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2006年3月29日 (水)

商売人とは

煎茶の稽古をつけていただいているお師匠から、
贔屓の呉服屋さんのお食事会に誘っていただいた。
ひとりならばそんな場所、食べたら最後帯の1本でも
買わないと帰れない気がして恐ろしいのだが、
お師匠のお供だと気が楽で、ご一緒させていただいた。

そのランチは、出張料理人・小暮剛氏による「ヨン様特別メニュー」だった。

韓国の大手製パンメーカーへの技術指導で
頻繁に韓国に行くことがあり、ご縁であのペ・ヨンジュン氏に
料理してさしあげた、そのメニューの再現だそうだ。

ソウルの春野菜がたっぷり入ったミネストローネスープ、
地鶏胸肉の酒蒸し白味噌風味クリームあえ添え、など。

あのコック帽も含めると天井まで届きそうな巨漢の氏は、
料理のサービスのために毎回登場しては
ヨン様についての逸話などを軽妙なトークで披露してくれた。

何に一番感心したかと言うと、氏の「商売人魂」である。
商売人というと守銭奴のようないやな響きがあるが、
そうではない。

テーブルには氏の著書が所狭しと並び、
新聞掲載記事がコピーして配られ、
壁にはヨン様との2ショット写真、
ずらりと飾られたビデオはなんとあの百均ダイソーの
料理ビデオに出演した作品だった。

店を持たず、全国どこでも海外でもフットワークよろしく
出かけていってはおいしい料理で人を喜ばせたい、
オリーブオイルや玄米、自分がいいと思ったものの
良さを知ってほしい、伝えたい、
なんというか、その「外向き」なパワーがひしひしと伝わってきて、
ああ、この人は正しい商売人だなあと思ったのだった。

伝えたい情熱は人に伝わるし、それが新たな人を呼び、仕事を呼び、
ヨン様との2ショットにまで至るのである。

厨房で切れ味鋭く料理に取り組む職人的な料理人も
すごいと思う。
でも、それを食べて喜ぶ人がいなければ自己満足で終わる。
自分の生業にプライドを持つ人は
ある程度の「見て見てビーム」を発することが
必要なんではないかと思った。

いまのスナリに欠落している部分ではある。

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