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2010年9月23日 (木)

どうつなぐか

 広島大学大学院理学研究科サイエンスカフェのファシリテーターを初めて務めたのはかれこれ2年前の冬だった。第5回から参加し、先日第11回目を迎えた。

 ファシリテーターという耳慣れないポジションは一体何なんだ?
 というところからのスタートだった。
 (スカウトされたいきさつはこちら

 ファシリテーターとは、はてなキーワードによると
 「参加者の心の動きや状況を見ながら実際にプログラムを進行していく人。インストラクター(指導者・伝授タイプ)、インタープリター(解説者・仲介タイプ)に対し、ファシリテーターは促進者・触媒タイプで、参加者自身の気づきを促すことをめざす。」
 とある。

 これがなかなか難しいんですよね。

 お話が上手な科学者の横に突っ立って、へーすごいですねーとぼんやり話しを聞いていた回もあった。ヘタに話しのコシを折らない方がこりゃいいかもなと。

 参加者の満足を考えると、わかりやすさが大事なのではないかと考えた回もあった。

 自分が参加者だったらと思うと、大笑いして楽しみたいと思った。

 と、毎回試行錯誤をしてみるのだが、やっぱりそうだよなあと思うことがおぼろげながら見えてきた気がする。

 サイエンスカフェの参加者は、科学への関心が高いから、科学的知識や興味も高い。とはいえ、中学の理科、高校の化学、生物の知識があるかというと、すっかり忘れていたりする。ま、わたしがその最たるものなんですけど。

 だから、「自然って不思議」系の豆知識はへぇ〜〜〜〜!と思うし、いいこと聞いたという満足度も高い。

 でもそれは、その分野の最先端で世界としのぎを削っている科学者じゃなくても聞ける話だ。こども文化科学館などの学芸員さんだって上手に教えてくださるだろう。

 せっかく科学者に話しを聞くのなら、見たことのない世界を見たい。

 もちろん、高校生物化学の知識も欠如してる人間が、いきなり世界の最先端の理論がわかるわけがない。わかってたまるか。

 だけど
 わからない話しは、わからなくったっていいじゃないか。
 わからないけど、なんだかすごい!ということは、わかるはずだ。

 その、すごい!を伝えるために「研究裏話」や「人物像」に焦点をあてるというテもある。

 NHK「プロフェッショナル」なども、その専門分野の知識をわかりやすく紹介しながら、どちらかというと葛藤しつつそれでも発熱しプロとしての仕事を全うする人物のドキュメンタリーだと思う。
 それは胸に迫り、感動する。人はこのテの話しが大好物だ。
 でもサイエンスカフェで多用するとぶれる。

 サイエンスカフェは「理学」を「理楽」にしたいという先生方の思いで始まった。
 科学者のエネルギー源は「「知りたいという欲求(知的好奇心)と、知ることで得られる感動」「ワクワク感」だという。
 新しい知見にたどり着いた時の、
 世界でまだ誰も見たことがない世界を見たときの
 ぞくぞくするような感覚、
 知ることは、生きること
 生きていてよかったと思うこと

 そういう感動を共有したい。

 科学者と参加者を、そういう感動でつなぎたい。

 それがファシリテーターの仕事だと思う。

 へ〜〜〜!という豆知識も、
 ちょっと難しいけどすごい!という理解も、
 科学者の来し方と思いと人となりも、
 その塩梅が難しいがバランスをとり
 科学のワクワクを生きる力に変えたいと思う。

 次回、11月下旬、市内某所にて計画進行中!
 がんばります。


 

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