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2006年5月25日 (木)

見えない力

撮影のロケーション探しに困り、広島にも
フィルムコミッションがあると知って電話をかけた。

そちらで教えていただいた休校の小学校が
とても雰囲気もよく、どのように許可申請をしたらいいのかも
丁寧に教えていただいたのでとても助かった。

Photo_5

印刷があがったので、遅ればせながらお礼方々
ご挨拶に伺ったのだった。

「今も2、3映画のお話が来ているんですよ」
ご担当の西崎様にいろいろお話を伺った。

やっぱり映画のロケ隊の意地と情熱はすごいらしく、
中にはロケハンのために1ヶ月も滞在して、
すべて実際に見て感じて場所を選ぶチームも
あるんだそうだ。

実際、ロケハン命、というのは身にしみてわかる。
雑誌の写真やインターネットの情報では
本当のところがわからない。
行ってみてがっくし、というのはよくある話し。
ロスをなくすだけでなく、制作のクオリティを
高めるためにもロケハンは大事だと思う。

以前、何かで読んだのだが、
携帯電話のTVCMの撮影で、一人暮らしの女の子が
部屋で彼氏からの電話を待つ、という状況があった。

撮影用に借りられた部屋に、なんとスタッフの女子が
1週間実際にそこで寝泊まりしたのだそうだ。

それっぽく作り込まれただけでは絶対に出ない
生活感を求めてのことだ。

たった15秒や30秒のTVCMに使われるワンシーン
である。画面には映らない「意味」だ。
しかしそれは確実ににじみ出るのだと思う。

そういう目に見えないところからの執着というのは
「世界の黒澤」の猛烈なエピソードによく聞く。

今、予算も納期も厳しい仕事が多い中で、
そんな優雅なことやってられるか!と
ちゃちゃっと流すのは容易い。
しかし、この「目には見えないけど感じられるもの」
の力の強さは侮れないと思う。

出来上がるものの背景にそんな力が感じられる
そういう仕事がしたいと思う。


広島フィルム・コミッション

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