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2008年5月 2日 (金)

愛情


先日、鳥取県・大山周辺を旅してきました。

Daisen2_2


朝の、湖にうつる大山。


さて途中で「鳥取県立フラワーパーク とっとり花回廊」に立ち寄った。


Hanakairou


そこは、四季折々の草花が楽しめる、総面積50ヘクタール、日本最大規模の広大な庭園。園内を周囲1Km・屋根付きの展望回廊が囲み、様々な花園が美しく手入れされている。
中央にあるのは直径50m、高さ21mの大温室・フラワードーム。
ガラスの枠は地球の緯度経度を写しているのだそうだ。

平日にもかかわらず、多くの観光客で賑わう。
天気もいいし、園内のいたるところでお弁当を広げる姿が見られる。

入り口でもらった「ガイドブック」をふむふむと見る。

まずは「施設ガイドマップ」。どこにレストランやトイレがあるか、どんなイベント行われるのかが解説されている。
次に、「お花マップ」。どこにどういうテーマの花園があるのかが一目でわかる。

ずいぶん懇切丁寧だが、ここまではどこの施設にもよくあるガイドブック。

次の、「花回廊の楽しみ方」ページで、ちょっとびっくりした。

まず、「ゲートを入ったら」今日の催事を確認しましょう、車いす、ベビーカーなど無料で貸し出します、スナップ写真のシャッターは近くのスタッフにお気軽に、とえらく親切だ。

続いて「初級編の3コース」。
回廊は1周1Kmで15 〜20分です、屋根があって雨の日も大丈夫、お花の近くで時間のある限りベンチで花園の風を楽しみましょう、などとある。
さらに
オールシーズン絶対見落とせないのが「フラワードーム」「ゆりの館」「花の丘」の3つです、と力説される。それは行かなくては。

そして「上級者の楽しみ方」。上級者??どうやったら上級者になれるのだろう。やはり通い倒すことで得られるものがあるのだろうか。
  
・森の木とお花の姿は毎日変わります。しかも朝・昼・夜でちがいます。毎日花回廊に通うとそこが楽しめます。毎日が無理ならば次は別の時期を選んで楽しみましょう。
・自然散策のゾーンにはめずらしい植物がいっぱいです。小鳥の声と森の風を味わいながら大切な何かが発見できる場所です。
・ ベンチに座って持参のフルートを吹いてみましょう。どんな楽器でも結構です。
・ 園内の風景を撮影するのもおすすめ。写真コンクールも募集しています。
・ 芝生の上に座って家族でお弁当を食べるのも楽しいでしょう。


!!
フルート吹かないし!
いやしかし、もしもフルートが吹けたなら、ぜひ吹いてみたいものだと思わされた。
それはさぞや気持ちのよいものだろう。

これは勝手な想像だが、きっと県の職員の担当課長さんとかが、うんうん唸りながら一生懸命書かれたに違いない。
お花、綺麗でしょう、お花畑、気持ちいいでしょう、花回廊、素敵でしょう・・・
だから見てほしい、楽しんでほしい、
そういう気持ちがあふれて伝わってくる。
書いた人は、このとっとり花回廊を愛しているんだなあ。
文章が上手だとか、上手い表現だとか、そんなの関係ない。

園内はゴミ一つ落ちてなくて、春の花は咲き乱れ、花の世話をするスタッフの人たちはみんな、通りがかる人々に手を止めて挨拶をしていた。

花がいっぱい咲いてて美しいだけじゃない。
それを支えるいろんな人の愛情が、ここに人をこれほどまでに呼ぶのでしょう。


愛情を表現すること。言葉で。
それが、それだけが読む人の心を動かす。
つまりは書く者の愛情の深さがすべてなのだ。

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コメント

船方農場http://www.funakata.co.jp/index.htm
場内MAPのコメント一つ一つがほのぼの〜としていて楽しいです。業者の人ではないような気がします。働いている人かな?行ってみたくなりました。
よかったら見てみてください

投稿: Meguri | 2008年5月 4日 (日) 15時00分

Meguriさんどうも。

ほんとだ!
ーーーー
船方農場のバーベキューは雨が降っても大丈夫。
ガラスハウスの中でバーベキューができます。
ハウスの内と外には250種類バラの花300株と100種類のハーブを植え
ています。
頭の上にはぶどうの葉っぱが繁り、日差しを和らげてくれます。
秋には、手の届くところに熟れたぶどうが!!
食後のデザートにいかがですか。
有料ですが。
ーーーー

いいなあ〜!!
行ってみようと思っちゃいました。

投稿: sunari | 2008年5月 4日 (日) 19時28分

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