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2006年4月21日 (金)

ピアノの話し


とある刊行物で、廃校となった小学校のグラウンドに
ピアノを置いて撮影することになった。
ピアノを貸し出し運んでくれるところを探し、相談すると
快く引き受けてくださった。

しかし、週間天気予報では、撮影日は雨。
どうやっても降りそうだ。
ピアノに雨をあてるわけにはいかないし、
しかし諸事情により撮影日はずらせなかったので、
止むなくピアノだけキャンセルした。

直前の天気予報まで判断を待ちましょうと、
ずっと気にかけてくださり、
前日のキャンセルにもかかわらず、
キャンセル料はよういただきません、
と言ってくださった。

結局豪雨の中、大芝島に向かったが、
奇跡の大逆転で晴れ上がり、
黄砂のない美しい空が現れ、撮影は無事終了した。

一度もお目にかからないままのやり取りで
申し訳ないのもあり、鶴屋安芸のまんじゅうを手に
ご挨拶に伺ったのだった。

奥様はいらっしゃらなかったが、ご主人の
今村さまにご挨拶ができた。

そこには黒々と美しいアップライトピアノが数十台。
新品のものもあったが、中古ピアノも多かった。

今本当に子どもが少なくて、おじいちゃんおばあちゃんが
奮発して100万近くもするピアノを衝動買いされる、
でもせいぜい習って鳴らすのは5、6年、そして中古に。
もったいない話しだ。
ギターと似て、中古のピアノの方が響板が枯れて
いい音が鳴るということもあるそうだ。
調律師でもあるご主人が、じゃ〜んと和音を鳴らして
比べてみてくれたが、新品よりその中古の方が確かに
音量もあって美しいように思った。

「家を買ってここにピアノが置きたい、家具のように
考えられるんですね。だからこの舶来のデザインの
ピアノを買われたりする。中古でも音色のいいものを
半分の値段で買って、お好きな家具を買って横に置いたら
いいのに、と思うんです」

今や東南アジアの市場が活発で、中古ピアノなどは
そちらにどんどん流れてゆくという。
産地も国産や台湾産、いろいろあって音色も違うそうだ。

ほんのすこしの立ち話だったけど、
ピアノをとりまく世界も深くて広いと知った。
それにしても、子どもが少なくなるということは
さみしいことだ。
椅子に腰掛け、足をぶらぶらさせながら、
重いふたを開けて、たどたどしくバイエルを弾く。
ピアノはそんな子に会える日を静かに待っている。


●イマムラピアノサービス
(ピアノ・エレクトーン・調律・修理・販売・レンタル)
広島市安佐南区長束2丁目19-8
TEL 082-237-4242

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