広報ということ
大学の広報ということを考えたりしています。
広島大学の広報スタッフと仕事をしています。
今日、スタッフの皆さんに送ったメールの一部を転載します。
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(前略)
●マスコミはもはやステークホルダーのひとつにすぎない
さっきランチでMさんに聞いた言葉です。
先日Ustreamでのセミナーで聴いたそうです。
まさにそれを体現している人がツイッター上に何人もいます。
たとえば、茂木健一郎氏。
http://twitter.com/kenichiromogi
氏は毎朝7時ころから「連続ツイート」をしています。
それをフォロワーがRT(リツイート)して拡散する。
9万人のフォロワーがいる立派なメディアになっています。
で、「連ツイ」を自身のブログにアーカイブしています。
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まとめてブログにしないのか、と言われる方がいる。各項目をそれぞれ独立してリツィートしたり、コメントできたりする利便性と、それから広がるチェーン・リアクションを考えると、ツイッターのかたちで表現するメリットが多いと思う。
ーーーーー(氏ブログより)
だれからも編集されない生の言葉は強いです。
田中角栄氏に関しての連続ツイート
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/09/post-5b07.html
新聞八策
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/09/post-6fc1.html
↑このあたり、マスコミはダメだ炸裂でおもしろいです(笑)
氏は、
「インターネットにおける振るまいの黄金律とは、「命がけのポトラッチ」と見たり。」と言っています。
(ポトラッチ=北太平洋沿岸のネイティブ・アメリカンによって行われた、贈与や浪費の応酬。見返りを求めない大盤振る舞い)
そして氏も日々それを体現するツイートをしています。
アンリ・ルフェーブルというフランスの哲学者は
自分の考えをできるだけ広く知ってもらうために
著作権など一切こだわらないと宣言したそうです。
その考えを体現してるのが内田樹氏。
http://twitter.com/levinassien
氏のブログも著作もおもしろい。引用転載かまいませんとのスタンス。
作家の高橋源一郎氏も。
http://twitter.com/takagengen
直近の「民主主義」連続ツイートには深くうなずかされます。
このひとたちは書いたもので稼ぐのに、それをタダで大盤振る舞いしている。
コンテンツに課金なんてケチくさいことはしない。
ほぼ日もそうです。
http://www.1101.com/home.html
なぜなら、その贈与が、自他ともにもっと大きい利益をもたらすと知っているから。
(利益=¥のみならず)
話がでかくなりましたが、いずれにせよ
オープンマインドが求められています。
組織の広報だとしても
個人名を明かすか明かさないかは問題ではなく
開かれていて、自分の頭で考えた言葉かどうかが価値として問われています。
で、出し惜しみせず与える。
(後略)
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諸氏の言葉やツイッターアカウントやブログを引用してはなはだ偉そうで恐縮だが、諸氏はわたしの「師」と思っている人々だ。
会ったことはないけれど、学びを与えてくれる。
内田先生も受け売り屋・架橋商売上等、と言っているのでそうありたいと思っている。
ここに挙げなかった諸先生(私にとっての師)も、同じ事を言っていることに驚く。
ほんとにそうだと思う。
そこから、今目の前にある問題を解決する手だてを導きたいと思う。
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