2013年4月18日 (木)

息子4年生

 4月で息子は小学4年生になった。

 4年生からは、預かってくれる留守家庭子ども会がない。3年生までしか通えない。
 つまり、放課後はまっすぐ家に帰ってくる。
 共働きの家は頭を悩ませることになる。
 4年生からの放課後をどうするのか。うちも悩む。

 息子はクラスの友人たちと一緒に下校できるし、さほど仲良くもない留守家庭仲間と児童館に閉じ込められなくてすむので上機嫌だ。
 しかもクラス替えでとっても仲の良い子と同じクラスになれた。まあ、2クラスしかないのでほとんどの子と仲良しだから、どっちにしても上機嫌だ。
 しかし母はこまる。

 家の合鍵をつくった。
 もし母が留守なら、これであけて入りなさい。
 とはいえ、自分で着替えておやつ食べて習い事に行くのは、慣れるまでもうしばらくかかりそうだ。
 だから、息子が帰宅してくるであろう時間には自宅にいるようにしている。
 先日も、合間を縫って家で待機していたのに、やつは学校から1時間かけて帰ってきた。15分の道のりをだ。友人たちとクイズをしながらゆっくり帰ってきたんだと。
 今日、野球の日だろうよ。
 「あ!わすれてた!」
 制服を脱ぎ散らかしてユニフォームに着替えて飛び出していった。

 留守家庭に通ってたころは、時間が読めたなぁ、
 5時帰りの日は5時15分に帰ってきた。
 その時間に間に合いそうになかったらお迎えに行く。6時半まで見てくれた。
 この夕方の1、2時間というのはものすごく貴重なんです。

 4月に入って、学校からのうっとうしいほどのプリントや提出書類や買いそろえるものや手続きや振込や、なんやらかんやらで手をとられた。
 夕方もやつの帰宅時間に拘束されて自由に動けない。
 母はイライラMAX、思うようにできないのは超ストレス。
 放課後を埋めるように塾にも通いはじめた。
 学校とは違う、「回答のテクニック」を教えるその内容はぐぐんと難しい。
 先生がおもしろいらしく授業は楽しいらしいが、宿題がどかーんと出る。
 学校の宿題、塾の宿題、やめたらいいのに玩具みたいな付録目当てで続けている通信教育教材もある。ひーひーいいながらこなしている。

 今どきの小学生は忙しい。
 わたし、こんなに家で勉強してたっけ?(してないからこうなってるのだ)
 自由に遊べない小学生ってかわいそう。早く自由な大人になんな。


 ある夜、もう寝なさいとベッドに連れて行くと、かーちゃんも一緒に寝よう、パパちゃんも呼んできて、という。いやいや、これからやることが山ほどあるんだよ寝てなんかいられないよ、はいおやすみ、というと
 「ぼくはみんなといっしょに寝たいんだ!!わぁーーーー」
 と声をあげて泣き出したのでたまげた。
 こいつが泣くのは何年ぶりだ。
 ひょうひょうと楽しそうにしていた息子だが、やっぱり新しい生活とキリキリしてるかーちゃんとでストレスもたまっていたのかな。
 もう、その晩はすべてを投げ捨てて、息子と一緒に寝た。
 すん、すん、とすすり上げる息子はいつまでもわたしの手を握ったままで寝た。

 
 そんなふうにべったり甘えたい時もあるけど、めんどくさい時もあるらしい。
 
 今日は遠足だった。
 かーちゃんは早起きして弁当をつくった。
 私服で登校だったので、暑くなるだろうからTシャツと、ボタンダウンのシャツでも羽織らせるかと用意していた。が、息子は着ない。着ろというと、片袖通して身体が傾いたまんま固まっている。
 やつはボタンのついた服がきらいなのだ。
 なんでよ。
 とにかく、ボタンを留める服は着ない。
 とうとうかーちゃんはぶち切れて、好きにせぇ!と怒鳴った。
 タンスから、着たおしてよれよれになってもう小さくなったトレーナーを引っぱり出して着ていった。よりによってそれかよ!写真に残るだろうによ!おい!

 遠足から早々に帰ってくると、おいしかったー!と空の弁当箱を出して、手を洗い、宿題をちゃちゃちゃーっと済ませ、友だちと約束してるからーと飛び出していきそうになったのでおい!と言うと、
 「くつそろえます、ありがとういいます、かってなことしません、5時にかえります、いじょう!」と言い捨てて出て行った。

 と、思ったら帰ってきた。
 待ち合わせがうまくいかず、友だちがいなかったんだと。
 まだどいつもこいつも、ちゃんとしてません。
 あきらめずに公園に遊びに出かけた。

 小学生男子らしくなってきた。
 成長してるのだろうか。
 母はなんか釈然としなくて、腹いせのようにこれを書いている。

 
 

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2013年2月14日 (木)

君がうそをついた

 風呂上がりの息子の耳掃除をしてやろうとしたとき、
 こめかみあたりにひっかき傷をみつけた。

 赤ちゃんの時から、よく自分の爪で顔をひっかいていた。
 
 寝てる間にひっかいたのかな?
 ・・・そんな歳でもないか。

 この傷、どうしたの?

 「ああ・・・うーんとね・・・あれ?
  えーっと・・・わすれたなぁ・・・」

 どこか遠くを見つめ、眉間にしわを寄せて一生懸命「思い出そうと」している。
 
 「ああ、あのう、大休憩のとき、なわとびしてて、なわがびしぃってあたった・・・のかなぁ」

 ふーん、そう。

 それがウソだと、すぐにわかった。
 忘れたんじゃなくて、言い繕ったんだろ?
 
 これ以上聞いてもほんとのことは言わないだろう、とも思った。

 この先、何人の女にこんなふうに嘘をつき、すぐ見透かされて、窮地に立つのだろうか。
 息子のというか、男の浅はかさを思って気分が沈んだ。


 ここのところ、軽く誤摩化すことがちょいちょいあった。
 本読み、2ページくらい省略した。
 今日は宿題プリントが1枚なしになったんだと言い通した。
 えらいペケのいっぱいついた漢字テストが本棚の底からくしゃくしゃになって出てきた。

 かーちゃんに見つかり次第、その「穴うめ」相当のことをしなくてはならないので、どうやらあんまり効率のいいものではないらしいとヤツも気がついてきたところであった。

 ズルをするくらいならかわいいものだけど、
 これほど「隠す」のは、はじめてだった。
 なんかショック。

 やっぱり腑に落ちず、
 ヤツがトイレに行こうとドアを開けた時
 立ちふさがって頭を抱えて聞いてみた。

 この傷、ほんとはどうしたん?

 「・・・・」

 ケンカしたん?

 「・・・(うなづく)」

 怒らんけぇ、言ってごらん。

 「・・・大休憩のときー、なんかすごいうるさく言ってきてー、うるさいわーって言ったらー、もっとぎゃあぎゃあ言ってきてー、むししとったらー、たたいてきてー、手があたってー、いたーっていってー、やりかえしてー、つかみあいになってー、」

 誰と?

 「・・・Sくん・・・」
 
 ケンカしたこと、なんでかーちゃんに言わんかったん?
 
 「・・・・」

 かーちゃんが相手に怒鳴り込んでいくと思った?
 
 「・・・うん。Sくんがかわいそうじゃ・・・」

 どんだけ凶暴な母だと思っていたのであろうか。

 「でー、つかいみあいになってー、けってー、Sくんが泣いてー、ちょびが勝ってー、おたがいにごめんねって。」

 この上自分が負けたとわかったらかーちゃんが逆上すると思ってのウソかどうか、それはわからない。

 ベッドに入り、部屋を暗くする。
 
 けんかして、いやだった?と聞くと、
 「うん・・・だってね、Sくんずるいんよ・・・」
 なんだか遊びの中のいろんな理不尽なことに、今回ばっかりは耐えかねてケンカになったことを切々と話した。

 そっかぁ。小学生もいろいろたいへんなんだねぇ。
 そういうと、息子は声も出さずに泣いて、すすりあげていた。
 
 だんだん、かーちゃんにも言えない、秘密の小部屋が心の中に現れてくる。
 誰にも言えずに、ひとりで抱え込む闇がある。
 育てば育つほど、それは大きくなり、増えていく。

 かーちゃんが、それを無理矢理暴いたところで、きっとどうしようもないのだろう。


 息子の学年には何人か「問題児」がいて、教室からふらーっと出て行ったり、暴言暴力、毎日なにかしらびっくりするような「事件」がある。(そういうことは目をキラキラさせて報告する息子)
 先生方はその子たちの指導にくたくたなんだと思う。

 お母さんたちは心配する。
 そんなことでは授業にならないよね、
 おとなしい子には目が届かないよね、
 もう学級崩壊よね、
 他の子までつられて乱暴な口をきいて、
 この先高学年になって体が大きくなったら、どんどん歯止めがきかなくなるんじゃ・・・

 そう、話せば話すほど心配は大きくなって、
 なかには転校させることも考えた親御さんもいるらしい。

 そうだよねぇ・・・

 だけど
 この先、いろんな困難が目の前に転がるだろう。
 親が取り除いてやれることにも限界があるだろう。

 その困難を、どうすればいいか
 知恵を身につけてほしいと思う。

 やられたらやりかえせ、とは言わない。
 どうしたら、嫌な思いをしなくてすむか、痛い思いをしなくてすむか、
 自分で考えて、戦うなり逃げるなりしてほしいと思う。

 今はかろうじて、腕の中でべそべそ泣ける距離にいるんだけど、
 すこしずつ
 手の届かないところに行こうとしている9歳男子。

 かーちゃんはせつないけど、見守ろうと思う。


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2012年12月25日 (火)

サンタからの手紙 2012

 クリスマスであった。

 小学3年の息子はクリスマスが近づいても、いっこうにサンタへの手紙を書こうとしなかった。

 「wiiのソフトにしようかなぁ。爆丸にしようかなぁ。」

 昨年はもうえらい早くから決めて、サンタへ手紙を書いていた。
 家に入ってからベッドまでの侵入経路までも図に描いた親切手紙だったのに。

 イブの日、
 「ねぇ、サンタって今どこにおる?」というので、
 NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のサンタ追跡サイトを見てみた。
 まだ旅立っていなかった。

 NORADのサイトにはいろんなゲームがあって、一緒にやってみた。
 流れるクリスマスのメロディーに、なんとなく盛り上がる。

 司令官とサンタがやり取りする動画を見て息子は
 「ええ?わたしは時速2万キロ出せるんですよ、ついせきなんかできるんですか? なめてもらっちゃこまりますよ、われわれのぎじゅつのスイをけっしゅうしておいかけるんですから、戦艦だってだしますよ!」などとアテレコしていた。

 やがてのろのろと書いた手紙には
 「サンタさんへ ばくがんのゼロムニキスとホロムニキスをください、あと、ここにサインをください。」とあった。
 配達証明のサインをしろと。

 夕方、準備が整ったサンタは北極を出発した。

 追跡サイトではニュージーランド〜オーストラリア〜台湾を経て日本上空へ、
 その様子をネット生中継で見ながらのクリスマスディナーははじめてである。

Img_3359

 「ああっ、広島きたよ! 次は横浜だって!」
 息子はそーーっとベッドを見に行く。

 「・・・なかった」

 あのさぁ、上空を通過しただけでさ、その地区のサンタが朝までに配るんじゃない?
 「クロネコヤマトみたいに? すごいねぇ・・・」

 風呂に入り、歯磨きし、

 「あのさぁ、サンタなんかいなくって、パパちゃんかかーちゃんが買ってると思っとったんよねぇ。でもさぁ、いるもんだねぇ−サンタ。」
 
 NORADの説得力は偉大だ。


 翌朝


 飛び起きた息子は必死でベッドのまわりを探す。
 布団をはね上げて、枕をどけて、
 「あっ!!・・・・ええ?」

 そこにはぺらっと薄い封筒が1枚。

 「なにこれ・・・」
 開封する息子。
 
 「・・・よめない・・・」


Img_3126

 うわあ!サンタからの手紙じゃない!?
・・・外をみてごらんって書いてあるよ!

 裸足のままベランダへ。

 「ないよ、あ、あっちのベランダか!」

 ばたばたばた

 「ない・・・外って、どこ?・・・」

 パパちゃんが
 「ちょび、新聞とってきて」

 新聞を取りにいった息子は、ドアをあけて固まっていた。

 「・・・じ、じてんしゃがある・・・」

 うわぁ!サンタさん、自転車くれたんだ!

 手紙を訳してやった。


ーーーーーーーー

 親愛なるりゅうへ

 わたしは君からのリクエストにどう応えようか考えたんだ。
 そして、ほんとうに君が必要としているものを持ってきたよ。
 テクノロジーのものは、誰かが用意した、せまくて小さい世界にすぎない。
 わたしは君に、外に出かけ、風を感じ、
 この世界がでかくて広いんだということをその目で見てほしい。

 メリークリスマス
 最もあたたかい願いをこめて
 サンタクロース

ーーーーーーーー


 英語で書かれたそのメッセージカードを、しみじみと眺めていた。
 
 「サンタから、手紙もらっちゃった・・・」

 すごいねぇ、かーちゃんもはじめて見たよ。
 大事にとっときんちゃいよ。

 「うん! たからものにする!!!」

 サンタクロース、ありがとうございました。

 「いやー、サンタさんいつ来たんだろう。かーちゃん気がついた?」
 いいや。

 「すごいよねぇ、サンタの手紙、ギアついた自転車・・・」

 しかしその自転車はちょっと大きすぎるようだった。

 「しかたないよ、サンタはぼくの身長とかしらなかったんだろうからさ。」

 ・・・まあ、すぐに大きくなるよ。


 そんなクリスマスでした。
 


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2012年6月 6日 (水)

やさしい入道雲

 野球教室の帰り道。

 ぼんやり夕暮れの空を見上げていたら、

 「あのさぁー、ちょびね、こう、イメージで考えたんよー。」
 
 ふんふん、なになに?

 「このまえさぁ、野球見にいったとき、にゅうどうぐもがおったじゃない?」

 先日、マツダスタジアムにカープを見に行った時のこと、
 山側にもくもく、でっかい入道雲が出ていた。
 あれがこっちに来てザーーーって降って中止〜とか、あははー、
 などと話していたが入道雲が球場にやってくることはなく、無事試合終了(負けた)。

 「あの山のあたりにはたけがあって、
 おじさんが『水がなくてこまった、どうしよう』ってこまってて、
 それを見たにゅうどうぐもが、
 『よし、雨をふらせてあげよう』って行って、じゃーって水をあげるんよ。
 で、『お、あっちは球場だな、行っちゃだめだな』って、こっちにはこんのんよ。」

 ふーん、やさしい入道雲だねぇ。

 「そうなんよ。そういうやさしいにゅうどうぐもばっかりだったらいいなーって思ったんよ。」

 そうだねぇ。

 

 夕暮れの雲は筋雲で、入道雲はいませんでした。
 
 風もさわやかで、ずーっとこうしていたい気持ちになった。

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2011年5月10日 (火)

息子特集

 最近息子がおもしろい。
 前から面白かったけど、ちょっと油断してる隙に格段知恵がついた。さすが小学2年生。
 その分、「かわいい」成分が目減りしてる感じが残念だが、それも成長の証。

● 参観日見に行ったら、やつは日直だった。
 「は〜い日直さん、前に出て〜」と先生に言われると、恥ずかしそうに前に出てきたのが息子
 と、片思い中のMさんだった。
 「しせ〜い。れい。ちゃくせき・・・」
 かーちゃんに気づきながらもいっさい目を合わせず、くねくねと照れまくっておった。

 その晩、「Mちゃんと日直じゃったね。」
「うん・・・しあわせだった。あーMさんとデートしたい。」
 ほっほー。どんなデートしたいん?
 「えとねー。いっしょにふじさんみたいんよー」
 渋いな。
 「あとねー、ホテルとかでねー、ワインとかシャンパンとかのむの。」

 おそらくこの年頃の子であれば「ディズニーランドに行きたい!」などと言うのであろうが、普段親と体験するスペシャルなイベントが「窓の外の山とか海とか眺めつつ酒を飲む」しかないのであった。なんか不憫。


● お茶を淹れようとしてうっかり急須のふたのつまみを割った・・・
 途方に暮れてると息子が
「かーちゃんだいじょうぶ!?しょうらいのゆめはある!?」と励ましてくれた。

 しょうらいのゆめ・・・力が入らんくらい笑った。割れたフタなんかどうでもよくなった。


● GWの長かったことったら。
 オット仕事で息子と二人。お外は黄砂、喘息持ちなんでおうちで軟禁状態。煮詰まる〜

 という状況で息子は図鑑を写生しはじめた。

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 シュールな絵が壁面を埋めて黄金週間はなんとなく終わった。


● ある晩、寝る前にトイレに入ったっきり息子が出てこない。
 よーく耳を澄ますと、
 「コンニチワン♪ サヨウナラ♪」と、3月末耳にタコができたあのCM曲を歌っている。
 「たぁ〜のしぃ〜〜なぁ〜かまぁ〜が〜ポポポポ〜〜〜ン!!」
 めちゃめちゃ盛り上がってる。

 しかしもう寝なさい。キリがないのでオットがドアをがちゃっ!とあけると

 「!!! えろーーーーす!!!」

 と絶叫した。

 エロスって・・・・


● 「きょうはかなしいことがあったの」と帰宅してきた。
 めったに学校での出来事を話さないのでびっくりして聞いた。

 「まずー、あしがいたくてーゆっくりあるいててまにあわずー、ちこくした」
 前日いとこたちと実家の庭でマラソン大会をしていた。走り過ぎで筋肉痛、ちゃんと歩けず遅れて先生におこられたんだと。アホ。自業自得じゃ。

 「つぎにー、体育のじかんー、Oくんが押してードミノだおしになりー、まえの人のあたまにはなぶつけてー、鼻血でた」
 ええーっ!で、どしたん
 「Oくんはー、ごめんねっていったけー、いいよっていった。鼻にティッシュつめてー5時間目にとったらもう血がとまっとった」
 あっそう・・・

 「それからー、給食のときー、Kくんがわざとあついカレーを手につけた。ちょっと泣いたんよね」
 なにーーーっ!ちょっとそのKはわざとやったんね、なんで!?
 「わからん・・・」
 で、どしたん
 「うーん、そのまま・・・」
 先生は?
 「先生にあんまり言うとぎゃくにおこられるんよね・・・」
 なんじゃそら。やめて!ってKに言わんにゃあ。
 「うーん・・・」

 そのKくんは参観日でもひときわ目を引く子だった。気を引きたくて立ち歩いたり大声出したり。
 んもーうちの息子にケガどもさせたらかーちゃん承知せんけえね!
 「・・・まぁまぁ、わるいひとじゃないんだし・・・」

 プンプンするかーちゃん逆にいさめられました。おまえはなんて平和なんだ。

 お笑い芸人とクラスで呼ばれ、おちゃらけて上手に場を笑わせるけど、ほんとの気持ちをなかなか言えなくて、こういう場面で我慢しちゃう。かーちゃんは歯がゆいのよ。やられたらやりかえせ!とは言いたくないけど、断固いやなのだと言えたらと思うのだ。ふー。

 そんなかーちゃんを尻目に

 「はーたいへんな一日だった。小学生もらくじゃないなー」と鼻歌歌いながら風呂に入っていった。


● 母の日だった。

 幸い両方の母が健在で、その母たちがなにより喜ぶのは孫の顔見ることなので、両方の家に遊びにいった。
 連休続きでなんか疲弊しちゃって。
 自分がやりたいことってなんだっけなぁ。
 行きたいとこってどこだっけなぁ。
 なんか自分の欲望かまわずにいたら見失うのね。
 いいことなのか、わるいことなのか。

 なんて、はしゃぐ息子とばーさんを眺めながらぼんやり思った。

 その晩、オットと息子が、真っ赤なカーネーションを一輪くれた。
 息子がこっそり書いていた手紙も。

 「かあちゃんいつもおいしいごはんありがとう、かあちゃん、きょうは母の日だからこの手がみをわたします。かあちゃん大すきです、いろいろ、ごはんをつくったりしてありがとう。これからも、なかよくしようね。」

 なかよくしようね。。。

 ひとまず、母になってよかったな。

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2010年11月 2日 (火)

息子のギア

 先日、といってもシャツ1枚で気持ちいい秋のはじめだったんだけど、三瓶山に行った。

 三瓶はいいんですよ。もう大好き。
 自然博物館のサヒメルの展示もいいし、埋没林公園もすごい。三瓶バーガーはうまいし、温泉もいい。なんたって三瓶山の標高は1126m、イイフロ、ですから。

 ただの原っぱもいい。
 一日中そこで過ごすのが大好き。

 ということでいつものように西の原で遊んだのだった。

Sanbe

 敷物しいて、適当につくってったおにぎりを食べて、
 息子とオットは野球をしたり、たこあげしたり、
 かあちゃんは若干ワインなぞいただいて上機嫌であった。

 わさわさ茂る牧草が刈ってあって、中腹までなだらかな散歩道になっている。
 そこを散歩しに行った。
 
 息子とオットは先回りして、茂みの陰からワッ!!と飛び出してかあちゃんを驚かすつもりか先を急ぐ。
 きゃはきゃはきゃは〜と走って行った。

 しかし道々かわいい草に出会うのだー。

 Guimi

 こんなのとか!

 Aoimi

 こんなのとか!!

 なんて綺麗な色なんでしょう!パチパチ写真撮る。

 カワラナデシコや、サルトリイバラの赤い実や、名前のわからないいろんな花があちこちにあって、わあ!とかひゃあ!とかいいながら道草喰いつつゆっくり散歩した。

 そのころ息子とオットはいつまでたっても来ないかあちゃんにしびれをきらして基地(敷物のとこ)に戻っていた。

 かあちゃんこないね、かあちゃん遅いね、
 きっと迷子になったんだ!
 ぼく、迎えに行ってくる!!
 と息子は来た道を走り出したらしい。

 単調な1本道だと思っていたが、じつはいろんな道が交差しているようだった。
 しかも、背のたかい草に視界を阻まれて、道の先しか見えない。
 歩いても歩いても一向に下山する気配もなく、横に歩いてるみたい。
 まあ、なだらかな牧草地だし、いづれどっかに出るだろうとかあちゃんは暢気に歩いていた。

 

 ああ、駐車場が見えてきたぞー、あら!?ずいぶんそれてるな。
 思った以上に横にずれている。

 ワインが過ぎましたか。
 山をなめてましたか。
 人はこうして遭難するんだなあと思いながら、位置を確かめつつ来た道を戻りはじめる。


 すると


 たたたたたた


 草向こうの道を、走る子供の頭が見えた。
 その頭と女性の登山客がすれ違い、女性は振り返って子供になにか声をかけようとして、見失ったのか、また下山しはじめた。

 あれ、息子だ。迎えにきたんだ。

 ちょび〜〜〜〜!!

 ざわわざわわという風に声がかき消される。


 なんであっちに走って行くんだ。
 急いでそっちに追いかける。
 いない。これどこにつながってるんだ!?

 日が傾いてきた。日暮れの感じになってきた。
 
 お〜〜〜〜〜い、ちょび〜〜〜〜〜!

 ざわざわざわ・・・・・

 急に不安になってきた。

Zawawa

 そのとき、
 ざざざざ!と音がして、道の曲がり角から息子が飛び出してきた。

 「かーーーーちゃん!!」

 息子の顔は泣きそうだった。のに

 「どこいっとったんね!しんぱいしたんよ!!もうっ!!」
 とおこられた。

 ごめんなしゃい。。。

Takoage


 後日。


 息子が空き箱になにやら工作をはじめた。


 「じゃ〜ん!できたよ!ぼうけんぐっず!」

 Gia


 なんですかこれは。


 「あのね、これはー、ひどけい!じかんが、わかる。 
 ほういもわかるよ。たいようけいもわかるんよ。」

 箱にはびっしり、父、母、友人の電話番号が書かれている。

 「でー、このフエでー、ぴ〜〜〜〜〜っとかあちゃんを、よぶ。
 これで、かあちゃんがまいごになっても、さがしにいけるでしょ。」

 ざわざわ風の音しかしない道でかあちゃんを探しまくったのが、よっぽど心細かったにちがいない。

 「もうこれでだいじょうぶじゃけぇね!」


 ありがとう。
 迷子になりやすいかあちゃんですいません。。。

 


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2010年8月22日 (日)

夏の悲劇・金魚編

夏の悲劇・金魚編
【その1】

 昨夜、実家の近所の地蔵尊夏祭りに行ったときのことだった。
 くじびき、ヨーヨー釣り、わたあめなど、祭りの定番をいとこたちと楽しんだちょびは
 「きんぎょすくうー」と言い出した。
 いとこたちのママは「うちは飼えないからダメ!」

 そう、わたしも幼い頃金魚すくいは親にいい顔されなかった。
 庭に池がありコイが泳いでいたので、すくったヒブナはそこに放したが、日に日に数が減る諸行無常を眺めていた。

 うちには池はない。
 しかし金魚すくいはさせてやりたい。
 金魚すくいはやっぱりしたいよね。
 ということで毎年数匹すくってきては、広口花瓶で数日飼って冥土に送っていたのであった。

 強い紙500円、はおこづかいに苦しかったようで、普通の紙300円のポイを受け取り構えた。

 なんでも、NHKかなんかの番組で、金魚すくい名人の技を見たのだそうだ。
 イメージトレーニングの成果か、水の抵抗を最小限に、切るように大胆にポイを動かし、金魚を追いつめていく。 
 が、見るとやるとでは大違いで、めしっと穴があいて終了。
 それでも3匹すくっていた。すごいじゃないか。

 しかしやつのイメージでは、おわんに水より魚が多いくらいすくうつもりだったらしく不満そう。

 もういっこください!とサイフを空にして挑戦。
 
 が、今度は1匹しかすくえず。チーン。
 黒いでめきんと赤いヒブナをおまけしてもらって、都合6匹獲得したのだった。

 お祭りを満喫し、車で帰宅。

 前に急に割り込んできた車に強めのブレーキをかけた。

 「あ!そういえばきんぎょどうなったかねぇ」
 というマヌケな声がきこえた。

 はあ?

 「きんぎょ落ちちゃった」

 袋を手に持たず、ドアノブに適当にひっかけていたから外れてフロアマットに落ちたらしい。

 「バカーーーーーーー!!!」
 猛スピードで帰宅しボウルに水を汲んで降りて床を見ると、ぴしゃぴしゃと弱々しくはねてる金魚が見えた。
 1匹ずつ手でつかまえて水に放すと、ほっとしたように泳ぎ出した。よかった。
 1234・・・・5匹。1匹足らん。。。
 暗くてよく見えない。
 手探りで探してもいない。
 「懐中電灯もっといで!!!!」
 ダッシュするちょび。


 遅い!!!
 やっとでっかい懐中電灯をひっぱりだして持ってきた。
 てめーいっつもちっちゃいライトを光らせて遊んどるだろうが。それ持ってこいや応用の効かんやつめと心の中で悪態をつきながら床を照らすと、座席のレールの隙間に黒い尾びれが見えた。

 残念ながらそこは高温で、すでに湯だって死んでいた。
 水にぷかーーーんと浮いていた。

 帰宅して、
 ちょびが手に持っててあげたら死なずにすんだのに。自分でとった金魚の命に無責任すぎる。と叱った。

 5匹、なんとか泳いでいる。
 1匹、黒いでめきんを、ベランダの空いた鉢に埋めて「ごめんね」とお葬式をした。

 ごはんをたべていると、じわじわと涙がにじんでひっく、ひっく、といいだした。
 だんだん勢いがついてぶえ〜〜と上を向いて泣いた。
 「き ヒック きんぎょが じんだーーーー」

 もう、しょうがないよ。残りの5匹を大事に飼おうねと頭を撫でた。


夏の悲劇・金魚編
【その2】

 広口花瓶ではすぐ死んじゃうので、水草を買いにペットショップへ。
 すると、濾過装置や空気ポンプなどがオールインワンになった金魚飼育スターターキットの小さいアクリル水槽があったのでそれを買った。水草も、砂砂利も買った。

 帰宅してちょびははりきって準備する。

 説明書が読めないので、読めとせがむ。

 まず、器具を洗います。「はーーーーい!」
 砂利を洗います。「はい、おこめとぐのといっしょね」
 水草を植えます。「じゃくじゃく」
 水を入れます。「だばだばだば」
 カルキ抜きを入れて、電源オン。「うわーーーうごいた!くうきがはいりよるよ!」

 はい、じゃあしばらくしたら金魚を移します、が、かーちゃんはちょっとお買い物に行ってきますので待っててね。
 「はーーーい!」


 ということで近所のスーパーにちょいとしたものを買いに行き、数分後に戻った。

 玄関を開けると猛スピードで走ってきた息子が手をうーーーんとのばし、わたしの口に手をあててこう言った。

 「かーちゃん!!!おこらんといて!!
 あのね、だいじけん!!!」

 なんなのーーーーー!!

 なんでも、かーちゃんの帰りを待たずに金魚を移そうとし、水槽をひっくりかえしそうになってぶちまけ、またもやそこいらじゅうに金魚を放したらしい。ぴちぴち。

 見ると、見事に現状復帰してあり、金魚は新しい住まいで悠々と泳いでいた。

 「で。なにがどうしてどうなったの?」

 「まずー、きんぎょいきなりいれるとびっくりしますってかーちゃんがいいよったけー、びにるぶくろにーきんぎょをいれてすいそうにいれたらー、みずがばーってなってー、びっくりしたらびにるぶくろがおちてーきんぎょが、ぴちぴちーってはねたんよ!でー、きんぎょをてでひろってー、すいそうにいれてー、ゆかをふいたんよー。たいへんだったー」

 「 そうですか・・・」


 ひとまず、電話の子機がずぶぬれであった(涙)
 コンセント付近をぞうきんで拭いたかと思うとそっちがゾッとしたので感電死したらかーちゃん叱っても生き返らないよと言って聞かせる。

 水槽をちゃんと設置し、のろのと片付けていると
 「・・・すん・・すん・・・ごめんなしゃい・・・」
 「はいはい。おつかれさまでした」

 まあ、残った金魚、気持ち良さそうじゃない。よかったね。




夏の悲劇・金魚編
【番外編】

 片付け終え、やれやれと洗面所で手を洗いタオルで手を
 拭くと、

 重く濡れていた・・・・・・・

 「あのー、ちょびさんや。これ、どうしたの?」

 「あー、おそとのふきんでふいたけどたりなくてー、それでもふいた」

 「・・・・・・あのさー
 床ふいたタオル、ここにかけといちゃだめでしょうよ。」

 「あー・・・・」

 なんだか生臭いタオルを洗濯機に投げ込み、石けんで手を洗うもののなんだか流しきれない疲れを感じた。

 夏休みはもうしばらく続く。
 
 


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2010年8月10日 (火)

きすけん

■8月6日は登校日

 ということで、息子ちょび(小1)は7時50分までに登校し、みんなで平和式典を見て、黙祷して、話を聞いて昼前に帰宅した。

 どうだった?となにげなく聞くと、本人なりにいろんなギモンがあったのだろう、制服をぬいで着替えながらいろいろ聞いてきた。それはねぇ、と用事を済ませながら答えていたのだが、

 「あのーひこうきがいっぱいきて、ばくだんいっぱい、雨みたいにふらせたんでしょ?なのになんでげんばくは1こなの?」と。

 うーん、

 「広島はね、爆弾雨みたいに降らなかったんだよ。近くのね、呉とか、福山とか、あと東京とかね、あちこちの街は爆弾いっぱい降ったんだよ。で、いっぱい街がやけて、いっぱい人が死んだよ。
 でもね、ひろしまは、空襲なかったんだよ。」

 「くうしゅう?」

 「うん、爆弾、落とさなかったの。あたらしくできた、原子爆弾がどのくらいすごいか、広島で実験するために空襲しないでおいたんだよ。」

 「じっけん。。。じゃあ、わざとじゃないから、いいんだよね」

 実験、
 
 最近、雑誌のふろくで実験キットを手に入れたのだった。
 「じっけんって、どういういみ?」と聞くので、一緒に辞典をひいたのだ。

 「結果がどうなるかを知るために、実際に試してみること。」とあった。

 だから、ちょびは実験はいいことだと思ったようだ。

 「うん、もしこの広島にだれもいなくて、なんにもないところだったらよかったけど、こうやって、65年前の今日もちょびとかーちゃんみたいにこうして普通に話をしてた、その上に落としたんだよ。
 ご飯食べてたり、お仕事に行く途中だったり、普通に暮らしてた人の上に原爆落としたの。そんな実験、だめだよね。」

 生きてるひとの上に爆弾をおとすじっけんなんて
 息子の顔色が変わった。

 「だれがわるいの・・・じっけんしたひと、しんだ?」

 「だれが悪いんだろうね・・・
 アメリカと戦争してて、アメリカが原爆落としたんだけど、アメリカの、普通の人たちだってたくさん死んだんだよ。自分の大切な人を殺された恨みで、敵国を殺せって、お互いに殺し合ったんだ。
 だけど、そうやって殺し合いをさせた人は、絶対に死なないとこにいたんだよ。」

 「もうやめて・・・そんなおはなししてたら、せんそうになるから、もうやめて・・・」

 パンツ一丁のちょびが泣いた。

 ちょび、そんなお話をしないと戦争になるんだよ、と思いながら、ぎゅーと抱いて
 「大丈夫、ぜったい戦争なんかしないから。ちょびが人を殺すような殺されるようなことにはかーちゃんがぜったいにさせないからね」と言った。

 息子にうそをつくわけにはいかない。かーちゃんは、絶対に戦争を許しません。
 と、言いながら、今も戦いがあり人がたくさん死んでいることを思う。
 無力さを思う。
 どうしたらよいのか、わからない。わからないけど、考え続けたい。


■歯がぬけた!

 はやいお友達は保育園の時にもう前歯が無い子もいたけれど、ちょびはなかなか抜けなかった。
 それより先に6歳臼歯が生えた。
 というか、生えたいけどはぶ(はぐきのこと)が邪魔して生えられず、痛くていたくて、歯医者さんで切開してもらった。
 それから、まるで朝顔の芽が出るみたいな勢いで、にょきにょきと生えた。

 「まえばがぐらぐらするから、たべにくいー」と言っていたが、
 このたび、たくあんをかじっていてガリッ、というものすごい音とともに下の前歯が抜けた。

 下の歯は、屋根裏めがけて投げるんだ
 ねーずみさん、ねーずみさん、いい歯にかえとくれーと言いながら。
 ある日ベランダで人の歯を発見するとぎょっとするだろうなあ。マンションでは無理だ。

 ひとまず、ちいさなビンに入れている。

 もう、大人の歯が顔をのぞかせている。


■きすけん

 「ああ、ちょび、“しんせつ”がしたいなぁ」

 と遊びにいった車の中で薮から棒に言い出した。

 「は?親切??」

 「そう。かーちゃんがおねつだしたとき、ちょびしんせつしたでしょ?そしたらかーちゃんすごくうれしかったでしょ?だったらー、おこらんですむけー、しんせつがいいでしょ?」

 要は怒りんぼのかーちゃんをなんとかしたいらしい。
 だったらキミが怒られるようなことをしなければいい話だ。
 しんせつで誤摩化されても困る。

 ということで帰宅後、さっそく机に向かいはじめた。

 しばらくして、

 「じゃーーーーーん!はい、これかーちゃんの。これは、ぱぱちゃん!」

 と、折り紙を何枚かくれた。

 そこには

 「かたもみけん」
 「おさらをあらうけん」
 「おてつだいけん」
 などがあった。

 「これはー、1かいつかうごとにスタンプをひとつおします。でー、それが20こになったらー、またあたらしいけんをあげます。」
 というシステムらしい。ほほー。

 ほかにも

 「すごいけん」
 「なんでもけん」
 てのもある。

 「これはー、もうすごいよ。このけんをわたすとー、なんでもしてくれる。しかもーそれはすごい。2まいいっしょにつかうと、こうかてき」

 ほほー、一体何が起こるのであろうか。使うのがちょっとこわい。

 「きすけん」
 というのもあった。なんですかこれは

 「ちゅーできるけんよ」
 ・・・ちゅーですか。

 いつでもいいけぇ、つかってね!と自慢げである。
 パパちゃんもにこにこ
 「有効期限は?」
 「ありません。しぬまでゆうこう」

 ということなので、オットは30年後、70のジジイになった頃36の息子に「きすけん」を行使するつもりらしい。

 わたしは、老後「なんでもけん」をそっとだし、小遣いをせびろうと思っている。


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2010年7月27日 (火)

だいじけん

 
 夏休みになる前の日、個人懇談を終え、留守家庭こども会で遊んでる息子を迎えに行って帰ろうとしたが、仕事が入って一旦離れ、お迎えの時間ギリギリに再び学校に行った。

 その日はなんだか馴れないヒールのサンダルを履いており、疲れが重くつま先にのしかかって、校庭の砂利を踏みしめるのもしんどかった。

 ああそうだ、今日は朝顔の鉢を持って帰るんだった。

 かーちゃん足が痛いからここで待ってる、とっといで。

 息子はぽてぽて歩いて中庭に向かう。

 鉢の前でじーーーっと見ている。なにしとんだ。

 こっちを向いて手招きをする。

 もーーーーーー!!なに!?

 「かーちゃん、だいじけんはっせい」

 見れば、となりの子の朝顔のつるが、息子の鉢に巻き付いていた。

 ・・・そうだね。引きちぎるわけにもいかないよね。
 くるくるからまったツタをゆっくりほどき、その子の鉢の支柱に巻き付けて、息子の鉢を解放してやった。
 その間、ヤブ蚊に足首ぼこぼこにされ、痛いやらかゆいやら、泣いたらいいのか笑ったらいいのかわからない気分で帰宅した。


 土曜、「触ってみよう能の世界」という体験をしてきた。
 アステールプラザの能舞台で、舞台上での振る舞い方、大鼓小鼓、笛太鼓を習う、体験学習だ。
 檜舞台なんかめったに上がれるものじゃないので、かーちゃんも白足袋はいて付いて行った。
 が、息子はまっっっっったく興味が無く、なぜ?なに?ととまどいつつ、ポン、とかやってたのであった。
 後半、実際に能と狂言を見たのだが、ハイライトシーンできっちり爆睡していた。あーあ。

 暑かった。
 帰宅して、そういえば今日は花火大会だなあなどと思っていると、大雨注意報が発令され、北の空がみるみる黒くなり、ゲリラ豪雨並みの水柱を見て興奮していた。

 と、だんだん、身体の中に熱がこもってる感じがしてきた。
 あれ?・・・
 熱を測ると、38℃

 かーちゃん、ちょっとしんどいから横になるね・・・

 するとちょびは、さささっと戸棚に行ってごそごそし、
 「はいっかーちゃん、こっちむいて」
 と、おでこにひえピタを貼ってくれたのだった。
 次に冷蔵庫に行き、麦茶をコップに注いで持ってきて
 「ゆっくり飲むんよ」
 と渡してくれた。

 T T

 あでぃがどう。。。(涙声)

 帰宅したオットに

 「ぱぱちゃ〜〜ん!だいじけ〜〜〜ん!」
 と体温計を持って走って行った。


 しかし本当の大事件はこれからだった。

 なんか寒気がしてきたので、ご飯食べて早々にお風呂に入って寝た。
 寝たのだが寝られない。
 自分でもおかしいほど震えるのだ。
 熱湯を注いだペットボトルを2本だっこして、毛布をかけてもまだ寒い。
 さむい、さむい、さむい、、
 と、思ったら今度は猛烈に暑くなる。
 のっそり毛布をはぎ、今度は冷凍庫から保冷剤をだして首筋に。
 体温は39℃
 あつい、あつい、あつい、、、
 
 その繰り返しを2セットばかり、ぜんぜん寝られなくて明け方5時
 体温を測ると40℃だった。

 なんなんだこれは。
 インフルエンザ、にしてはまるで他の症状がない。
 熱射病??
 ネットをなんとなく検索して見ると、体温の調節機能がなくなり、壊れた組織が腎臓に負担をかけ、腎盂腎炎に至る、なんてことが書いてある。

 これはただごとじゃないかもしれない。
 だって、なんなんだこの全身の痛みは!
 もう、あちこち痛いのだ。

 日曜の当番医を調べると、9時から受付。待ってられない。
 これからかかれる医者ホットラインに電話をすると、市民病院をすすめられた。

 午前6時、這うようにして市民病院の緊急外来へ。

 しーーーんとした暗いロビーで、しんどそうな人々が順番待ちしている。

 小一時間待ち、問診を受け、診察室へ。

 うーん、ということで尿検査&血液検査。

 30分後

 尿検査の結果腎盂腎炎ではなさそうだ。
 炎症反応値が高いので、どこかがなんらかのウイルス感染をしていると思われる。

 自分の検査結果の数値をモニターで見ながら、探偵の推理のような話を静かに聞く日曜の朝。

 抗生物質を処方され帰宅。

 薬飲んだがやはりその日も39℃〜36℃のジェットコースターライド気分で、立ち上がれないほど弱った。


 結局、あの全身の痛みは、発熱のための震えによる筋肉痛だったと思われる。

 未だに残る内蔵の平滑筋の筋肉痛は、なにを塗れば治るのか。


 と、こうして元気にブログを書くまでに回復したが、まだ立ちくらみ、日差しの中外出する勇気がない。
 が、死ぬほど電話がかかってくるので寝てられない・・・・T T

 高原で静養したいっす。


 


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2010年7月23日 (金)

嗚呼夏休み

 
 いやー。夏ですよ。
 もうわかったからというくらい猛暑ですよ。
 車内の温度表示、40℃って。
 
 子供のころ、絵日記に毎日書いた気温って、どんなに高くても33℃くらいだったような気がする。
 今や体温並み、ヘタすりゃお熱ありますから。

 という状況で、息子が夏休み入りした。

 しかし、お仕事に夏休みはない。
 むしろ、佳境に入りつつある。

 ということで息子は引き続き毎日留守家庭こども会に通うのだ。
 
 ということは、弁当がいるのだ。

 T T

 まず、ラジオ体操ね。初日は草むしりしてきたぜ。
 6:30から清々しく体操をして1日が始まる。
 ・・・
 しかし翌日から母起きられず、パパちゃんが連れて行くことに。
 オットは寝不足でバテかけている。

 その間に、弁当と朝食を作る。

 「あのさぁ、おれねー、おべんとたべてもすぐおなかへるんよー」
 という直訴が。

 そうかー。もうお弁当箱小さくなったか。

 このお弁当箱は、保育園に通いだしてはじめての遠足の時に買ったものだ。
 そのころまだ離乳食というか、小さくコッキンして食べさせていた頃だ。
 弁当って・・・自分で食べられるのか??
 卵焼きを小さくサイコロのように切ってチキンライスの上に散らしたのだが、きれいに完食していて感動したのだった。

 もう今やへたするとかーちゃんより食べるからな。
 ということでハンズに弁当箱買いに行く。
 ふたが保冷剤になってるのを発見。この時期暑いから、こうでもしないと心配です。

 今朝はその「札幌市円山動物園のホッキョクグマ」柄のでかい弁当をぶらさげて行った。


 それにしても、夏休みというのは善意の嵐で息苦しい。

 お仕事を持たないお母さんは、学校に行かない子供と家にいたら煮詰まる。
 なので、それはそれはいろんな施設団体が、これでもかとイベントを企画し親子を招く。
 毎日学校から持ち帰るプリントの数は殺人的であった。
 それの1枚1枚に目を通し、その場で処理しないとプリントの山で遭難する。

 まあでも夏の思い出っちゅうやつを作ってやりたいし、できるだけよさそうなイベントには参加に丸して提出。スケジュール帳が、みるみる埋まって行く。
 

 学校主宰行事として、まずサマースクールがあった。
 いわば補講なのだが、しっかりおさらいすべしと参加させた。
 初日はいっぱい○のついたプリントを持って帰ったが、翌日
 「あのー、ちょびくんまだ来てないのですが」
 ええーーっ!もう40分も前に家を出ましたけど!?
 事故!?誘拐!?もうドキドキしながら留守家庭こども会に電話をすると
 「あー、さっき、わすれてたーっていいながら出ましたよ」
 ・・・まだまだうっかり八兵衛なのであった。

 
 そうそう、とうとう野球クラブに入りましたよ息子は。

 チラシをもらってここに見学にいきたい!と直訴してたチームとは別の、クラスの友達が通ってるチームに見学に行き、その場で申し込みをしたのだった。
 ユニフォーム代、保険代、月謝、なんだかんだと3万近く払った T T

 先週ユニフォームをもらって、帽子だけかぶって参加した。
 「おねがいします!!!」などと大きな声を出しながら走ったりノックを受けたりしている。
 その晩、風呂からあがってさっそくユニフォームを着てみた。
 もう、鼻の穴ふくらみっぱなし。
 カメラを向けていいねーかっこいいねーというといくらでもポーズを決めるのでおもしろい。

 ということで毎週クラブに連れて行かなくてはいけないので、その日は夕方早めの店じまいとなる。
 仕事がはかどるわけがない。
 いや、息子のせいにしてはいけない。
 現にこうしてこんなもの書いてるヒマがあるなら山のように片付けなくてはいけない原稿を書くべきだとは重々承知している。わかっている。わかっているとも。

 
 それにしても昨今の1年生の夏休みの宿題の多さはどうしたことか。
 毎日の1行日記、復習プリント、算数と国語のドリル、朝顔の観察記録、絵日記3日分、はみがきカレンダー、読書感想文に課題研究。
 わたしの頃こんなにあったっけ?
 しかし息子は案外真面目なのだ。
 初日からバリバリこなして、たぶんお盆までには済みそうだ。わたしとまるで違う。


 小学生だったわたしの夏休み。
 長かった。

 朝7時ラジオ体操。
 ふつう6:30からなのだが、うちの町内は7:00からだった。しかも録音。いつも同じ街(たしか枕崎)からお送りしています〜と言っていた。
 帰宅して、「涼しいうちに勉強しなさい!」と言われてしぶしぶ机に向かう。
 2階の自分の部屋はすでに暑いので、畳の居間の机につっぷして、扇風機の風にふかれていると昼だ。
 そうめんか、お好み焼き、たいがいそんなものを食べて、台所の小さなテレビをだらだら見る。
 徹子の部屋、愛の劇場、3時のあなた、気がつけば水戸黄門の再放送だ。
 うたたねをする母の横で、暮しの手帖を拾い読みしたり、一緒にうとうとしたり。

 夏の夕日が居間に斜めに差し込んで、金色の帯ができる。
 デジタル時計が4:44、5:55、ぞろ目のときにお願いすると願いが叶うと思っていた。
 1分間、時計に向かってお願いする。何を願っていたかは忘れた。

 庭に水をまいて、台所からいいにおいがして、だんだん居間も暗くなる。本を読んでいると「目が悪くなるわよ!」と母が電気をつけていく。父が帰ってきて、晩ご飯を食べ、お風呂に入り、ニュースセンター9時を見ながらみんなでスイカを食べて、早々に2階に上がらされるが寝られず、そーっと降りてこっそり11pmを見ては怒られたりしていた。
 
 学校のプールに行ったこともなければ、近所の友達とも遊ばなかった。
 夏休みの宿題は最終日に泣きながらやった。

 わたしの夏の思い出はそんなもんだ。

 息子のはじめての夏休みは、ずいぶん違う。

 あのダラダラした、小学生ならではのダメな毎日をやつは経験できない。

 経験させてやりたいかというとそうでもない。わたしは二度と子供に戻りたくない。

 息子の夏休みは、けっこう充実しそうな気がする。それでいいのだと思う。


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