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2008年6月19日 (木)

想うことのちから


もうずいぶん前、3月頃、土曜の朝、車の中で聞いたラジオ番組の話。

パーソナリティをつとめていたのは柴田淳という女性。

彼女が高校生のとき、ラジオで聞いて
すごい!
この人と一緒のステージに立ちたい!
一緒に歌いたい!と思い、
チケットをなんとか入手して行ったのが
塩谷哲というピアニストのコンサートだった。

時がたち、彼女はシンガーソングライターとしてデビューし、
夢かなって「私の夢」という曲を一緒にレコーディングできた、
という話だった。
もう、そのレコーディングは号泣だったという。

その塩谷氏との対談の中で、
「塩谷さんのピアノって、他の人の音と全然違うんです。
 なんか、マイクの概念がちがうというか・・・」
「うーん・・・
 ハンマーが弦をたたいて鳴らすでしょ、
 そこから空気の震えが部屋中に伝わっていくでしょ、
 それをマイクが震わせる・・・」
そんな会話だった。

想いの込めかた。
目に見えないものを震わせるイメージ。
ピアノを上手に弾く、という感覚ではなく
空気をどのように震わせるか
それがどのように伝わるのかを想う、そのすごさ。
高校生だった彼女が、すごい!と感じたのはそういうところだったのだろう。


そして塩谷氏が言う。
そのときの彼女からのファンレター、今でも持っていると。
名刺より小さい紙に思いの丈がびーーーっしり書いてあって、すごいなと思って捨てられなかったのだそうだ。

そのファンレターが直接のきっかけではないとしても、
その「想うちから」が、彼女をそこまで連れて行った。

見えないけれど、そこにあって
イメージして、よく届くように想うこと。

そのちからはあなどれない。
まじないでもお願いでもなんでもないけど
たしかにある。
絶対に再会したい、
絶対に一緒にしたい、
そう想い続ければ叶う。
わたしもそう信じているものの一人だ。

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