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2012年9月 5日 (水)

「センター」をつとめる

 かつてわたしは「センター」をつとめた。

 そう、AKBなんかでいうとあっちゃんである。(卒業したけど)

 ・・・うそつきました。
 そういう、女子たちの晴の舞台の中央玉座をつとめた、というのではまるでない。

 会社の「センター」だ。

 もっとわかりやすくいうと、「中継」だ。


 かつて勤めていた会社(のどれかって?一番最初のやつかな)は、社員数5.6人の中小広告会社だった。
 社長がいて、ナンバーツーがいて、ほかに2、3人いて、わたしがいた。
 
 新卒入社したころは、雑用小間使い&経理だった。
 社会の右も左もわからないのを、まあよく雇ってくれたと思う。

 門前の小僧はそれでも耳学問で、なんとか一通りわかるようになった。

 すると、「センター」をつとめざるを得なくなったのだ。

 社長がふらりと出て行く。
 「社長どこいった?」と社員がわたしに聞く。
 「たぶん◇◇じゃないですかね、帰りに○○に寄るとか言ってましたし、今日はもう帰って来ないんじゃないすか。」と答える。
 
 あくまでわたしの推測だ。しかしこれが十中八九当たる。

 「○○君なんて言ってた?」と社長がわたしに聞く。
 「あー、なんか腑に落ちない感じでしたよ。◎◎の案件がまだ片付いてないじゃないですか、あれが頭にあるんじゃないすかね。」と答える。

 口からでまかせだ。でもたぶん当たってる。

 おまえら、直接話をせーよと何度思ったか。
 
 しかし、たった社員数人の社内のディスコミニュケーションは凄まじかった。

 ひとこと、言ったらすむことなのに、
 ちょっと、聞けばすむことなのに、

 なんであんたたち、わたしを通すのよ!

 しかし、直接は話ができないのだった。
 メンツが邪魔して。都合がわるくて。虫の居所がわるくて。時間が無くて。
 直接話すとケンカになった。

 まあそんな会社だから空中分解したんだろうけど、
 そのなかでも、まあよく、なんとか情報を流通させていたよなあと思う。


 そんな大昔のことを思い出したのは、先日の「納涼ビアガーデン女子会」でだった。

 「もう!直接話してくださいよって、何度も言うんですけどねっ!!」

 ああ、ここにも「センター」を嘱望されてる人がいる。

 その腹立ち、めんどくささ、わかります。

 でもさ、それができる人とできない人がいるんだよ、たぶん。

 なんか、できる人だと見込まれてるんだから、
「しょーがないわねっ!」って、話をきいてあげてよ。

 などと話した。


 思い返せば、会社の中の状況を一番把握していたのも「センター」だったからだと思う。
 得た情報を、適切な人に素早くパスする。
 いろいろ複合的にとらえて、ひとつ先の状況が見える。

 フリーで仕事してても、この「センター」的立ち位置は、あんまり変わってねえなあ。

 ほんと、しょうがないよね、と冷たいビールを飲み干した。

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