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2008年7月24日 (木)

GATEをひらく


前回の「時が来る」を読まれた方々から、思わぬ反響がありました。
「辞めないで」とか
「出家でもすんのか」とか。
いえ、辞めたり出家したりしませんのでご安心を。

だけど、たしかに、ハンドルを切りつつあります。

今、あたらしいことのために、対話を続けています。
かたちになれば、ご覧いただけると思います。
今は私の中の、胎動をご覧ください。



今日、緑井のフジグランにあるTOHOシネマズ緑井にて
マット・テイラー監督 「GATE」という映画を見てきた。

2005年7月、星野村に灯し続けられてきた「原爆の火」を、
世界最初の原爆実験の場所である、アメリカ・ニューメキシコの“トリニティーサイト”に戻し、そこで消し去ることで60年前にひらいた破滅の輪を閉じ、永遠に眠らせるために祈りの行脚をする日本の僧侶たちを追ったドキュメンタリー。

昨年夏、「原爆の火」というタイトルで公開されたが、以下の経緯でタイトルが変わったらしい。
————
映画「原爆の火」をみた小林武史さんは、この映画の内容に強く感動、そして共鳴してくださり、思いをこめて「GATE」という映画の主題歌を制作してくれました。この主題歌にマット・テイラーは非常に感銘をうけ、人の心を開く「GATE」であり、映画からのメッセージをアウトプットするポジティブなエネルギーを感じてほしいと、タイトルを変更することとなりました。
ーーーー
核兵器解体基金HPより)

今年7月19日より全国ロードショー。
この映画や絵本「ランタンとつる」の収益は、GND Fundの核兵器解体作業に使われるという。



「祈るだけでは平和にならない」
とよく言われる。
生まれた場所に戻すことで負の連鎖を断ち切るという
観念的な行為が、なんのためになるのか
そんなもので核兵器が廃絶するとでも思っているのか

そういうことは、なにも核兵器廃絶だけじゃなくて
日々いたるところで聞かれる。

スーパーで買い物袋を断って南極の氷が溶けるのを防げるのか
人にやさしくしたところで無差別殺人は防げるのか
人を人と思わない仕事と会社にもの申したところで何か変わるのか

ひとはよわい

大きな問題の前に、自分の無力さをしみじみと噛む。

そんなことをしたって、なんになるんだ
わたしひとりが、がんばったところで

どうせ、

そういう、よくわかった発言が
いろんなものを失活させ、目をつむらせ、最悪の闇に飲まれるにまかせる。

それがいちばん怖いことだ。

ドキュメンタリーとはいえ映画である。
そこに作為や映像に写らないものもあると思う。
しかし、「アホちゃうか」と言いながら話を聞く人々の心が少なからずひらいていく様子には真実があると思う。

祈るだけ願うだけでは叶わない。
大きな力を持とうとしなくてもいい。
となりの人にまず話すことからでいい。


願いは、その量や強さではなく、
いかに詳細かが叶う力になる。

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コメント

初めまして。
GATEを検索中に、辿り着きました。
記事を拝読し、共感する部分があり
コメントさせていただきました。

何もできないから、
何も変わらないからと、
何もしないのでは
何も変わるわけがない。
映画を観て、あらためて思いました。

投稿: sora | 2008年7月28日 (月) 14時24分

soraさま
コメントありがとうございました。

そのとおりですね。
無力感こそ、わけのわからないものの好物です。
できることをしましょう。したいと思っています。

投稿: sunari | 2008年8月26日 (火) 18時13分

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» 『原爆の火』改め『GATE』を見てきました。 [国際刑事裁判所(ICC)と日本]
今年2月に偶然、試写会で見る機会に恵まれた映画『仮題:原爆の火〜零時三分前〜』が満を持して本日、新たに『GATE -A True Story-』と改題されて劇場公開初日を迎えました(個人的にはこの題名にはガッカリしました)。改めて完成版を見る機会を得たので所感を新たに綴りたいと思います。... [続きを読む]

受信: 2008年7月29日 (火) 03時33分

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