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2013年6月26日 (水)

『爆笑サイエンスカフェ⑦』【進化するカフェ】

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2013年6月12日(水)付中国新聞朝刊・文化面掲載
※中国新聞社に転載の許諾を得ています。

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(下記は自分の中での最終版。掲載文章とは若干ちがいます)


『爆笑サイエンスカフェ ⑦』 【進化するカフェ】  寺本紫織

 10人の科学者がいれば10の研究スタイルがある。なかでも素粒子物理学者の高橋徹先生はいつも冷静、かつ、客観的判断が際立っていた。

 サイエンスカフェ終了後は妙な高揚感があり万々歳なのだが、高橋先生は「来場者目線」で見逃さない。入念な下準備、見え方への心配り、今まで気付かなかった不具合が改善され、「出し物」としての完成度に磨きがかかってきた。

 さらに、ツイッターでの実況中継や、クリッカーという来場者の回答その場で集計システムの導入など、新し物好きな先生のおかげでどんどん進化している。

 「ヒッグスらしき素粒子発見」という大ニュースが飛び込んできた時のこと。いつもは冷静な高橋先生も血湧き肉踊った一人だった。「緊急カフェやりましょう!」
ということで広島市中区の「銀山ベース」さんご協力のもと電光石火の勢いで「サイエンスパブ」開催。肩寄せ合うように集まった人々が素粒子話で盛り上がった。

 さらに「ちっちゃいサイエンスカフェ」を西条「くぐり門珈琲」で開いた。あの高橋先生がなんと手ぶら。パソコンも資料もなし。珈琲のうまい店に科学者がふらっとやってきて、そこに居合わせた市民とざっくばらんな会話が始まる、そういう本来のサイエンスカフェみたいだ。
 
 筋なしでも会話はどんどんドライブし、参加者も次々と質問。素粒子の世界は超難解だ。すぐ人類の謎にぶちあたる。だけど、わからない雲の切れ間から「あ!なるほど!」が差し込む瞬間もあるのだ。

 高橋先生はとても楽しそうに、豊かな言葉で話し続けた。小さなテーブルを囲んだ人々が広げた想像力は熱を持った。サイエンスの対話を堪能した2時間となった。

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