入湯御礼 話す温泉♨in尾道
先日5/22(日)、尾道の老舗お茶屋さん「今川玉香園茶舗」の「新茶カフェ」にて、スナリ「話す温泉♨いい茶だな」で茶を淹れさせていただきました。
たくさんの方に「ご入湯」いただき、ありがとうございました。
毎席毎席、色とりどりの茶飲み話が展開し、ほんとうに楽しい時間を過ごすことができました。
御礼かたがたご報告を。
「今川玉香園茶舗」さんでは、新茶の季節と秋に、蔵でお茶カフェを開かれます。
毎シーズン各地のピカピカのお茶がいただけるので楽しみに伺っていました。
が、今年はなんとそこで「話す温泉」をさせていただくことに。ぎゃー。(そのいきさつはこちら)
ドキドキしつつ迎えた当日、今川さんの奥様のてるてる坊主の威力はものすごく、雨もさっぱりあがりました。とはいえ、ぐずぐずした空なので蔵前の屋外で野点、は断念し、奥のお座敷をお借りすることになりました。リッパなお床の前で恐縮です。。。
まず今年の新茶から2種類、温泉でお淹れするお茶を決めるため聞かせていただく。
天空の新茶(標高の高い茶畑のお茶)4種類、もうその瑞々しい香りにくらくら。その中の2つ「八女 上陽(標高340m)」と「鹿児島 田代(標高450m)」を選びました。
道具を並べて湯を沸かし、あとはお客様をお迎えするだけ。。。
さっそく2名様ご入浴~。お席は5名がしっくり。なのでさっそく3名様にお声がけ。
「あの~~おくつろぎのところ突然ですが、いいお湯が湧いておりますんで、温泉なんぞいかがでしょうか~」「?????」「まま、よろしかったら奥へどうぞ~~~」「???は、はぁ~・・・・」
お茶カフェで温泉?さっぱり意味がわかりません。そりゃそうだ。
奥座敷に行くとなにやら茶道具がしつらえてある。げげ。みなさま表情がこわばる。
「ようこそようこそ。お楽にどうぞ~。あ、さっそくで恐縮ですがそちらの桶に入湯料を500エンほどチャリーンとお願いいたしますね。」 チャリチャリーン。
いつもの「話す温泉」は始まりも終わりも特に決まっておらず、日本茶、中国茶、台湾茶、いろいろ淹れてだらだらお話しします。お客さまは入湯料を払ったら、好きなだけ飲んでいいときに席を立たれる。そこにまた新しいお客さまがいらして・・そういうとりとめもない場なのだが、今回はお出しするのは今川さんの新茶なので、1席5名様で2種類お出ししてお仕舞いという席にしました。
そして、なにがなんだかわからないお客さまに、話す温泉とはそもそもなんなのかとか、だらだらと独り語りをしながら一煎お淹れする。
「お茶をどうぞ。」
「・・・・ はぁ~・・・・」 「いかがですか(ニヤリ)」
今川さんとこの新茶だ間違いなく旨い。わたしの手柄でもなんでもないが、いかがですかと尋ねちゃう。
このあたりからお客さまもぽつぽつ話し始められる。お客様同士の会話も始まる。
不思議なことに、5名様知らない方同士のはずなのに、袖すり合うも他生の縁というかなんというか、旧来の知り合いかのようににこやかに、へーだのほーだのいいながら笑いあい、茶を飲まれていく。
これがお茶の持つ不思議な力だなあと、毎回しみじみ思うのだ。
「新茶カフェ」のほうも日曜でとってもにぎわっていた。
「よろしかったら奥で「話す温泉」やりよりますんで・・・これはなんかと言いますとですねぇ、」今川さんもいらしたお客さまにお声掛けしてくださって、「次、3名様お願いできますかねー」と奥の間にご案内してくださいました。今川さん、スタッフの方々の心尽くしのサポートのおかげで、いい感じの「話す温泉」こんこんと掛け流し。ありがとうございました。
さて温泉でお出ししたお菓子は、今川さんが今回の茶席用に特注してくださったお菓子でした。
瀬戸田のパティスリーオクモトさん作。「10cmの高さからおとしてもくだける(笑)」ほどほろっほろ繊細なお菓子です。商品化しても儲けが出ない(笑)力作。
「あ、知ってます、ここの桃のタルトが美味しいって聞いたことがあります。」「あ、そこレモンケーキとか美味しいんですよね。」などとお客さまから教えていただきました。今度行ってみたい。。。
湯を沸かし、茶を淹れ、話し、笑い、知ってることを伝え、知らなかったことを聞き、新しい見地にたち、お仕舞いにする。
何席やっても毎回違って、ほんとうにおもしろい。
お越しいただいた皆様、ほんとにありがとうございました。
またいつかどこかの「温泉場」で、「入湯ーク」いたしましょう!
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