【入湯♨御礼】話す温泉「占い茶」
先日、春の「話す温泉♨いい茶だな」を湧かして参りました。
この「話す温泉」茶、めぐる季節のたんびごと、くらいのいい湯加減で、「GENERAL STORE 84」さんにてやっております。
知ってる人も知らない人も集う気持ちのいい場所=温泉場。
茶碗から立ちのぼる湯気をぼーっと眺めて、
いろんな話しがこんこんと湧いて、源泉かけ流し。
身も心もいつのまにかぽっかぽか。
そんなお茶を淹れて大盤振る舞いしたい、ということで
今回の様子をちょっとお伝えいたします。
「今年の行方を占う、縁起のいいお茶会です、ぜひ」
まずは大風呂敷から。ひろげてお待ちします。
暦の上でも春直前、めでた尽くしです。
ちょっと神社風味。
梅がなかったのでボケの花。亭主がボケなのでちょうど良い。
ちゃんと鳴ります。
柏手パンパン、「いい茶がはいりますように〜」
お茶の神様がきっとこのあたりをウロウロしてらっしゃったはず。
12時、お客さまがお揃いです。さ〜沸かしますよ。
湯気〜〜〜〜!
うっしっし。にやにやが止まらないぜ。
北村様、お写真ありがとうございます。
さて最初のお茶は、「凌雲銀針」。
中国・広西チワン族自治区の1000mくらいの茶畑のお茶だそうです。緑茶です。
なんとこのお茶、
「じゃじゃ〜〜ん!全部茶柱〜〜〜!めでたい!」
ぷっくぷくの新芽をそれぞれのお茶碗にひとつずつ落として、茶柱茶を楽しんでいただきました。
「はいこれで皆さま今年のラッキー間違いなし!」
一煎目は水色も薄く、「・・・白湯?」という感じですが、二煎目三煎目と、口の中に花のような香りが広がっていくのです。
「はぁぁぁぁあ・・・おいしい・・・」
そう言っていただけて至極幸せ。
続きましてお菓子を差し上げます。
茶袋に手をつっこんでひとつ引いていただきます。
ひらくと、♨おみくじ。
「やった、大吉!」
「なにこれ・・・賞吉?」
「うわぁ!きょう だ・・・」
「えっ!凶!?」
「ううん、・・・今日」
おめでとうございます!
♨みくじでは、大吉を上回るラッキー、それが「今日」。
二度とない今を楽しんでくださいませよ。
たがいのおみくじを見せあいこ、
「あれ、このラッキーアイテム値段が書いてある・・・」
なんと奇遇な。こちら84さんでお取り扱いの品々ではないですか!
はいこちら。
新手のマルチ商法ではございません(笑)シャレですシャレ。
面白がって6Bの鉛筆やらひじきやら、お買い求めいただいた皆様毎度ありがとうございました。
さて続きましてのお茶はこちらでございます。
五つの茶缶に五種類のお茶が入っております。
お客さまに選んでいただく、「おみくじ茶」。
しかも、からくじなし。どれもぴかぴかに旨い茶ですよ。
ではみなさんで〜、あ、最初はグー!じゃんけんほいっ!!
ということで勝ち残った方に決めていただきます。
なにが出るかな、なにが出るかな、
しかしこれが大誤算。
毎席毎席、
「じゃあ・・・・これ!」
「あー、わたしもそれがいいと思ったの!」
そう言って選ばれるのは
《いちばん小さい茶缶》なのであります。
おそるべし「舌切り雀」
これほどまでに「大きなつづらを選ぶな」とDNAに刷り込まれていようとは。
いやですから大きい奴にも旨い茶が入ってるんですってば。
七席中五席、一番小さい茶缶の「安渓鉄観音」をお淹れしました。
まあ旨いからいいか。
続きましてのお菓子はこちら。
京都 ぎぼし謹製「吹きよせ」でございます。
缶のデザインが素敵〜。
ぽりぽり、パリパリ、止まらない旨さ。
一席約45分。
はじまりと同時に「お米のろうそく」に火を灯し、ゆらゆらゆれながら茶が沸いて参ります。
ちょっと澄まして座られた方が、どんどんほどけて上気していかれるのを、毎度嬉しく眺めます。
話はころころ湧いてころがり、おもしろいことをいろいろ聞かせていただきました。
尋ねられたことに口をついて出てくる言葉、自分も思いがけないような対話を楽しませていただきました。
時間はほんとにあっという間に過ぎていき、
気がつけばろうそくの灯も息絶え絶えに
「これで名残とさせていただきますね」
最後のお茶を茶碗に注ぎ分け、
そーっとお仕舞いにいたします。
さよなら、グッバイ、また会う日まで。
全七席、最後のお客さまを見送り、終了。
ほんとにいい茶が湧いた一日でした。
息子を迎えに行った実家で、姪っ子に会った。
「あれ?おねえちゃん、お花のかおりがするよ。」
一日中、お茶をいただいていたせいでしょうか。
あと数杯できっと仙人。
ご来湯いただいた皆様、ありがとうございました。
また次回の温泉茶でお目にかかりましょう。
楽しみにしております。
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コメント
こんばんは。
いいですね~私も行きたかった。
ちょうど、次男の生活発表会でした。
照れ屋な彼は、二回出場した劇で両方ともセリフ無しで小太鼓叩いていましたorz
本人に役を選ばせてはいけませんね…
また開催される時にはおじゃましたいと思います。
投稿: Meguri | 2013年2月12日 (火) 18時05分