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2014年9月10日 (水)

花いけバトル Spin-off edition in 宮島「大聖院」

Photo

2014.9.7(日)宮島・大聖院にて
「花いけバトル」Spin-off edition。

寺本、司会として参加させていただきました。

「花いけ」バトルとは。

華道家、アーティスト、フローリスト・・・
ジャンルや流派を越え、シンプルなルールのもとに花をいける。
観客の目の前で、制限時間は5分間。
いける所作、動き、表情、完成した花・・・
ジャッジは観客。そのたった数分で観客を魅了したほうの勝ち。

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photo 田頭 義憲

東京から、広島、山口から、バトラーが集結。
バトル開始前の、張りつめた緊張感。

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「レディー・・・・」カーン!!!
ゴングの音と同時に5分間の花いけバトルが始まる。

赤コーナー、青コーナーの両者、開始と同時に花を取りに動く。

大きな枝をいきなりノコギリでひく人、
でかい流木をがしんと突っ込む人、
繊細な枝を組み上げる作業に時間をとり、いつまでも花器が空な人、
大輪の花を、贅沢にどんどん重ねていく人、

バトラーによってこれほどまでに違うのかと驚く、花いけのスタイル。

5分間って、長いのか、短いのか?

「5分間ってね、そんなん無理だって!っていう時間」
解説の中村俊月氏に教えてもらった。

通常のデモンストレーションは15分くらいかけて作品をつくる。
そんなに時間かけて、作れるのあたりまえ
そうじゃなくて、極限状態で、いかに美しいものをつくり出せるか。
戦うのは対戦相手なんかじゃなく、バトラー自身。
その時間ギリギリまで、どこまでやれるか、なにがやれるか、
おまえ、自分を越えてみろよ!
実力の120%、150%という「未知の領域」
本人もまだ見たことのない自分をさらけだす5分間。
そういうところに、奇跡のように現れる「心震える花」を見たい
それが「花いけバトル」なんだと。


ゴングの音で試合終了。
1分間の鑑賞タイムの後、観客のジャジメントタイム。

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180名ほどの観客それぞれもまた、息をつめて目撃した花いけに
瞬時にジャッジを下さなくてはならない。

プロの評価と違ってあたりまえ
なぜ青が? 赤のどこが? あなたの心をとらえたのか。

拮抗する票。
僅差で決まっていく、勝敗。 
どよめく会場、かたく握手をかわすバトラー。

無情にも完成した花は、すぐさま抜き去られ、空の器が次のバトルを待つ。
なんて儚い美しさなんだ。


「いのち吹き込む魔法の手」庭花
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「極限で戦うアーティスト」 上野雄次
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「花に愛され、花を愛したロックンローラー」曽我部翔
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「世界を唸らせた至極の色使い」 藤本佳孝
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「西日本一の造形力」 宮田宣明
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「頂点を目指すクライマー」 山村多賀也
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解説は、花いけバトル実行委員の中村俊月氏。
はさみをマイクに持ち替えて、発足からの熱い思いを解説していただいた。

「いいですね、いい選択ですね」
「あの花はさっきも使ってましたね、同じ花は見たくないですね」
「あれはルールではOKですが、あのいけ方を観客がどうジャッジするか」
的確で辛口で愛のある解説。

「花いけバトル」Spin-off edition in香川・観音寺での優勝者
華月流家元嗣 細川康秀氏も解説に加わっていただいた。

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司会のプロではない寺本は、冴えない滑舌のかわりに
「花いけバトル」って何なのか
観客の方がどう振舞えばいいのか
「花っておもしろい!」と思ってもらうにはどうつなげばいいのか、
その辺りをすこしでもお伝えできればと思って話した。

バトラー直近の司会者席、
切った枝が弾け飛んでくる
花をとって走って帰ってくる
残り時間カウントがすすむにつれ手の動きが速く速くなっていく
目には見えないけど
ちりちりするような圧倒的な気迫がせまってきて、
ちょっと怖いくらいだった。

最後の数秒
明らかにスイッチが入ったという表情
5、4、3、2、1、
動くな!
と念じて花から離す指

たまらない一瞬が、毎バトルそこにあった。

これが「花いけバトル」なのか、とやっとわかった。


そして優勝は、山村多賀也!

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“勝者はバトルを勝ち残った1名ですが、
 もしかしたら
 見る者の記憶に強烈に印象を残すことができていたとしたら
 それが真の勝者かもしれない”

過去の記事にそんな言葉があった。その通りだと思う。


終了後は、今日の花をバトラーが束ねてチャリティー販売。

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広島市西部の大規模土砂災害義援金として後日、中国新聞社の窓口へ
ブーケ販売と募金箱 合計 64,972円が届けられた。


別室では小・中学生の花いけワークショップ。

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バトルのときとはまるでちがう、やさしい表情の先生方。

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バトル終了後、
S U n D A Y S morning アキラくんのスムージーで乾杯。うまし。


「花いけバトルに参加するバトラー、
 そこに共通の思いがあるのではないかと思います。

 今の世の中には本当に花が必要で、
 その花を通じて、
 人々の心に平和が訪れることを切に願っている。

 そのためにもこのイベントを通じ
 花の持っている可能性を引き出し、目撃していただきたい」

主催者の願いは、きっと来場者に届いたと思います。

悲しみに、一輪でも花を。
幸せなテーブルに、小さくても花を。

バトラーの技、情熱、すごいヴァイブレーションが
見た人の心に勇気の火をつけたと思います。

バトラーの皆様、スタッフの皆様、観客の皆様、
そして大聖院の方々と、目には見えないご神仏の皆様

ありがとうございました。


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