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2007年11月22日 (木)

情報クリエイティブ

日経ビジネスオンラインで興味深い記事を読んだ。

「食物繊維ブーム」はこうやって作りました
〜調査分析から出てきた事実で啓蒙するのが情報クリエイティブ〜

実例の経緯を追って説明されていてとても分かりやすい。
なるほどと思う。
実際自分がスーパーで何気なく買う時にも、
“事実に基づいた”“調査の結果明らかになった”裏付けに説得されて購入することが多いと思う。
同じような商品がふたつあったら、手にとって裏書き読み比べるもんね。
その際、デザインがかっこいい方が負ける場合も時としてあるもんね。

その「説得」をどうやって作るか。
今ご縁があって「専門家ヒアリング」の宝庫・大学に関わっている。
いろんな研究をされている先生の話しを伺うと、目からうろこがぼろぼろ落ちる。
なんでこんないいものが世の中に伝わらないのかとさえ思うことも。
食物繊維のメーカーが、腸健康の第一人者である研究者と手を結んで食物繊維ブームを作ったように、なにかとなにかを結べば、ものすごいことやものになるような気配がある。
わくわくするんだけど。



一方で。
気になったのは
「消費者は広告を演出されたフェイクの世界だと知っている」
という言葉。


今、立ち位置を模索している中で、
もう一度ちゃんと広告のことをしてみようキャンペーンが巻き起こっている。自分の中で。
たとえば、いちいち言葉の精度を思う。
だからコピーを書くということを勉強し直そうと思っている。
先人の、偉大なるコピーライターたちの著書を粛々と読むに、
広告をフェイクだと思って作っていない。ように思う。
どんな商品も、どんなサービスも、
それは人がそれを体験することで、今までよりも便利になったり幸せになったりするものだと信じている。だから、それを人に伝えるために、最も人の心に届く言葉を探す。
それはひたすらに言葉を受け取る人を思い、
心の深海に何度も何度も息を止めて潜り潜り
白い真珠のような言葉を拾って浮上してくる所為だ。

広告なんて嘘ばっかり、
広告なんて企業の偽善の片棒をかつぐようなもの、
そんな思いが確かに私の中にあった。

でも、違うかも、と最近思える。

広告でものが売れるか?という究極の問いの前にたじろぐけれど、
広告で確かに人の心をぶるっとさせることができると思う。
そういう言葉で、いいコミュニケーションを作ることができたら、幸せだ。

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