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2012年11月 2日 (金)

よいよい

 春先も新年度やら新学期やらありますけど、秋もいろいろありますね。
 9月・10月末をもちまして、という話をいろいろ聞いた。
 秋だから、余計さみすぃい。

 お別れは、始まりでもあるので、お祝いであります。

 先日、お世話になってる会社の若い娘さんの送別会に伺った。
 送別会というより、送別の宴というか、しみじみ3人で飲んだ。

 気だての良い、かつ、仕事のできる娘さんだったので、
 そこのボスも「いつでも帰っておいでー」ばっかり言ってた。
 わかるよ、未練。

 なんというか、さみしいけど、おめでたいし、
 これから新しい生活に向う彼女に
 なにか役に立つようなことを、言いたいような気がしたのだが、
 うまく言葉にならず、
 さみしさを薄めるようにぺらぺらしゃべっては、
 となりのボスと酒をあおっていた。

 お酒の飲めない彼女はこれまた聞き上手で、
 今までのこと、いろんなこと、
 思い出し出し、話すことになった。

「寺本さんって、わたしのまわりに、だーれもいないタイプなんです」
「あー、世の中の アウト ロー・・・(このへん)だからねぇ」

 内角高めを目指したはずが、
 いつのまにか日陰で息をして
 忘れていたような、べつにたいしたこともない話、
 今の寺本に至った話、
 酔いにまかせて
 おもしろおかしくはしゃべったが、
 ほんとにどうでもいいことばっかりだ。


 かつてわたしも若かったころ、
 いろんな先輩に飲みに連れて行ってもらった。
 べつにわたしに言って聞かせようとしたことじゃない、
 大人同士で飛び交う会話を
 テニスの試合を見るように
 よくわからないけどふーんと聞いていた、
 あれがずいぶん、見えない肥やしになっていると思う。

 だから今でも、年上でも、年下でも、
 人の話をふーんと聞くのが好きだ。
 

 だけど、大人たちは、いろんな呪文をわたしにかけもした。

 「しおりちゃんは、30歳過ぎるまでだめじゃね、
 30過ぎてから、ようやくわかるんじゃない?」
 
 「もっとあつかましく生きないと、損しちゃうよ」

 「ぜんぜん期待してないからね」 ・・・

 どういうつもりでアドバイスしてくれたのかわからないけど、
 素直な耳をしていたあのころは、その言葉の呪縛にすくんだ。

 あのころの大人たちと同じくらいのトシになり、
 そういう不用意な言葉を、若いもんに投げつけたりしたくないと思う。

 話を聞かれる気恥ずかしさは、
 自分の至らなさのせいだけど、
 えらそうに、
 時限爆弾みたいな言葉は、しゃべりたくない。

 
 彼女から
 「ありがとうございました。また、いろいろ楽しいお話きかせてください。」
 とメッセージをもらったので、
 「酒にまかせて、年少の方にくだらない話をしたと、酔い覚めに反省しきりです。
おっさんらの言うことは聞き流して、さわやかに前進してください。」
 と返事をした。


 ちょっと先をあるく人の話は、面白いかもしれないけど、役に立つとは限らないよ、くらいの感じで話につきあってもらえるんなら、また旨い茶でもすすりながら、笑い話をしましょうね。

 

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