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2006年5月26日 (金)

洗練モダンなママ

ちょうど先日1さいを迎えた男の子のママ。
車に乗ってほぼ丸一日おでかけ、のかばん。
ちょうど梅雨の走りというか天気予報では豪雨、
よってベビーカーは断念し、息子も荷物も
すべて身につけて移動する覚悟で臨む。
息子くんはたしか10kg。それに加えかばんを
持つということは、かなりのライトウェイト化、
機能性が求められる。

荷物は2つに振り分けられていた。
一つはトートバッグ、
もう一つはショルダーバッグだ。
どちらも黒が基調、特別ママバッグを意識
したわけでなく、今までも好きで使っていたものを
そのまま使っている、という様子。

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こちらがトート。主に赤ちゃん用品が入っている。
くたっとした帆布のような素材のかばんの口には
中身を目隠しする布がついている。
ファスナーもなくガバッと一目瞭然。
赤ちゃんとの移動にはとっさの出来事が多い
(というか非常時の連続であるとも言える)ため
必要なものがサッととりだせるのが必要条件。


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これがその中身。
靴下、バンダナ風スタイ(よだれかけ)、体温調節用
のカーディガンなどが見える。
右端は「鼻吸い器」。

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赤ちゃんは処構わず悲しくなったり怒ったりする。
また大人にとっては楽しい時間も、至極退屈だったりする。
そんなときにぱっと取り出し気をそらすための
お気に入りおもちゃ。
最初はガラガラ程度で済んでいたものが、発達とともに
絵本などややこしいものになり品数も増えていく。

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こちらは食事グッズ。
昼間はほとんどおっぱいいらずでよく食べる彼のために
スペシャルランチを持参。
ちいさなコンテナに小分けしてあった。もはや食後。
その他お菓子、ジュース、お茶など。
巧みなジップロック技で清潔に収納。

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こちらがプラダのショルダーバッグ。
主にママ用品が入っているとのことだが、
やはり赤ちゃんグッズに占領されている。
透明仕切り付きビニールポーチに入れられたおむつ、
網状の簡易だっこひも、サイフ、デジカメ、ケータイ、
折り畳み傘、黒いコットンのサブバック、等。

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なにかとあって助かるビニール袋。
まるで着物の腰紐のように
美しく小さく畳まれていたのが印象的。

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「お化粧道具はこのくらいなのよ・・・」
バラで入っていたのはコンタクト用品、
口紅・リップクリーム、黒いのはアイシャドー類(かな?)
お化粧をしなくても見目麗しい彼女ではあるが、
お出かけ時のママのお化粧直しのチャンスは希有である。

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仕覆様ー入れ子の迷宮

若くしてすでに師範のお免状をもたれている
お茶(抹茶・煎茶)のお師匠。

週のうちほぼ半分以上はなにかしらお茶関係の
行事やお教室があるため、必然的にいつもお着物。
かばんも和装用ボストン型バッグなどの登場回数
が多いのであるが、今日はたまたま洋装。
「着たかった鰹縞のきもの、実家に置いてきてしまったので」

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ということでかばんはルイ・ヴィトンのアルマ。
大事に使い込まれ飴色になったヌメ革が美しい。

かばんの中身はぱっと見「赤い」。
赤色系の小物ばかりが並ぶ。
「そんなに赤が大好き、というわけでもないんだけど
 なぜか赤いものがふえてしまって」
 
このかばんの中の小物たちは、すべてそれぞれの
入れ物に収まっていると言っても過言ではない。
その様子はまるで「仕覆」のようである。

仕覆とは、大切な茶入れを慈しみ収めるための、
名物切れなどで仕立てた小袋である。

茶人としてやはりお道具の扱いには愛があり、
茶道具のみならず、「大事に仕舞う」ことが
当たり前に身に付かれているのだと思う。

赤い二つ折り財布とポケットティッシュ入れは
いつもはその下のピエロ柄の袋に入っている。
「お金払う時、バッグからこの袋出してそこから
 お財布出して・・・って、けっこう大変なのよね」
さながらマトリョーシカである。

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左は携帯、右はデジカメ専用ケース。
細かなパッチワークは先ほどのピエロの袋とともに
お母様の作品。
お母様も茶に造詣が深く、お道具入れなど
細かな針仕事でいくつも作られている。
おねだり上手の娘にせがまれ
大事なお道具に着物をあつらえてあげる、
大人の着せ替え人形、とも言える愛である。

キルティングされることでふんわりと中のものを
保護して収納できる。
携帯の中国結び風ストラップはご自身の作品。

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こちらはエルメスの小物たち。
小銭入れとスケジュール帳。
小さくてもボールペンが付いていて機能的。
着物用の小さなかばんになったときにも入るため
このサイズが重宝されている様子。


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こちらは懐紙挟み。
お茶席で使うためだけでなく、
「なにかと便利なのよ。ちょっと心付けをお渡しする
 ときにポチ袋の代わりに包んだり」。


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風呂敷を改造して作られた小袋。
荷物が増えた時用のサブバッグとして利用。
畳めばくたっと小さくなって
かばんの中でかさばらないのがいい。

かばんを変えるときにも、これらのラインナップは
ほとんど変化しないそうだ。
かばんの中身を入れ替える際、たいがいなにか
移し忘れて「あ!ない」ということが起こるが、
こまごまとしたものは小袋に仕舞われているので
かばんの移し替えも楽そうである。

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2006年5月25日 (木)

かばんの中身とは


かばんの中身には、
その人の暮らすテクニックが詰まっている。

それは、仕事かもしれない。
子育てかもしれない。
日々をよりよく暮らすために
一番近くで必要とされているものを
持ち運ぶかばん。

その人にとってはそれが当たり前でも
誰かにとっては
驚くべき工夫だったり気付きだったりする。

暮らしの智慧をシェアするために
あなたのかばんの中身、見せてください。

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