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2010年6月24日 (木)

楽しい勉強【サイエンスカフェin広大病院】当日の様子

 サイエンスカフェの写真を送っていただいたので当日の様子をレポートします。

第10回企画

〜いん石が広島にも落ちてきた!〜
 

2010年 6月 19日 (土) 14:30〜15:30

場所:広島大学病院 入院棟2階レストラン「みどり」

広島市南区霞1-2-3

【話し手】 寺田 健太郎 (広島大学 理学部)

【聞き手】 寺本 紫織

Kanban

 このサイエンスカフェも開催10回目、イベントの段取りもこなれてきました。今回は初めての場所でアウェーな感じもありましたが、スタッフ総勢20名、それぞれが見事なフォーメーションでじゃんじゃん会場設営も進んでいきます。顔なじみの学生さんも多く、「これ・・・」とポスターを差し出すと「貼っときます!」 さすがー。

 入り口看板。先着40名の方にコーヒーと菓子パンをサービスしたのですが、結局来場者91名。足りないわけだ。最後に病院側のご好意でみなさんに飲んでいただくことができました。

 「治療の関係上、飲食を禁じられている方はご遠慮願います」 む、ここは病院。

Kuiiru

 さー始まりました。

 みなさん食い入るようにご覧になってます。広い食堂、来場者で埋まって圧巻。

Chirimo

 「と、このように塵も積もれば惑星になるんです」

 寺本、口とんがってますね。なにか腑に落ちないことがあるのでしょうか。直後、とんでもない質問連発、寺田先生絶句、会場大爆笑。

Nenpyo

 じゃーん!宇宙史年表カモーン!

 これ、一番左がビッグバン、137億年前とされています。右端が今現在です。年表の1/3、約46億年前、太陽系が誕生し、わたしたちの地球も生まれました。それまでは、宇宙の塵から星が生まれ、その内部でいろんな元素をつくり、寿命を全うしてまた宇宙空間に還っていく・・・そういう輪廻を繰り返していたのだそうです。

 原始太陽が生まれ、それをとりまいて渦巻くガスや塵から太陽系の惑星ができたのですが、その期間約1000万年くらいではないかと考えられている。この年表全体を1年と考えるとだいたい9月頃のできごとなのだが、それでいくと1000万年って6時間くらいに相当するらしい。しゅるしゅる〜〜っと、あっという間にできたのだ地球って。

 Ninngenn

 「そう考えたら人類の歴史なんか、一瞬ですよ。まばたきくらいっすよ」 と諸行無常を訴える寺本。

 Hai

 そして、地球と月との微妙な関係について。

 「地球が10cmくらいだとすると、月の大きさは何センチくらいでしょう!?27cmだと思う人!! 2.7cm! 0.27mm!」 「はいっ」

 月は地球より大きいという新学説派も若干いらっしゃいましたが、正解は2.7cm。500円玉くらい。

 これは大きいのか小さいのか、他の惑星と比べてみると・・・地球と同じ大きさにした土星や木星の衛星は、月よりずいぶんと小さい。

 「なんか仁丹みたいですね。」 「トシがばれる!!」 「・・・フリスクみたいですね・・・」 吉田先生ありがとうございます。

 このでかい月のおかげで地球の地軸が安定して、気候変動が少ないのだ。

 地球にこうして水が水として存在し、生命を育んでいることは、ものすごい偶然に偶然が重なった結果なのですね。すごいなぁ。

 

 しかし宇宙の歴史って、まだほとんど解明されていないんだそうだ。 

 測定技術が規定してきた歴史だから、今後その歴史は塗り替えられていくはずです。

  寺田先生の夢は、「年代分析装置SHRIMPで隕石を分析して、宇宙の化学進化の年表を完成させること」。月の石の分析をしたり、小惑星起源の隕石を分析をするのが、本職です。


SHRIMP
http://www.geol.sci.hiroshima-u.ac.jp/~eoep/instrument-shrimp.htm

「SHRIMPによるこれまでの試み」
http://www.geol.sci.hiroshima-u.ac.jp/~eoep/research-shrimp.htm

月の石
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/3385


太陽系最古の花崗岩
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/5736

 「そういえば先日、探査衛星「イトカワ」が劇的に地球に帰ってきましたけど、、小惑星のかけらもって帰ってきたんでしょうかね」 「イトカワは帰ってきてませんよー」「・・・おお!帰ってきたのはハヤブサ・・・(恥)」 福原先生ナイスツッコミ。

 「はやぶさのカプセルにイトカワのかけらが入っていたとしたら、隕石よりももっと生の情報がそこから得られるかもしれませんね。隕石は大気圏突入の熱で焦げてるわけですから」

 こうして地球以外の石を調べることで、宇宙や地球の謎に迫るのです。

Inseki_2

 広島に飛来した隕石のかけらにさわったり、鉄隕石に磁石を近づけてみたり。隕石触る機会なんてなかなかないですもんね。

 たくさん質問もいただきました。

 「○○座の○○って星も赤色巨星なのですか?」

 「うーん・・・どうだったかな、たしかに赤いですよね。・・・ということはご臨終に近い星だとは思います・・・あっ!!!!」

 寺田先生、病院での開催なので絶対に言ってはいけないNGワードとして何度も復唱していたのが裏目に出たらしく。みるみる汗が滝のように吹き出し。

 「まあまあ、われわれみんなどうせ星屑ですから」 フォローのつもりの寺本発言もフォローになってないし。場内爆笑だったのに救われました。

 ともかく、和気あいあいと楽しい雰囲気のうちに無事終了したのでした。

 厚顔無恥な司会ぶりのくせに、終わった後で「大丈夫だったかな・・・どうだったかな・・・あれタイミングミスったよな・・・」とくよくよするガラスのように繊細なハートの寺本。

 しかしアンケートやメールで温かい感想をたくさんいただき、ものすごくほっとしました。

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 本当は難しい内容だと思うがわかりやすく話してもらった。
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 よかったです。送っていただいたアンケートPDFを見ながら、涙でそうになりました。手書きの文字は人を感じる。いろんな場所から、いろんな思いでわざわざ参加してくれた方々に、おおむね喜んでいただけたみたいでほんとうによかった。

 寺田先生の、宇宙の不思議と美しさを伝えたいという情熱が、みなさんに満足をもたらしたのだと思います。

 そうそう、前回のサイエンスカフェでスピーカーをされた泉先生からメールをいただきました。
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それから学生スタッフの○○さんたちが,今日の「科学リテラシー」の
授業で,今回の「サイエンスカフェ」について話してくれました。
おかげで他の学生たちも「サイエンスカフェ」の印象がつかめたようで,
講義がすごくしやすかったです。
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 「科学リテラシー」!
 そう、理系の科学者にも、その研究内容を発表しわかりやすく伝えるためのスキルが必要なのだそうです。 取材して記事にし、新聞記者に添削してもらったり、国旗の特徴を伝え、聞いた人が絵を描いてどこの国かあてる、とか。なるほどねー。

 とにかくサイエンスはおもしろい。
 目をキラキラさせて「へーーーーー!」っていう楽しい勉強、またいたしましょう。

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