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2012年9月 4日 (火)

ずっと話していたいね

 先日、結婚式に出席させていただいた。

 友人知人の結婚もすっかり済み(済んでないのもいるけれど)
 ここんとこずっと冠婚葬祭の「葬祭」ばっかりだったので、
 結婚式ってなんていいんだろうとうきうきした。
 「数珠持ったか」とか思わなくていいし、
 黒い服じゃなくて、みんなおめかしして祝いの装いをする。

 そういう個人的な歓びをさっぴいても、とても素晴らしいお式でした。
 結婚の誓いを読み上げるお二人に、おばちゃん涙がこぼれました。
 おめでとうございました。

 
 さて、年の功でえらい高い席に座らせていただいたのだが、
 お向かいに、新郎の恩師が座られた。
 広大理学部ご出身の、現在ある研究機関にお勤めの方だった。

 「ほら、寺本さん、ヒッグス粒子とか書かれてたでしょう?
  だからきっと話が合うかと・・・」と新郎にご紹介いただいた。

 はいー、わたしサイエンスカフェというのの司会をしておりましてー・・
 「ほうほう」

 と、美味しいお料理をいただきながら、なんとなく話しはじめた。

 「実は新郎の家庭教師といいましてもね、勉強の話をしたのは数十分で・・・」
 
 10も年の離れた二人が、宇宙や数学や骨董や美しいものの話を、ずーっとしていたのだそうだ。

 そうやって新郎の人となりは育ったのかと納得しつつ、
 先生の、「ものへの愛」の話で熱く盛り上がった。

 「(とある作家さんに会いにいってその工程の複雑さに)つい、『大変ですねぇ』と漏らしたら、
  『自分の仕事を大変だなんて思ってる奴はだめだね』って言われたんですよ」

 「作家さんに会いにいって、どんなに言葉が稚拙でも、すごいと思う気持ちはそういう人にはなんか伝わって、わかってくれるものなんです」

 へへー

 近くの席に座ったひとたちも、つい引き込まれて話に加わった。

 それぞれの職能に、その話を重ねて聞いて、納得し感心し発見し、話をした。


 「これって、録画して放送したらいいんじゃない?」「日曜美術館 的な(笑)」
 などというくらい、濃い話だった。

 「いやー楽しかったなぁー。こういうふうに話せるサロンがあったらいいのにね」
 「ほんとほんと」

 そしたらわたし、そこで相づち打ちながらずーーーっと茶淹れますよ。


 なんて話した。


 そういう「場」があったらいいね。
 ないんなら、つくったらいいね。

 先日来からの想いと重なる、うれしい話だった。
 ずっと話していたいね。


 

 

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