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2007年3月 2日 (金)

地産地消

昨日、知人へのお祝いの花を求めた。

ドゥジェム、という花屋さんで。
その花屋さんを知ったきっかけは
デパートのカルティエの店内に生けられた花を見て
お店の人に声をかけて、教えてもらったのだった。
その花屋さんのつくるアレンジは、なんというか、
オートクチュール、という感じで
花がこんな濃密なイメージを描くのかと
とても新鮮に驚かされたのだった。

花をオーダーするのがちょっと苦手で、
気の利いたイメージを伝えればいいのだろうけど
「赤い花で・・・」などとごにょごにょ。
時間に余裕を持って伝えればいいのに
思い立って今日、といういきあたりばったりなので
すいません。
そんな無茶なオーダーでも素敵なアレンジが仕上がっていた。
渡した彼女も、どこの花屋さん!?と喜んでくれました。

さて、受け取りに行ったときの立ち話。
RCCTV「Eタウン」という番組で、ちらっとドゥジェムさんを
みかけましたよ、と。
「広島で一番」という薔薇の生産者さんを紹介するなかで、
その薔薇を使ったアレンジをドゥジェムさんが作られたのだった。

なにげに、「地産地消」、というハナシになり、
ぐるりと店内を見回して
「うちの店で今広島の花は・・・ありませんね・・・」
ドゥジェムさんのコラムでも触れられています)
たまたまではあるが、広島の花、なかった。

花の仕入れは、花のクオリティを目利きして
仕入れられるのだろうと思う。
市場で仕入れることも
もっと魅力的な花をと日々愛と工夫で育てられている
生産者の方の心意気で仕入れることも
あったりするのかも。

それが、たまたま広島じゃなかったり世界のどこかだったりしたんだろう。


そういうハナシをした帰り道、
振り返って身の回りのことを考える。

というのも、東京へ、行ってしまうひとを見送ることが多いから。

広島にはない。
と言い残して。

分かる気もする。
広島にはない。

そうかもしれないなあ、とも思うが、
そうじゃないのになあ、とも思う。

広島には、なくはない。
あらゆる場所に咲く花を一つにして
こうして素晴らしい仕事をする花屋さんも
その花を求める人々も
ここにあるじゃないの。

それとね、地方だとか小さい会社だとかの枠を
軽々とはずしてひろく考える方との仕事が
静かにかたちになりつつある。

しかもそれに火をつけたのは、
すぱーんと音がするほどの鮮やかさで見せてくれた
すばらしいデザインの力だった。
打てば響く気持ち良さを
これほど満喫させてもらえる人、仕事、ありがたい。
楽しみなんだ。
まだまだ、まだまだです。

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コメント

はじめまして、千葉の花の生産者のものです。
ドゥジエムさんにはお世話になっており、ドゥジエムさんのブログのコメント欄から参りました。
私ども生産者も最近はよく地産地消という言葉を耳にするし口にもするのですが、それについてこれほど素敵な文章を目にしたことがなく、思わず感動してコメントさせていただきました。
ありがとうございます。

投稿: ダイスケ | 2007年3月 2日 (金) 16時02分

ダイスケさま、ありがとうございます。
ブログ拝見しました。ああ、こうやって手塩にかけて育てられた
花たちが、ああやって私たちのところにきているんだと知ると
うれしいですね。花の写真、楽しみにこれからも伺いますね。
広島の中央通りというでっかい道の両側に
ハクモクレンが植えてあります。ことしもぽつぽつ咲き始めました。
木に、白いハンカチがいっぱいむすんであるようで
毎年きれいだなあと、昼夜見上げています。もう、春ですね。

投稿: はなみ | 2007年3月 3日 (土) 12時05分

ご無沙汰しています。
「花」を「お茶」に置き換えて、自分の事として考えてみました。
自分の考える「いいお茶」は・・・、
広島では生産されていない。
広島にもお茶はある。

いいお茶を持って東京行く?
行かない。
(東京の人に通販はしますが)

いいお茶を広島県で扱う。
それを水尾町という尾道の小さな小さな小路で売る。
町の文化を支える気持ちです。

東京に挑戦する人も素晴らしい。
でも同じくらいに小さな町で頑張る人も素晴らしい。
個人的に好きなのは後者です。

投稿: 大西屋 | 2007年3月 4日 (日) 10時03分

私は…
東京という街は「上へ登る」という事が高く評価されるように思います。
私個人は上ではなく、奥を深めていきたいと思うので、地方でも(の方が!)豊かに暮らせると思っています。

投稿: いちご | 2007年3月 6日 (火) 20時44分

大西屋さま、ご無沙汰しております。
花をお茶に置き換えて・・・なるほど。
私も「後者」が好きです。
広島に茶の産地はありませんが、
こうして旨い茶を待って口を開けている馬鹿はおりますので
今後ともよろしくお願いいたします(笑)

いちごさま
上ではなく、奥。
ほんとうに、そうありたいと願います。
いちごさまの日々を垣間みさせて頂く者として
この言葉、説得力あります。
不出来な弟子ですが、精進いたします・・・。。

投稿: はなみ | 2007年3月 8日 (木) 16時15分

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