしまう可能性があるからだ。
「こどもが小さいうちは側にいてあげなくちゃ」などというもっともらしい言葉も、弱気なこころにすうっと入ってきて腰を重くする。

そんなとき、あの社会人未満の自分が言っていた言葉を思い出す。

『どんなプロも、最初はみんな素人だった』

そう気がついてからどれだけ勇気がわいてきたか。

ずいぶん月日がたって年もとったけど、
あのころと同じ状況にいる自分が
あのころの自分に励まされている。

さあ、ゼロだ。今以下にはならない。気楽にやってみよう。

かーちゃん、未知なる世界にチャレンジ開始いたします。

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